なぜ?犬が部屋の中を走り回る原因
突然狂ったかのように犬が走り回ることを「犬走り」と呼んだりしますが、元気すぎる愛犬の行動に困っている飼い主さんは多いようです。猛ダッシュが始まってしまうと止めることができず、飼い主さんの方が避難する…という感じではないでしょうか?
やんちゃな子犬や柴犬が比較的犬走りをしやすく、1度始まるとクセになってしまうのが特徴です。しかし、部屋の中で走り回ると、転倒や衝突など大怪我につながる危険がありますね。
そもそもなぜ、犬は部屋の中を走り回るのでしょうか?まずは犬が猛ダッシュしやすい原因を確かめていきましょう。
興奮やパニック
犬が突然猛ダッシュするのは、次のような興奮やパニック状態に陥りやすい原因が浮かび上がります。
- 飼い主さんの帰宅後
- 来客時
- お風呂に入った直後
- 嫌いな相手に会った後
- 排泄後
喜びや驚き、さらに嫌悪感を強く感じて興奮のスイッチが入ってしまう犬が多いです。配達員がくると走り回る犬は、「ピンポーン」というチャイムの音が興奮のスイッチになりやすいです。
お風呂後に走り回る犬は、体臭の変化やおしりに違和感にイライラしている可能性もあります。シャワー嫌いの犬なら、それ自体がストレスになっているのかもしれません。逆に、解放的な気分になって嬉しさのあまり走り出す犬もいます。
運動不足
散歩後や遊んだ後に犬が部屋を走り回るのは、興奮してしまったこともそうですが、「運動不足を解消させたい」という思いが隠れていることが多いです。有り余る体力を走り回って発散させているのでしょう。
ケースによっては「もっと遊んで欲しい!」という欲求を走り回って解消している場合もあり、走り回ることで飼い主さんがかまってくれると覚えている可能性もあります。
ストレス発散
狂ったように犬が走り回る姿は、どこか清々しくも見えますね。しかし、それはイライラを発散させるために犬は走り回っているのかもしれません。
犬としては部屋を走り回るのが最高のご褒美であり、とてつもない解放感を感じているのでしょう。しかし、部屋の中で走り回るのはやっぱり危険です。犬や飼い主さん自身あるいは家族がケガを負ってしまう前に、走り回ることを止めさせなければなりません。
犬が部屋の中で走り回るのを止めてもらうための対処法3選
犬が猛ダッシュする原因を踏まえて、部屋の中で走り回るのを止めてもらう対処法3選をご紹介していきます!愛犬と飼い主さんが快適に暮らすためにも、生活習慣や環境を見直していきましょう。
1.リードを装着する
愛犬が走り回る原因がはっきりしていれば、その前に首輪にリードを装着して走らせないようにします。散歩後にダッシュしてしまうなら、帰宅後もしばらくリードを装着したまま様子をみましょう。
犬が興奮する前にクールダウンさせることが理想的です。日頃から「お座り」「待て」のコマンドに従えるようトレーニングを積んでおくと、猛ダッシュするスイッチが入る前に防ぐことができます。
2.犬が落ち着くスペースを確保する
犬が部屋の中を走り回るのは、逆にいえば「走り回れるスペースがあるから」でもあります。意味もなく走り回り出した時の解放的な気分が病みつきになってしまうおそれもあるので、犬が行動できる範囲はケージで狭めておきます。
さらに、クールダウンできるパーソナルスペースを犬に与えましょう。部屋の一角にサークルやケージを設置して、普段から「ハウス」を教えておくといざという時に役立ちます。
「ハウス」のコマンドがわからなくても、おやつを投げ入れて誘導させて対処する方法もあります。視野を走り回る以外の方へ差し向けるよう、飼い主さんは工夫をしてみてください。
3.運動不足を解消させる
頻繁に部屋の中を走り回る犬は、お散歩や遊びが足りなくてイライラしているのかもしれません。もしくは、飼い主さんにたっぷり甘えたいのかもしれません。
「ちょっと最近、散歩時間が少なかったかも」などと心当たりがあれば、愛犬とのコミュニケーション時間を増やしてあげましょう。ただ、猛ダッシュすることを覚えた犬は、遊んだ時の興奮でもスイッチが入りやすいです。
興奮が落ち着くまでリードから手を離さないようにして、クールダウンさせることを覚えさせます。部屋の中だけでなく、屋外にいても同じように対処を行い、周囲へ危害を与えないよう配慮をしましょう。
まとめ
犬の猛ダッシュが始まってしまうと、そう簡単に止めることはできません。部屋の中で走り回るのはやっぱり危険なので、興奮スイッチがONになるのを未然に防ぐことが肝心です。
犬が平常心を取り戻すまでリードを離さず、別の方へ気をそらすための工夫を行っていきましょう。