マッサージをする時のポイント
犬のマッサージをする時にはいくつかポイントがあります。行う前にチェックしておきましょう。ポイントは次のとおりです。
- 犬が体調不良の時にはやらない
- 温かい手で優しく触れる
- 犬の表情をよく観察しながら行う
まず、マッサージをしても大丈夫かどうか、犬の状態を確認してください。体調不良だったり、怪我や関節トラブルのある犬の場合は、マッサージが状態を悪化させてしまう可能性があります。症状によってはマッサージが有効になる場合もありますので、獣医に確認してから行ってください。
また、体を触られることが苦手な犬にとって、マッサージは大きなストレスになってしまいます。スキンシップに慣れるまでは、マッサージしない方が良いでしょう。
犬の状態を確認したら、マッサージをする自分の手が冷えていないかもチェックしてください。冷たい手で触ってしまうと、血行をよくするための効果が少なくなってしまいます。触る時は温かい手を使って、優しい力加減を心がけてください。
マッサージの時間は、初めは小型犬であればだいたい5分~長くても15分以内、大型犬は10分~20分で行います。回数を重ねて犬が慣れていくようであれば、時間は長くしても良いでしょう。
マッサージを始めたら犬の表情をよく見て、痛がっていないか、気持ちよさそうにしているか、マメに観察するようにしてください。始める前には「マッサージしようね」と優しく声をかけて、犬も飼い主も楽な姿勢を取ってからマッサージを行いましょう。
犬が喜ぶマッサージの仕方5つ♡
では、犬が大喜びするマッサージの仕方を、体の部位別に紹介していきます。どのマッサージも力は入れずに、撫でるように触ることを意識してチャレンジしてみてください。
1.『顔』のマッサージ
犬は表情豊かな動物です。顔の筋肉が発達しており、特に目の周りの筋肉は人間とコミュニケーションを取るときによく動いています。
顔のマッサージ方法は、犬の顔を両手で包み込むように触れ、指を使って優しく揉んだりさすったりしていきましょう。口周りや頭もほぐしてあげると、とても気持ちよさそうに目を細めてくれます。この時、眼球を押したり、目に触ったりしないよう注意してください。
2.『耳』のマッサージ
人間と違い、犬は情報収集のため耳を頻繁に動かして生活しています。マッサージは、まず耳を動かす筋肉がある付け根をほぐしましょう。続いて、耳の内側を親指、外側を人差し指で挟んで、くるくると円を書くようにマッサージします。
他の部分は平気でも、耳だけ嫌がる犬もいると思われますので、様子を見ながら試してみてください。
3.『首から背中』のマッサージ
犬は普段、低い位置から首を上げて飼い主を見る姿勢をよく取っています。そのため、首から背中にかけてとても凝りやすいのです。
マッサージする時は、まず首の後ろを手でつまむように揉んでいきます。肩甲骨の上を通り、そのまま背骨に沿って撫でたり、優しくつまんでいきましょう。力は入れる必要はありません。
首や背中のマッサージは、ほとんどの犬が気持ちよさそうな表情をすると思いますので、ぜひやってみてくださいね。
4.『お腹』のマッサージ
消化器官が弱っている犬におすすめなのが、お腹のマッサージです。
犬を仰向けの状態にし、お腹に指先を当ててゆっくりノの字を描くように撫でてください。お腹をマッサージすると、優しい刺激が腸の動きを促す効果があります。お腹には骨がなく、強く押すと臓器を傷めてしまう危険性があるので、強く押さないように気をつけてくださいね。
5.『肉球』のマッサージ
足先を触っても犬が嫌がらないときは、肉球のマッサージもおすすめです。ペットショップなどでは、肉球マッサージ用のクリームも販売されています。
肉球のマッサージは、犬の足先を握るように持ち、親指の腹で肉球をくるくると撫でるように行いましょう。肉球の裏、足の甲の部分も同時に刺激してあげるとさらに血行促進になります。
まとめ
犬が大喜びするマッサージの仕方を5つご紹介しました。
マッサージと聞くと難しそうに感じる方もいるかもしれませんが、「犬が気持ちよさそうなところを優しく撫でる」だけでも充分に効果があります。気軽に始めてみましょう。
マッサージの素晴らしいところは、犬が気持ち良いだけではなく、体にしこりや腫れなどがないかチェックできるということです。また、マッサージを通じて、飼い主の愛情を犬に伝えることもできます。できれば毎日、少しの時間でも犬の体に触れるのが理想的でしょう。
マッサージは犬との絆を深めるのにうってつけのコミュニケーション方法です。ぜひ飼っている愛犬にマッサージしてみてくださいね。