なぜ犬は空気を読めるの?
犬の多くは『飼い主の感情やその場の空気を読むことができる』といわれています。犬は昔から群れで暮らしていたため、もともとコミュニケーション能力が発達している動物です。長い年月を人間と共に暮らしていたことから、人間の表情を読み取ることも得意としています。
さらに、人間の行動を観察したり、声のトーンや体臭でその人の機嫌や体調を察知することも可能です。人間と深くかかわってきた経験とコミュニケーション能力、鋭い五感を使って犬は空気を読むことができるのです。
空気を読んでいる時にしがちな仕草や行動5選
では、犬は空気を読んでいるとき、具体的にどのような仕草や行動を取るのでしょうか。犬が空気を読んでいるときによく取る行動を5つご紹介します。
1.おもちゃを持ってくる
気分が落ち込んだときや疲れているときに、愛犬がおもちゃを持ってきたことはありませんか?(今は遊ぶ気分じゃないんだけどなぁ…)なんて思ってしまうかもしれませんが、実はこれも犬が空気を読んでいるときの行動なんです。
犬は以前おもちゃで遊んだとき、飼い主が笑顔だったことを覚えています。そのため、飼い主の元気がない様子をみて「これで笑顔になってよ!」とおもちゃを持ってきて励ます行動を取るのです。疲れていると気分が乗らないかもしれませんが、健気な愛犬のためにぜひ遊んであげてくださいね。
2.そっと寄り添う
具合が悪い飼い主に、いつもは騒いでいる犬が大人しくそっと寄り添ってくることがあります。飼い主の様子がいつもと違うことを察知し、労わる気持ちで傍にいてくれるのです。
犬に寄り添ってもらうと、癒されて少し元気になれる気がしますよね。筆者自身も熱で寝込んでいるとき、愛犬が寄り添ってくれて嬉しかった経験があります。
3.離れた場所でじっとしている
犬がいつもより離れた場所でじっとしているときは、飼い主のイライラを感じ取っているかもしれません。苛立っているつもりはなくても、犬は飼い主の些細な変化を敏感に感じ取ります。
(八つ当たりされたくない)と思っている可能性もありますが、(今はそっとしておこう…)という愛犬なりの気遣いなのでしょう。イライラが落ち着いたら、いつもどおりに愛犬を呼んで安心させてあげてください。
4.隠れる
愛犬を動物病院やトリミングへ連れていく日、犬が物陰に隠れていたという経験はありませんか?
「そんな素振りは見せていないはずなのにどうして?」と驚いてしまう飼い主もいるでしょう。飼い主が平静を装っていても、犬はわずかな緊張感を感じ取ることができます。そのため、犬は嫌いな場所へ連れていかれる空気を察知し、隠れてしまうのです。気配に敏感な犬を動物病院やトリミングに連れていくのは、少し大変かもしれません。
5.ケンカを仲裁する
家族が険悪なムードになっていることも、犬は感じ取ることができます。
夫婦や兄弟でケンカをしていると、割って入って仲裁しようとする犬もいるでしょう。ケンカ中の人をペロペロなめたり、間に入って座り込んだりするのがそのサインです。これは群れで生活し、コミュニケーションを大事にする犬ならでは行動といえます。
家族のケンカは犬にとってストレスになるので、できるだけ犬の前でのケンカは避けてあげてくださいね。
まとめ
今回は、犬が空気を読んでいるときにしがちな仕草や行動をご紹介しました。飼い主の元気がないときに励ましたり寄り添ってきたりするような行動から、犬は飼い主にいつも笑顔でいて欲しいと思っているのが伝わってきますね。
皆さんの愛犬も、意外な場面で空気を読んだ行動をとっているかもしれませんよ。この記事を参考にしつつ、愛犬の様子を観察してみてくださいね。