犬が飼い主以外の人と仲良くなれない3つの理由
「なぜか自分以外に愛犬がなつかない」と悩む飼い主さんは実は多いようです。飼い主さんと犬の関係が良好なら問題なさそうですよね。しかし、愛犬がほかの家族や友達に冷たい態度を取ったり、動物病院や預け先のペットホテルで嫌がったり元気をなくしたりすると飼い主さんとしては気になってしまうはずです。
まずは、犬が飼い主以外の人と仲良くなれない3つの理由を解説します。愛犬の生い立ちや性格を思い出しながら原因を探ってみてください。
1.警戒心や恐怖心が強い
犬のタイプによって警戒心が強い犬がいます。また、生まれ育った環境や経験によってトラブルを抱えている犬もいます。警戒心や恐怖心が強い犬は、飼い主以外の人に対して好意的な態度はあまり取りません。
2.忠誠心が強い
犬のタイプによっては忠誠心が強く、飼い主さん以外の人には冷たい態度を取る犬がいます。忠犬によく例えられる柴犬もこのタイプが多いです。これは群れのリーダーである飼い主さんを守ろうとしている姿であり、飼い主さんへの愛情にしっかり応えようとしているのでしょう。
飼い主さん以外に興味がない犬もいます。「これも個性のひとつ」「もともとツンデレの犬なのかも」などと思ってみれば、愛犬のことをより深く理解し愛せるかもしれません。
3.社会化不足である
人間もそうですが、犬も幼い時期に飼い主以外との接触が少ないと社交性が身につきにくくなります。成長とともに警戒心が強まるため、ますますシャイな性格な犬になってしまうこともあるんです。
もともとの性格も影響しますが、もし子犬期に他の人や犬とコミュニケーションを取る機会が少なかったのなら、社会化不足なのかもしれません。問題を抱えやすい保護犬は、どうしても心を閉ざしてしまいます。無理やりほかの犬や人と接触をさせようとしても嫌がるので、長い目で見守ってあげましょう。
犬が他人と仲良くなれない原因を克服するコツ
飼い主以外の人に対して冷たくても、基本的に悪いことではありません。ただ、ほかの人に対して警戒心を見せる場合は噛みつきなどのトラブルを起こしかねません。
動物病院やトリマーなどに預ける際に苦労してしまいますね。ここでご紹介する、犬が他人と仲良くなれない原因を克服するコツを参考に、一歩踏み出してみましょう。
犬に危険な相手ではないことを教える
犬は飼い主の行動や態度をしっかり観察しています。そこで、「飼い主さんが仲良くする相手なら大丈夫かも」と思わせるように他の人と接する時の態度や表情、声の高さに気をつけてみてください。ただし、犬が自らその人に近寄るまでじっと待つことが重要です。
ほかの人に犬が嫌がることをさせない
犬が嫌がる人間の行動がいくつかあるので把握しておきましょう。
- いきなり頭を撫でる
- 急に近づく
- 犬を抱きしめる
- 目を見つめる
- 大きな声を出す
- タバコなど嫌な匂いがある
「可愛い!」といって犬の頭を手のひらで撫でる人がいますが、この人間の行動は実は、犬に「叩かれる!」と不安を与える行動です。これ以外にも、犬の反応を見ないままパーソナルスペースに入るような行動を取る人も犬は苦手です。散歩中に出会った人が近づいてきたら、飼い主さんが一歩前に出て愛犬を守ってあげましょう。
時間をかけて関係を深める
愛犬が他人に対して過剰な警戒心を見せたり、吠えたり飛びついたりする場合は心に深い傷を追うトラウマを背負っているのかもしれません。飼い主さんに心を開いているのであれば、ひとまず安心です。
他の人との関係を深めるには、たっぷりと時間をかけてください。そして他の人が近くにいる時は、愛犬の反応をよくチェックします。犬が自分から近づくまでじっと待つ、これが大切です。
まとめ
愛犬が他人に対してツン!とした冷たい態度を取ると微妙な雰囲気になるかもしれません。しかし、犬なりの理由で取っている態度なのでまずは受け止めてあげましょう。何よりも、飼い主さんといい関係を築いているのであれば大きな問題にはなりません。
飼い主さん以外に対して警戒心をむき出しにする犬であれば、トラウマについて考慮してみてください。時間をかけてゆっくりと慣らしていき、無理に頑張ろうと接近しないようにします。そして飼い主さんがしっかり守ってあげてくださいね!