犬が赤ちゃん返りする場面
1.新しい家族が増えた時
犬は新しい家族が増えた時に赤ちゃん返りをすることがあります。
- 赤ちゃんが生まれた
- 子犬や子猫がやって来た
- 飼い主が結婚した
このような時、犬は嫉妬心から赤ちゃん返りをしてしまうことがあるんです。
最もよくある理由としては、愛犬に対する飼い主の変化です。自分に対する飼い主の態度や対応が変わってしまい、不安や嫉妬心から問題行動を起こしてしまうことがあります。
- ゴミ箱をひっくり返してゴミを散乱させる
- 家具や物を噛んでボロボロにしたり破壊したりする
- ペットシーツを引きちぎって遊ぶ
いつもはこんなことしないのに…というような行動をすることがあれば、赤ちゃん返りのサインかもしれません。子犬の頃のようなイタズラをするようになることがよくあります。
対処法としては、「叱らないこと」「スキンシップやコミュニケーションを増やすこと」です。新しい家族が増えると、そちらばかり構ってしまうことがありますよね。愛犬を後回しにしてしまっているのではないでしょうか。
2.引っ越しで環境が変わってしまった時
犬は引っ越しで急激な環境の変化が起きた時、赤ちゃん返りをすることがあります。とくにお留守番をする時間が長い犬に起こりやすい傾向にあります。慣れない環境でひとりぼっちで過ごさなければならないためです。飼い主と一緒にいる時間、構われたくて甘えたくて仕方がないのです。その分、不安・緊張・恐怖・ストレスを抱えているというサインでもあります。
対処法としては、以前暮らしていた家の中の環境と似た環境を作るということです。家具など犬が見慣れたものがあると少し安心してもらえると思います。可能であれば、買い替えは引っ越しの後がよさそうです。
愛犬のケージやクレート、ベッドやブランケットなども引っ越しと同時に新しくしたくなりますよね。しかし引っ越し先にも、愛犬が愛用しているものをそのまま持っていくとよいと思います。使い慣れた自分のにおいが染み込んだ愛着のあるものがそばにあると、犬は安心できるはずです。
3.体調が優れない時
犬は体調が優れない時に赤ちゃん返りをすることがあります。私たちも体調が優れない時、不安になったり、人を頼りたくなったりしますよね。犬も同じなんです。体調が優れない時はまるで子犬の頃のように甘えん坊になったり、わがままになったりすることがあります。
対処法としては、体調の優れない時なのですから、思いっきり甘えさせてあげてもよいと思います。体も心も弱っている時に冷たくされると悲しいですもんね。
4.シニア犬や老犬になった時
犬はシニア犬や老犬になった時、赤ちゃん返りをすることがあります。思うように体を動かすことができなくなったり、不自由が生まれたりすることで赤ちゃん返りをしてしまうのです。今まで何不自由なくできたことができなくなることは、きっと飼い主にも見て分かるはずです。
多くのシニア犬や老犬には、このような様子を目にすることがあると思います。
- お散歩が大好きなのに体力が落ちてたくさんは歩けなくなった
- 階段の上り下りができなくなった
- ほんの少しの段差を怖がるようになった
自分の意志とは関係なくこのような状態になってしまった歯がゆさから赤ちゃん返りをし、飼い主を困らせることで気を惹きたいという思いもあるのだと思います。
シニア犬や老犬になると、調子のいい日と調子の悪い日と分かれることがあります。調子の悪い日に限ってイタズラをしたり、粗相をしたりします。
対処法としては、叱らないことです。わがままになることもありますが、叱らないであげてください。全てを手助けするのではなく、サポートしてあげるという気持ちでよいと思います。
犬はできなかったことや失敗したことにショックを受けます。できたことには喜びを感じます。サポートしてできた時、褒めてあげるとよいと思います。子犬の頃にしつけをしていた時のようなイメージです。
まとめ
犬が赤ちゃん返りする場面を4つ解説しました。
- 新しい家族が増えた時
- 引っ越しで環境が変わってしまった時
- 体調が優れない時
- シニア犬や老犬になった時
子犬の頃のような態度や行動を見せることもありますし、ただのわがままな態度や行動のように感じられることもあります。それが犬の赤ちゃん返りです。