犬が『良い人・悪い人』を判断している基準5つ
犬は犬の基準で「この人は良い人」「この人は悪い人かも」と判断しています。犬と仲良くなりたい人は、犬の判断基準を理解して接することで仲良くなれるでしょう。ここでは、犬が『良い人・悪い人』を判断している基準をご紹介します。
1.初対面での距離感の取り方
初めて出会った時、多くの犬は相手に対して少なからず警戒心を持っています。警戒しているところにグイグイと強引に近寄っていってしまうと、犬を怖がらせることになってしまうので注意しましょう。
意外と「積極的に触れ合おうとしない人に懐く」という話がありますが、これは犬にとって適度な距離感をとってくれるからという理由が挙げられます。無理に近寄ってこないので、安心して接することができるのでしょう。
2.声のトーンや話し方
犬は相手の印象を声のトーンや話すスピードなどで判断していることも多くあります。「男性よりも女性の方が好まれやすい」という話がありますが、これは犬にとってポジティブな印象を与える高い声を女性が持っているからと考えられています。
また早口で喋る人よりも、ゆっくり落ち着きのある喋り方をする人の方が犬には好まれやすいです。落ち着いた話し方をする人に、自然と安心感を覚える犬が多いからだと考えられます。
3.コミュニケーションの取り方
犬も「自分の気持ちを理解してくれている」と感じる人には、良い印象を抱きやすいです。そのため、犬の表情や仕草、態度などを様子見した上で、その犬に合った接し方をしてくれる人は「良い人」と認識されやすいです。
反対に自分が不安に感じていることを理解してくれず、無理に距離を縮めようとしてきたり、嫌がっているのに触れてきたりする人には苦手意識を抱く犬が多くいます。
なるべく犬の様子を観察し、不安そうな様子を見せているときは無理に近づかず、犬の方から興味を持ってくれるまで待つなど、適切なコミュニケーションを心がけましょう。
4.行動や態度の落ち着き方
先ほど話し方が落ち着いている人が好まれやすいという話が出ましたが、話し方だけでなく、行動や態度も落ち着いている人の方が犬に好まれる傾向が強いです。
犬は突発的に大きな動作を取ったり、大声を出したりする人を嫌います。これは犬が元々警戒心が強い動物であり、聴覚などが優れていることも影響しています。
一緒にいて常にビックリさせられる状況は、犬にとって穏やかな生活が送れないため好ましくありません。したがって、このような行動を取らない落ち着きのある人が『良い人』と認識されやすいです。
5.飼い主との関係性
犬は信頼している飼い主の様子もチェックしています。飼い主が友好的に話している相手に対しては、「この人は飼い主さんが心を許しているから良い人かも」と判断することもあるのです。
反対に飼い主の表情や声のトーン、動き、また汗の匂いなどからストレスを感じ取ると「この人が苦手なのかも」と察知し、「飼い主さんが苦手意識を持っているということは、悪い人?」と考えてしまう犬も少なくありません。
犬に嫌われるかも…すべきではないNG行為は?
知らない人に対して警戒心を抱くことは、犬にとってごく自然な態度です。以下のような行動をとると、犬に嫌われる可能性が高まるので控えましょう。
- 初対面で目をじっと見つめる
- いきなり頭を撫でる
- 近くで大きな声や甲高い声を出す
- 突拍子もない行動をとる
- 威圧的な話し方
初対面でじっと目を見つめる行為は、相手に対して敵意や警戒心を向けるというボディランゲージです。そのため、可愛いからと目をじっと見つめてしまうと「敵意を向けられている」と勘違いさせてしまう恐れがあります。
他にも犬を不安にさせるような突拍子もない行動や大声、また威圧的な態度や話し方は、犬が「この人は怖い人だ」と判断してしまう要素につながります。
以上のような行動は控え、犬の方から近寄ってきてくれるのを待ったり、手を差し出して匂いを嗅いでもらうことで安心してもらったりと、犬の挨拶の仕方を理解すると仲良くなれるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は犬ならではの判断基準を持っています。したがって、犬と仲良くなりたい場合は、その基準に合わせて接することが仲良くなるための重要なポイントとなります。ぜひ今回紹介した判断基準を参考に犬と触れ合ってみてください。