犬をケージの中でリラックスさせるコツ
1.自分から入ってもらう
ケージに入る練習をする時、犬が自分から入ってもらうようにすると、その後リラックスして過ごせるようになります。
入りなさいと言ったり、体を無理に押し込んだりすると、犬はケージに入ることが嫌になってしまいます。嫌がらずに入ったとしてもリラックスして過ごせるはずがありません。
初めて練習する時は、ケージの扉を開けっぱなしにします。とくに言葉はかけなくてよいです。犬が何となく興味を持って出入りする様子を見守ります。しばらく放置し、ふとした時に様子を確認してみてください。ケージの中でくつろいでいることがあります。この時、褒めてあげてください。ご褒美におやつを利用してもよいです。
初めはこのような方法で「ケージ」というものに対して犬がよい印象を持てるようにします。
2.リビングの奥の壁側に置く
ケージをリビングの奥の壁側に置くと犬がリラックスして過ごせるようになります。
リビングに置くのは、犬をひとりぼっちにさせないためです。リビングって、家族でくつろぐ場所ですよね。犬も家族の一員なので、ケージという専用スペースがありつつも一緒にくつろげる場所であると安心できると思います。
奥である理由は人の出入りが少ないからです。ドアの付近や動線となる場所は避けるとよいです。壁側である理由は、窓際であると外からの刺激に影響を受け、リラックスできなくなってしまうからです。
ケージを置く場所としてNGなのは玄関です。人の出入りが多いことも理由ですが、見知らぬ人を目にすることも多くなってしまいます。犬がリラックスして過ごせるはずがありません。
3.トイレは別にする
ケージの中でリラックスしてもらうためにトイレは別にするとよいです。
想像してみてください。ベッドの横に飲み水とむき出しのトイレがあったらどうでしょう。嫌ですよね。犬だって不快に感じるのではないでしょうか。
ケージの扉を閉める必要がないのであれば、ケージから少し離れた場所にトイレを設置します。閉める必要があるのであれば、大きめのケージを用意し、くつろぐスペースと距離を置いてトイレを設置します。
くつろぐスペースとトイレのスペースとの間に仕切りのあるタイプのケージを買うのがおすすめです。
4.風が直接当たらないようにする
お留守番中のリラックスのためには、ケージの中で過ごす愛犬に風が直接当たらないようにするとよいです。
エアコンをつけっぱなしにし、温度や湿度を管理されていらっしゃると思うのですが、風が直接当たると犬はリラックスして過ごすことができません。
暑かろうと、扇風機の風を当てるようにして出かけることがあると聞きますが、熱中症対策にはなりません。犬は人間のようには汗をかかないため、気化熱を利用して体温を下げるということができないからです。
人間が風に当ることで涼しさを感じたり気持ちいいと感じたりするのは全身に汗をかくからなんです。犬に直接風を当てても同じように気持ちよさを感じることはできません。夏は冷房を利用して温度と湿度を管理してあげてください。
リラックスと熱中症対策として絶対にしてはいけないことは、冷房を利用せず、扇風機の風を犬に当てるということです。
まとめ
犬をケージの中でリラックスさせるコツを4つ解説しました。
- 自分から入ってもらう
- リビングの奥の壁側に置く
- トイレは別にする
- 風が直接当たらないようにする
病気や怪我をした時、ホテルや動物病院に預ける時、高齢になった時、災害時など、愛犬がケージの中でリラックスできることが必要な場面は必ずあります。
今はないかもしれませんが、いつか訪れるかも…という備えとして、ケージでリラックスして過ごせる練習をしてみてはいかがでしょうか。