犬を飼うのにはお金はどのくらい必要?
犬を飼って一生面倒を見るためには、お金はどのくらいかかるのでしょうか。
一般社団法人ペットフード協会が発表している統計によると、2021年の犬の平均寿命より算出した生涯必要経費は2,448,784円でした。1か月でいうと、約1万~2万円ほどかかることが多いようです。犬の種類や飼い方によっては、さらに多くのお金が必要になる場合もあるでしょう。
犬は飼うのにお金がかかるペットなのです。では、お金がかかるペットである犬を、お金に余裕がない人が飼ってしまうとどんなリスクがあるのでしょうか?
お金に余裕がない人が犬を飼うリスクとは
1.動物病院に連れて行けない
お金に余裕がないと、犬が病気やケガをしたときに動物病院へ連れていくことが難しくなります。
人間が病院にかかるときは公的医療保険が使えますが、犬の治療は自由診療のためすべて自費で払わなくてはなりません。検査などをすると一回につき1万円以上かかることも少なくありません。大きな病気の場合は、治療費が数十万円かかることもあります。
たとえ病気やケガをしなくても、狂犬病予防ワクチン、ノミやダニ予防、混合ワクチンは毎年必ずやる必要があります。飼い始めた頃には去勢手術や避妊手術を受けさせることがほとんどなので、その費用も必要です。
お金に余裕がないと、犬の具合が悪くても動物病院に行くことを躊躇してしまうでしょう。必要な治療を受けられてない犬は、症状が悪化したり、最悪の場合は命が危なくなるかもしれません。ワクチンなどの予防もしていなければ、病気にかかる可能性も高くなります。犬の健康を守るために、お金は必要なのです。
2.トリミングに連れて行けない
犬は一般的に1か月~2か月に1度はトリミングをする必要があります。毛の短い犬であれば自宅でシャンプーするだけで問題ないかもしれませんが、プードルやマルチーズなど毛のカットが必要な場合はトリミングサロンに行くことが多いでしょう。
しかし、1回につき3,000~6,000円ほどかかるので、お金に余裕がない人には大きな出費となってしまいます。被毛を清潔に保つことは皮膚の健康にも関係するので、疎かにはできません。
3.犬を手放さなくてはいけなくなる
犬を飼うと、かなり多くのお金がかかることに驚く人もいるかもしれません。お金に余裕がない人は、犬を飼うことで生活がさらに苦しくなってしまうでしょう。
犬が元気なうちは問題がなくても、病気をしたり、高齢化でケアが必要になってきて支出が増えることもあります。
悲しいことですが、お金のことを考えずに犬を飼い、「お金に余裕がないから」と手放すことになる人も少なからずいるのです。
まとめ
お金に余裕がない人が犬を飼うリスクをご紹介しました。
お金に余裕がない人が犬を飼うことは、飼い主にとっても犬にとっても良い状況にはなりません。せっかく犬を飼うのであれば、一緒にお出かけをしたり、可愛いグッズを購入したりして犬との暮らしを楽しみたいという人は多いと思います。犬の健康を保ちながら楽しく暮らすためには、お金は必要不可欠です。
「可愛いから」と安易に犬を迎えてしまい、お金の問題に直面してしまう人は多くいるといいます。そうなる前に、犬を飼いたいと思ったら、まず自分にお金の余裕があるのかもう一度しっかり考えて欲しいのです。
「ちょっと厳しいかもしれない」と思ったら、飼うことはいったんやめておきましょう。犬を飼うという目標があれば、仕事や貯金もきっと頑張れるはずです。犬を一生面倒見るという覚悟と、お金のやりくりに自信ができてから犬を家族として迎えるようにしてくださいね。