犬が飼い主を付け回してくる心理5選!かわいいけれど、注意すべき病気があった!
いつでもどこでも飼い主さんの後を付け回す犬っていますよね!ほんの少し移動するだけでも「一緒に行くね!」と言わんばかりに付いてくる犬も少なくないと思います。飼い主さんのことが大好きだという気持ちの表れでもありますが、いくつかの心理あるようです。
1.飼い主さんへの愛情表現
愛犬が飼い主さんを付け回すのは愛情表現のひとつでもあります。大好きな飼い主さんといつでも一緒にいたい、また甘えたい気持ちが強い時は後を付け回すことが多いよう。
愛情表現と共に、信頼しているという気持ちの表れでもあります。信頼できるからこそ、いつでも一緒にいて安心したいという思いから後を付け回すこともあるようです。
2.要求がある
犬は飼い主さんに対して何らかの要求がある時にも付け回すことがあります。「構ってほしい」「オヤツちょうだい!」「お散歩に連れてって!」など、あなたの愛犬にも色々な要求があるはず。
犬は飼い主さんの後を付け回す以外にも「クンクンと鳴く」「要求吠えをする」などいくつかの要求行動をします。全ての要求に応えているとワガママな性格になってしまい、要求行動がエスカレートしてしまうので「ダメな時はダメ!」ときちんとしつけで教えてあげましょう。
3.犬の本能
犬の祖先は野生動物のオオカミであると考えられています。その野生動物時代の本能が今現在の犬達にもいくつか残っています。そのひとつが「仲間の後を付いて回る」という行動。
もともと群の仲間達と行動を共にしていた犬は、仲間達やリーダーの後をついて歩くことが自然なことであったため、その本能が残っているのではないかと考えらえれます。犬は飼い主さんの存在を「群れの仲間」と認識している可能性があるようです。
4.期待感
犬は「何か楽しいことが起こるのかな!?」と、期待感が高まった時にも飼い主さんを付け回すことがあります。
例えば「オヤツがもらえそう!」と気持ちが高まった時や、飼い主さんがお散歩に行く準備を始めた時など、ワクワクしながら飼い主さんの後を付いて回ります。好奇心旺盛な可愛らしい心理なので、出来るだけ期待を裏切らないようにしてあげたいですね。
5.不安感
飼い主さんに対して強い依存心を抱いている犬は、飼い主さんと離れることに不安を感じ、後を付いて回ることがあります。飼い主さんから一時も離れることが出来ず、付け回す行動が過度な場合は、精神的な病気の可能性もあります。
付け回す行動が過度な犬は「分離不安症」に注意
飼い主さんを付け回す愛犬の行動は可愛いものではありますが、その後追い行動が過度な場合は「分離不安症」という不安障害の可能性があるので注意しましょう。
1.分離不安症とは
犬の分離不安症とは、飼い主さんの姿が見えなくなることに極度の不安感を抱いてしまい、精神的、また肉体的にも不調を起こしてしまう障害。そして、そのストレスから多くの問題行動を起こしてしまうとも言われます。
2.分離不安症の症状
分離不安症になってしまった犬はストレスから体調を崩してしまったり、後追い行動以外にも飼い主さんの手に負えないほどの問題行動を起こしてしまうこともあります。
- 食欲不振
- 下痢や嘔吐
- よだれの量が多い
- 粗相をする
- 部屋中を荒らす
- お留守番時に吠え続ける
- 飼い主さんの姿が見えないと吠える
- 手や足を噛むなどの自傷行為
飼い主さんを過度に付け回す以外にもこれらの症状や行動が見られる犬は、分離不安症になっている危険性もあります。
3.犬の分離不安症の原因
犬の分離不安症は名前の通り「不安」を強く感じてしまうことによって発症する精神的疾患です。犬は犬種や個体のより性格に大きな差がるので、原因も様々になります。
- 住まいや家族構成などの変化
- 生育環境
- 長時間のお留守番
- 留守番の時に怖い思いをした
- 虐待や放棄の経験がある
引っ越しはもちろん、飼い主さんに家族に赤ちゃんが生まれるなどがきっかけになることもあるよう。また、犬が生まれて間もない頃に母犬や兄弟犬と十分な時間を過ごせていないことも原因のひとつになりえます。
その他、長時間のお留守番やそのお留守番時に雷などの大きな音に怖い思いをした、また保護犬であれば、虐待や放棄の経験から分離不安症になってしまうケースもあるようです。
症状の軽い分離不安症であれば、短時間のお留守番から慣れさせる、また飼い主さんの在宅中でも意識的に犬を無視するなど改善法もありますが、動物病院で診てもらうと薬物治療や行動治療などしっかりとした治療を受けることが出来るので、症状がひどい場合は獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
いつでもどこでも後を付いてくる愛犬の行動は飼い主さんにとって「かわいい」と感じるものだと思いますが、愛犬自身はもしかすると不安な気持ちでいっぱいでひとりで過ごすことが出来ないのかもしれません。行動や症状をよく観察して必要であれば早めに獣医さんに相談しましょう。