1.ニラ
シャキシャキの触感が楽しいニラは、わんこにとってはNG食材。こちらは何となく予想がつくという人も多いのではないでしょうか。そう、ニラは「ネギ属」に分類される食材。ネギといえばわんこに有毒な食材の典型ですよね。
最悪は死に至ることも
ニラには有機チオ硫酸化合物が含まれており、これが壊されるとアリシンになります。これが赤血球を破壊し貧血を引き起こします。
人間であれば体内の酵素の働きでこの物質を消化し無害化できるのですが、わんこの体内にはその酵素がないため貧血や血尿といった中毒症状を引き起こしてしまうのです。
言うまでもなく、ニラによる中毒は最悪は死に至る恐ろしいものです。わんこには絶対に与えてはいけません。
2.ナス
夏野菜の代表格ともいえるナス。煮て良し、焼いて良し、漬物にしても良しの万能食材で夏の食卓に登場する頻度も高いのではないでしょうか。ですがこのナス、実はわんこにとっては注意が必要な野菜の1つです。
ナス科の野菜にはアルカロイドという天然の毒素が含まれており、摂取しすぎると下痢や嘔吐といった中毒症状を引き起こす可能性があるからです。このアルカロイドは特にナスの葉や茎に多く含まれるため、家庭菜園で栽培している場合には特に誤食に注意する必要があります。
また、ナスにはナスニンというポリフェノールの一種が含まれています。抗酸化作用があり、老化防止や動脈硬化予防に効果があるといわれています。ナスには有用な成分も含まれていますが、食べる部位や食べる量には注意が必要です。
与える場合は加熱処理して
生のナスは繊維を含み消化しにくいので、火を通すようにしましょう。ナスに含まれる栄養素のほとんどは加熱しても栄養素が壊れることはあまりありません。もし与える場合には生食ではなく、茹でたり煮たり加熱調理をしてから少量を与えるようにしましょう。
3.ミョウガ
冷たい素麺のお供に欠かせないミョウガ。絶対に与えてはいけないというわけではありませんが、こちらも少々注意が必要です。ミョウガは薬味として活躍するように刺激の強い食材。そのため与えすぎると胃腸に刺激を与えて負担となってしまいます。
またあまりイメージがないかもしれませんが、実は食物繊維も豊富な野菜のため、多量に摂取すると消化不良から、嘔吐や下痢といった症状を引き起こす可能性があります。
与える場合はごく少量を
人間でもミョウガをもりもり何個も一気に食べることはしませんよね。すでにご紹介したように、ミョウガの大量摂取はわんこに悪影響を与えるリスクが高いですから、与える場合はごく少量を何かに混ぜたり薬味として与えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?夏野菜は栽培も比較的簡単なので、家庭菜園やプランターで自家製の夏野菜を栽培しているというご家庭も多いかもしれません。危険な野菜を与えないことはもちろんですが、家庭菜園に実っている野菜をわんこが盗み食いしてしまわないように注意しなければなりません。
わんこにとって危険な野菜がある一方で、わんこの健康に良い効果をもたらしてくれる野菜もたくさんあります。わんこと旬の味を楽しむときには食材のことをよく調べたうえで、適量を守って与えるようにしましょう。