犬友達とのトラブル?
「犬友達」とは、犬同士の友達を表す場合もありますが、主に飼い主同士が愛犬を介して知り合いになる、仲良くなる友人関係の事を指します。
近所のお散歩ルートが似ている、お散歩の時間が同じなどという地域型の犬友達もいれば、ドッグランなどで会う遊び場型の犬友達、SNSなどで同じ犬種を飼っているなどというつながりで出会うネット型など、犬友達との出会い方は様々です。
(よく会う顔だな)と思えば、ちょっとした挨拶を交わすようになったり、何か雑談をしたりという仲を経て、気が合えば家族ぐるみのお付き合いに発展したりと良いお付き合いをされている方がいる一方で、犬友トラブルに巻き込まれる方も少なくありません。
犬友トラブルとは飼い主同士のちょっとした気持ちや行動の行き違いから起こることがほとんどですが、いわゆるママ友トラブルと同様に、一度こじれると学生時代の友人とは違ってなかなか修復が難しい関係でもあります。
それではどんな行動がトラブルになりやすいのでしょうか。犬友達とお付き合いするうえでのタブーをいくつかご紹介しましょう。
犬友達におけるタブー
1.無理強いをしたり一方的に距離を縮めようとしたりする
仲良くなりたい一心であったり、犬友さんのことを知りたい一心だったり、ということもあるでしょう。人や犬同士のあいさつもそこそこに、ぐいぐいと距離を詰めにいくのはNGです。
お散歩のルートが似ているからといって、仲良くなる前に自宅を特定しようとしたり並んで一緒に歩こうとしたり、あるいは個人情報を根掘り葉掘り聞くことはマナー違反です。しつけ方針やかかりつけの獣医さんに関する情報を押し付けたり、無理やり聞き出したりするのもやめましょう。
また、人同士はウマが合っても、犬同士の相性があまり良く無いこともあるかもしれません。挨拶をして近寄る場合も、お互いの犬の様子をよく観察してどちらかの犬が「苦手だな」というサインを出しているときは、それ以上近寄らないようにすることも大切です。
2.持っているおやつやフードをあげる
こちらも仲良くなりたい一心で、ということも十分理解できる行動なのですが、一般的に自分の愛犬用のオヤツやフードを、よその犬に勝手に与えるのはNGです。健康状態が分からないうえに、何らかのアレルギーを持っている場合もあります。
相手の飼い主に断りもなくフードやおやつを与えることで、アレルギー症状を引き起こしたり下痢や嘔吐など身体的なトラブルを起こしたりすれば大きなトラブルになります。ダイエット食や療法食の制限などもあるかもしれません。
手持ちのおやつをあげたい場合は、必ず飼い主さんの許可を取りましょう。
3.公共のマナーを守らない
基本的な挨拶ができない人や、犬を散歩させるとき・ドッグランで遊ばせるときなどのマナーを守れない人も、犬友とトラブルになりやすいといえます。
ご近所同士や仕事の同僚などでも、挨拶をしても無視されたり、返事をかえしてもらえなければお付き合いを控えようと思われるのは当たり前ですね。また、散歩の途中で排泄物をちゃんと後始末しなかったり公共の場所でノーリードで犬を放したりするのも、愛犬家としてはマナー違反と言わざるを得ません。
犬を飼育する場合に義務付けられている狂犬病の予防接種なども、なにかと理由をつけて接種しない飼い主さんも増えているようですが、こちらはマナー以前に法律違反です。
一緒にいると同じようにマナーの悪い人・飼い主として良く無い人と思われる、と犬友達が去っていく可能性が高い行動です。
まとめ
犬を介した知り合い、友人関係で長くお付き合いが続いている人たちも大勢います。そんな人たちのほとんどが、マナーを守る良い飼い主であると同時に、人同士の程よい距離感を保っています。また、人付き合いの得手不得手もあるので、苦手だなと思う場合は深く付き合う必要もありません。
犬は犬友達がいなくても、飼い主さんと思う存分遊べることで大満足です。「犬友達」は「顔見知り」くらいの感覚をもっている程度が、無理せず良いお付き合いができるかもしれません。