人間用を使うこと自体は問題ない
結論からいうと、犬に人間用のハンドクリームを使っても大丈夫ですが、どのハンドクリームでもよいというわけではありません。
含まれている成分によっては犬にとって危険なものもあるので注意が必要です。
犬に塗る人間用ハンドクリームを選ぶポイント
犬に人間用のハンドクリームを使っても概ね大丈夫です。ただし、使用する上で注意すべき点がいくつかあるので、それをふまえて選ぶポイントをお伝えしていきます。
無香料のものを選ぶ
犬に塗るハンドクリームは無香料のものを選びましょう。ご存知のとおり、犬の鼻は敏感です。人間にはリラックスできるような香りでも、犬にとっては不快な香りでストレスを感じてしまうことは少なくありません。
香りの強いハンドクリームを不快に感じると、取ろうとして肉球をしつこく舐めてしまうこともあります。ケアしようと塗ったハンドクリームを犬が舐めてしまうことで、肉球がより乾燥したり炎症を起こすこともあるので、香料の含まれていないものを選びましょう。
油分の少ないものを選ぶ
油分の少ないものを選ぶのも大切なポイントです。油分の多い人間用ハンドクリームを犬の肉球に塗ってしまうと、すべりやすくなってしまいます。とくに、フローリングの床や家の階段などを走るとすべって転びやすくなってしまうので危険です。
また、油分の多いハンドクリームを塗った肉球を舐めてしまうと、下痢などの症状を引き起こしてしまう可能性もあります。犬に塗るハンドクリームはなるべく油分の少ないものを選ぶようにしてください。
アルコール成分が含まれるものは避ける
アルコール成分が含まれているハンドクリームは使わないようにしてください。犬はアルコールを分解することができません。
少しのアルコール量でも、摂取すると中毒症状が出てしまいます。重症の場合は命に関わる危険性もあるので、アルコール成分が含まれているハンドクリームは決して使用しないでください。
尿素が含まれるハンドクリームは避ける
尿素が含まれているハンドクリームは硬くなった皮膚を柔らかくする効果があります。しかし、ひび割れができている肉球に使用するのはやめましょう。刺激が強くなりしみてしまったり、症状が悪化する可能性があります。
そのため、かなり硬くなった肉球に少し使う程度であれば問題ありませんが、尿素入りのハンドクリームを使うのは避けましょう。
犬の肉球は乾燥しやすいのでケアが必要
犬の肉球は地面に触れるため、熱や冷気を直に感じやすい部位です。夏は高温になったアスファルトの上を歩きますし、冬は冷え切った地面を歩くこともあるでしょう。
そうした刺激を毎日受けることで、肉球は硬くなり乾燥しやすくなっていきます。乾燥するとひび割れて出血したり炎症が起きることもあります。悪化すると犬の歩行にも影響があるので、肉球が乾燥しすぎないように日頃からきちんとケアしてあげるようにしましょう。
まとめ
犬に人間用のハンドクリームを使っても大丈夫です。しかし、塗る前にハンドクリームに含まれている成分はしっかりチェックしておきましょう。犬にとって肉球は重要な役割をもつ部位でもあるので、適切なハンドクリームでしっかりケアしてあげてくださいね。