泣ける犬の映画でストレス軽減
犬好きの皆さんの中には、犬が登場する映画で悲しいことが起きると号泣してしまうので避けているという方も少なくないでしょう。
しかし映画やドラマを観て泣くことは、リラックスに関連する副交感神経が優位になりストレス軽減につながることが科学的に証明されています。たとえそれが悲しいストーリーであっても、人間の心にとって悪いことではないようです。
反対に悲しくて泣いてしまう内容でも、犬が登場する映画は必ず観るという方もいるかと思います。
そんなドッグラバーズに応えるため、イギリスのケーナイン・コテージという会社が「涙なしには観られない犬の映画ベスト10」というランキングを発表しました。
この会社はイギリス国内で「犬との宿泊歓迎」のドッグフレンドリーな宿泊施設の紹介サービスを行なっています。スタッフが独自に調査した結果には日本でもお馴染みのタイトルが登場しています。
映画データベースを基にした泣ける犬の映画ベスト10
ケーナイン・コテージのスタッフは、映画のデータベースサイトIMDB.comを利用しました。サイトに登録されている犬の映画のうち50件以上のレビューがついている100本がまず選ばれました。
各映画のレビューのうち、悲しみを表す言葉（泣いた、悲しい、心に刺さる、胸が痛い、涙など）に言及しているものが何パーセントあるかを数えて、ランク付けしました。
10位 奇跡の旅（1993年）9位の「三匹荒野を行く」のリメイク版
９位 三匹荒野を行く（1952年）犬2匹と猫1匹の冒険物語
８位 マイ・ドッグ・スキップ（2000年）子犬と少年の友情物語
７位 レッドドッグ（2011年） ヒッチハイク犬の実話を基にしたオーストラリア映画
６位 南極物語（2006年） ディズニー制作のアメリカ版リメイク
５位 僕のワンダフルライフ（2017年） 生まれ変わった犬の物語
４位 黄色い老犬（1957年）少年と老犬の絆を描いた名作
３位 マーリー（2008年）ラブラドールの飼い主の奮闘記
２位 フルーク（1995年）事故死した男性が子犬に生まれ変わる物語
１位 HACHI約束の犬（2009年）ハチ公物語のアメリカ版リメイク
クラシックの名画と言われるものから最近のものまで幅広くカバーされています。日本の映画のリメイクが2本も入っており、しかもハチ公が１位というのは嬉しいですね。
ほとんどの映画が日本でも配信サービスやDVDで視聴可能なので、興味のある人はチェックしてみてくださいね。
なぜ犬の映画が多くの人の心を揺さぶるのか
犬は人間にとって一番身近な動物のひとつで、多くの人が家族と同じように思っているせいもあり、犬をテーマにした映画や小説は世界中にたくさんあります。しかしなぜ犬の物語がこれほど人を泣かせるのでしょうか。
2013年にアメリカのノースイースタン大学社会科学の研究者が行ったリサーチでは、悲しいニュースの中で子どもや犬が傷つくことに対し、同じことが成人に起こった場合よりも大きな感情的反応を示す人が多いことが分かっています。犬が子犬や弱い存在と見做される場合、その傾向は強くなります。
ランキングに登場する映画に子ども、子犬、老犬が目立つのは、このような心理が関連しているのかもしれないですね。
まとめ
イギリスの会社が発表した、泣ける犬の映画ベスト10をご紹介しました。
翌日に予定のない週末の夜など、スナックとティッシュの箱を用意して愛犬と一緒に犬の映画で思いきり泣いてみるのも良いかもしれません。涙を流してスッキリすることはストレス軽減の他に、安眠につきやすくなる効果もあるそうですよ。
《参考URL》
https://www.caninecottages.co.uk/blog/sad-dog-movies
https://news.northeastern.edu/in-the-media/empathy-with-dogs-stronger-than-with-humans-study/
