犬のおならが異常に臭くなる原因
みなさんは愛犬のおならに気づきますか?滅多に音もしませんしニオイもしないため、ほとんど気づけないのではないでしょうか。
気づく時はだいたいニオイですよね。いつもはしないはずのおならのニオイに気づくことがあります。健康である場合、犬も人間もおならのニオイにそれほど違いはないと思います。
もしもそのニオイがあまりにも臭いと感じるのであれば、注意しなければなりません。犬のおならが異常に臭くなる原因には一時的な体調不良と病気や感染症の疑いがあります。
1.タンパク質を摂りすぎた
犬のおならが異常に臭くなる原因として、タンパク質を摂りすぎたことが考えられます。
ほとんどの場合、間食によるものです。ササミジャーキーなど、犬のおやつにはタンパク質を豊富に含む肉類を主原料としたものが多いですよね。
これは犬にも人間にも共通していることなのですが、食事から摂取した栄養素が小腸に運ばれて腸内細菌が分解する時、おならの成分となるガスを発生させます。
タンパク質が分解される際には、アンモニア・スカトール・硫化水素といった臭いガスを発生させるため、そのガスによっておならのニオイが異常に臭くなってしまうことがあります。
改善するためには、タンパク質を摂りすぎていないか確認することが必要です。タンパク質を含むおやつを少し控える必要があるのではないでしょうか。
2.腸内環境の悪化
犬のおならが異常に臭くなる原因として、腸内環境の悪化が考えられます。
ストレスがかかると胃腸の働きが悪くなることがあります。消化活動が正常に行われなくなると腸にはガスが溜まりやすくなります。
ストレスが強くなると、さらに胃腸の働きが悪くなり、腸内環境が悪化します。そうすると、異常に臭いガスが発生しやすくなり、おならのニオイもきつくなるのです。
一時的な環境の変化によるストレスなのであればそれほど心配はいりません。犬がストレスを受け続けなければならない生活環境にあるのであれば、すぐに改善する必要があると思います。
3.消化器官の機能低下
犬のおならが異常に臭くなる原因として、消化器官の機能低下が考えられます。
体調不良による一時的な機能低下である場合と、老化によって少しずつ機能が低下している場合とがあります。
体調不良や老化によって消化機能が上手く働かないと、腸内環境の悪化や腸内細菌のバランスの乱れにより、悪玉菌が増殖し、おならが異常に臭くなることがあります。
ドライフードにお湯をかけてふやかしてから食べさせるなど、少しでも消化のよい状態にしてあげることで改善できる場合があります。
ドッグフードや食事の切り替えをしたいと考える場合、愛犬の健康状態なども考え、獣医師の診察を受けたうえで判断されるとよいのではないかと思います。消化機能の働きをサポートする療養食があります。
4.腸に炎症が起きている
犬のおならが異常に臭くなる原因として、腸に炎症が起きていることが考えられます。
- 食べすぎてしまった時
- ストレスを溜めてしまった時
- ウイルスに感染してしまった時
- 寄生虫に感染してしまった時
このような時に腸に炎症が起きることがあります。おならが異常に臭くなるのと同時に軟便や下痢の症状も起こりやすいです。
食べすぎやストレスであれば数日で改善されることがあります。ウイルスや寄生虫の感染であれば放っておいても改善されることはありません。すぐに便の検査を受け、治療を開始するようにしましょう。
まとめ
犬のおならが異常に臭くなる原因を4つ解説しました。
- タンパク質を摂りすぎた
- 腸内環境の悪化
- 消化器官の機能低下
- 腸に炎症が起きている
健康なおならでも少々臭いはしますが、そこまで強いにおいではないでしょう。音がしてもニオイを感じられないおならってありますよね。異常に臭いおならは健康状態に問題があるサインです。
改善するために食生活や生活習慣の見直しが必要なタイミングなのかも…と考えてみてはいかがでしょうか。