犬が家中の匂いを嗅ぎまわる理由
1.探しものをしている
犬が家中の匂いを嗅ぎまわるのは、探しものをしているからです。
- どこからか気になる匂いがする
- フードやおやつの隠し場所を探している
- 片づけられたおもちゃの行方を捜している
探しものがあり、その匂いがする場所を特定するために家中の匂いを嗅ぎまわるのです。犬は匂いを嗅ぐことで情報を集め、匂いを嗅ぎ分けながら少しずつ目的の場所へ辿り着こうとしているのです。
2.落ちている食べ物を拾い食い
犬が家中の匂いを嗅ぎまわるのは、落ちている食べ物を拾い食いしている、という可能性があります。
小さなお子さんがいらっしゃるのではないでしょうか。お菓子を与えた時、歩きながら食べたのではありませんか?部屋を移動する時、手や服や足についてしまった食べカスが落ちてしまったのではありませんか?
少量の食べ物のカスであると、人の目では確認できないことがありますよね。犬には分かるんです。目には見えなくても優れた嗅覚を使えば匂いを嗅ぎ分けることができるんです。
3.飼い主や家族が知らない匂いを連れて帰ってきた
犬が家中の匂いを嗅ぎまわるのは、飼い主や家族が知らない匂いを連れて帰ってきたからです。
正体不明な匂いを感じ取り、「どこに隠れているんだ!?」と、匂いを嗅ぎながら家中を探し回るのです。途中、飼い主の匂いもよく嗅ぎたがるはずです。しかし、そこには匂いの正体がありません。
他の犬や猫の匂いであると、嫉妬心から探し回ることもあると思います。飼い主が自分以外の犬や猫を家のどこかに隠しているのではないか、自分に内緒で可愛がっているのではないか、と不安なのかもしれません。
4.飼い主が「大好きなあの人」の匂いを連れて帰ってきた
犬が家中の匂いを嗅ぎまわるのは、飼い主が「大好きなあの人」の匂いを連れて帰ってきたから、なんて理由もあります。
離れて暮らす両親や兄弟姉妹・友人・恋人・犬友達などと会って帰宅したのではないでしょうか。その相手は、愛犬にとっても大好きな人なのでしょう。
大好きな人の匂いを感じ取り、「どこにいるの!?」と探しているのです。家の中のどこかに隠れているのではないかと思っているのかもしれません。
5.安全確認をするため
犬が家中の匂いを嗅ぎまわるのは、安全確認をするためです。
家は犬にとって縄張りです。他の群れや敵が侵入してくることがないよう、常に警備しています。侵入者があれば必ず匂いを残します。自分や飼い主や家族以外の匂いがないかどうか、家中の匂いを嗅ぎまわって確認するのです。
ちょっと面白いことが起こることもあります。飼い主が買ってきた物の匂いを嗅ぎ取り、見つけ出し、警戒して激しく威嚇することです。我が家では、新しく買ってきたお出かけ用のキャリーバッグ(犬用)を警戒し、激しく吠えたことがありました。
室内ドッグランとペットショップが併設されたお店だったのですが、店内の空気中に混じった他の犬の匂いがキャリーバッグに染みつき、一緒に持って帰ってきてしまったのかもしれません。
水洗いが可能であれば手洗いをしたり、短時間の日干しをしたり、数日ほど外で陰干しをしたりすると匂いが取れると思います。
まとめ
犬が家中の匂いを嗅ぎまわる理由を5つ解説しました。
- 探しものをしている
- 落ちている食べ物を拾い食い
- 飼い主や家族が知らない匂いを連れて帰ってきた
- 飼い主が「大好きなあの人」の匂いを連れて帰ってきた
- 安全確認をするため
犬は本能によって匂いを嗅ぎます。やめさせることは難しいです。
私たち人間も、賞味期限が迫った食べ物などの安全性を確認するために匂いを嗅ぎますよね。犬にとっても匂いを嗅ぐことは、情報を得るためや確かめるための方法のひとつです。
執拗に家中の匂いを嗅ぎまわる時は、何か異常があるのではないか?と考えてもよいかもしれません。