犬が『嫉妬』している時に見せる仕草や態度5選
犬は飼い主に対して母親に似た認識を持っています。そのため、飼い主が他の人や犬と仲良くしていたり、スマホなどに夢中になっていると、その対象に嫉妬することがあるのです。ここでは犬が嫉妬している時に見せる仕草や態度を紹介します。
1.体や頭をすり寄せるなど甘える
犬は飼い主が他のものにかまっているとき、「自分もかまってほしい」「甘えたい」という欲求が強くなっています。そのため、自ら体や頭をスリスリとすり寄せてくるなど甘える仕草を見せてくることが多いです。
わかりやすく自分から甘えに行くことで、自分の存在に気づいてもらったり、注目してもらいたいという欲求を満たそうとしているのでしょう。
2.少し離れた場所から不安そうな表情で見つめる
「かまって」とアピールしていても、なかなか飼い主にかまってもらえない場合、少し離れた場所から不安そうな表情でじっと見つめてくる犬も多くいます。
「どうしてかまってくれないのだろう」「僕よりあっちの人の方が好きなのかな」「もしかして嫌われたのでは」という不満や不安を抱えている状態なので、早めに心のケアをしてあげましょう。
3.相手に対して威嚇行動を見せる
飼い主が視線を送っている対象に対して、唸ったり吠えたり、時には噛み付く真似をするなどの威嚇行動を見せて強気な態度に出る犬もいます。
「この人は僕の飼い主さんなんだぞ!」と相手にアピールすることで、相手を飼い主から離したり飼い主の視線を集めようとしているのです。
4.物を破壊するなど問題行動を見せる
普段は問題行動をあまり見せない犬が、嫉妬をすると問題行動を起こすという話は珍しくありません。物を破壊したり、無駄吠えを繰り返したり、トイレ以外の場所におしっこをしたりといった行動は嫉妬の表れです。
このような問題行動を見せることで、飼い主が近寄ってきてくれたり、自分に注目してくれると勘違いしているのでしょう。このような問題行動には黙々と対応し、過剰に反応しないよう注意しましょう。
5.常同行動
足を執拗に舐めたり、その場でグルグルと何度も回ったり、穴を掘る仕草を続けたりといった行動は常同行動と呼ばれ、ストレスサインの一種として知られています。
嫉妬によってストレスが溜まると、犬はこうした繰り返し行動を取ることで気持ちを落ち着かせようとするのです。しかし足を舐める常同行動は、皮膚炎を発症させる自傷行為でもあります。早めに適切な対応が必要です。
愛犬が嫉妬している時に飼い主がやるべきケアは?
犬が嫉妬したときに問題行動を起こしている最中は、あまり反応してはいけません。このタイミングで反応してしまうと、問題行動を起こせばかまってもらえると解釈してしまうからです。
もしも同居している犬に対して嫉妬している場合は、先住犬から先にかまってあげるなど、犬の中での序列を大切にしてあげる方法が効果的です。「自分の方が先にかまってもらえた」という満足感が嫉妬心を抑えることにつながります。
家にやってきた知人などに嫉妬している場合は、その人と愛犬に仲良くなってもらいましょう。その人が飼い主と同様、自分を可愛がってくれる人であると認識できれば、犬もその人相手に嫉妬することが少なくなります。
スマホなどの物に嫉妬する場合は、用事が終わり次第、愛犬とのスキンシップタイムに移行してください。常に愛犬を優先する必要はありませんが、嫉妬心を慰めてあげるためにも、きちんと毎日十分なコミュニケーションをとることは重要です。
まとめ
いかがでしたか。犬が嫉妬している時、さまざまな仕草や態度で「寂しいよ」とアピールしています。このサインに気付いたら、その時の状況や行動に応じて、適切なケア方法で愛犬に「ちゃんと愛しているよ」と伝えて安心させてあげましょう。