愛犬と良好な関係を築くために絶対必要な配慮
1.犬の習性を正しく理解すること
犬には犬独特の習性があります。人には全く理解できない習性を持っています。なぜそのような習性を持つのか、なぜそのような行動をするのか、その意味を正しく理解し、応じた対応をしなければなりません。
例えば、犬には「吠える」という習性があります。「どうして吠えるの!」「うるさい!」「迷惑になるから静かにして!」と怒鳴りつけたところで改善されることはありません。
しつけによって吠える程度を改善することはできるかもしれませんが、吠えるという行為をなくすことはできません。なぜ吠えるのかは犬それぞれに必ず理由があります。
怒鳴ったり叱ったりする前に(どうしてそんなに吠えるのかな?)と考え、愛犬とよく向き合ってみてください。吠える以外にも理解できない行動をした場合、同じように対応してみるとよいと思います。
2.感染症の予防を徹底すること
愛犬に狂犬病の予防接種を受けさせることは飼い主としての義務です。しかし、強制でないことから受けさせていない飼い主も多くいます。
混合ワクチンの接種は任意です。しかし、受けさせることで多くの感染症を防ぐことができます。2種~9種までありますが、多ければ多いほど予防できる感染症が多くなります。その分、費用もかかります。
そして、5月~12月はフィラリア症の予防、1年を通してノミ・マダニの寄生予防も欠かせません。
愛犬の健康と命を守るためにできる飼い主としての配慮です。そして、他の犬や人のためにできる配慮でもあると思います。
3.留守番の苦痛を減らすこと
犬にかかる肉体的または精神的な負担を考えると、留守番は6時間~8時間くらいを目安にするとよいとされています。
- 室内で排泄できるがトイレが汚れているとしない
- 外に出なければ排泄できない
このような場合、留守番している間ずっと排泄を我慢しなければならなくなってしまいます。膀胱炎などの健康被害も心配ですよね。
犬は群れで生活する動物です。他に家族や同居する犬がいる場合はよいのですが、飼い主しかいない場合、「留守番する時間=ひとりぼっちで過ごす時間」です。
室内を愛犬が快適に安全に過ごすことができる環境へと改善することも必要ですし、留守番前のスキンシップやコミュニケーションも充実させるとよいのではないかと思います。
おすすめは朝のお散歩です。これから長いお留守番をしなければならない愛犬への配慮として、少しでも早起きをし、10分程度でよいので朝のお散歩に出かけることを習慣化してはいかがでしょうか。
4.分離不安症にさせないこと
飼い主の配慮のなさが愛犬を分離不安症にさせてしまうことがあります。
- 過剰に構うこと
- 過剰に甘やかすこと
- 犬を擬人化して扱うこと
このようなことが分離不安症の原因になり、犬が問題行動を起こすようになることがあります。
実は、留守番前の過剰なスキンシップやコミュニケーションが原因になることもあるんです。出かける直前まで抱っこしていませんか?「ママすぐ帰るからね」「大丈夫だからね」など、不安を煽るような声かけをしていませんか?
留守番中の愛犬の様子が気になるのであれば、ペットカメラを利用するとよいと思います。普段どのように過ごしているのかを知ることができれば、過剰な心配をする必要がなくなります。
まとめ
愛犬と良好な関係を築くために絶対必要な配慮を4つ解説しました。
- 犬の習性を正しく理解すること
- 感染症の予防を徹底すること
- お留守番の苦痛を減らすこと
- 分離不安症にさせないこと
愛犬の習性や性格、好き嫌いや得意不得意などを把握し、心配りができる飼い主になりたいと誰しも思いますよね。
思うだけではなく、実際に行動することで愛犬との良好な関係が築けるのではないでしょうか。