寿命が縮まる原因にも…犬が辛いと感じる『居住環境』5選
犬は不適切な環境下で過ごし続けていると、ストレスによって病気を発症したり寿命が縮まる原因になったりすることがあります。ここでは、寿命が縮まる原因にもなる犬が辛いと感じやすい居住環境の特徴を紹介します。
1.不衛生な状態
掃除が定期的に行われていない、トイレシーツがきちんと交換されていないなど、不衛生な状態ではストレスが溜まるだけでなく、衛生面の観点から病気を発症するリスクが高まります。
犬は綺麗好きな一面も持ち合わせているため、トイレシーツが汚れているからトイレで排泄したくないと考える犬もいます。また、埃が溜まっている環境では、ハウスダストアレルギーを発症することもあります。
このように、不衛生な環境は犬にさまざまな悪影響をもたらし、病気や短命の原因となることがあるのです。
2.床が散らかっている
床が散らかっている場合も、犬にとっては生活しづらい居住環境である可能性が高いでしょう。散らかっている床を避けながら歩かなければいけないという環境は、犬にとって想像以上にストレスです。
また、口に入る物が床に散らかっている場合、犬によっては誤って飲み込んでしまう危険性もあります。すると、窒息や腸閉塞など命に関わる状態に陥る恐れもあるため、非常に危険です。
3.タバコや香水などの匂いがきつい
犬の嗅覚はとても優れています。そのため、人間が感じにくい些細な匂いであっても感知することができ、それは時に強いストレスの原因となり得ます。
特にタバコや香水の匂いなど、人工的な匂いは犬にとって苦手な匂いにあたります。このようなきつい匂いが漂う居住環境では、常にストレスや不快感に悩まされながら暮らさなければいけないため、体調不良を起こしやすくなったり、病気を発症しやすくなったりするのです。
4.外の音が聞こえやすく警戒を解けない
犬が多くの時間を過ごすケージやクレート、サークルなどの居住環境を、道路に面した壁際や窓の側に設置している場合は、場所を見直すことをおすすめします。
外の音や匂いを感知しやすい居住環境では、犬は「いつ敵が襲ってくるかわからない」と無意識のうちに警戒心を強く抱いてしまいがちです。すると、心から休むことができないため、疲労やストレスが溜まりやすくなります。
ここまで紹介しているように、ストレスや疲労は病気の原因となり得ます。些細なポイントではありますがこうした居住環境も見直してみてください。
5.室温が適切ではなく体調を崩しやすい
犬にとって、21〜25℃が最適な室温と考えられています。室温が適切ではなく、暑すぎたり寒すぎたりする環境は、犬にとって過ごしづらく体調を崩しやすくなる原因です。
夏場は室内であっても熱中症になる恐れがありますし、冬場は寒さによって免疫力が低下しやすくなります。エアコンの冷房・暖房機能を活用したり、その他の家電を活用するなどして、快適な室温を保ちましょう。
犬にとって快適な居住環境とは?ポイントを解説
では、犬にとって快適な居住環境とは、どのような環境なのでしょうか。以下のポイントをなるべく押さえた環境を用意してあげることで、愛犬が快適にストレスなく過ごすことができます。
- 室温が21〜25℃前後に保たれている
- 道路に面していない場所に居住スペースが設置されている
- 人が行き交う場所を避けて居住スペースが設置されている
- 静かに休める場所が確保されている
- 生活する場所は清潔な状態に保たれている
- 犬が不快に感じる匂いを極力控える
これらのポイントをなるべく押さえて、少しでも愛犬が快適に過ごせるよう考えてみましょう。
また、床がフローリング仕様になっているご家庭は、滑り止めのコーティングを施したり、マットを敷くなどして、犬が転倒したり足腰に負担がかからないように配慮したりしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬はもともと警戒心の強い動物です。そのため、些細なことにもストレスを感じたり、不安や警戒心が煽られたりします。こうした不安要素を少しでも排除し、愛犬が快適に過ごせる環境を用意してあげることも、長寿の秘訣につながりますよ!