犬の性格は途中で変わる?
犬の性格は成長や環境によって途中で変わることがあります。普段の愛犬の性格に気になることはないけれど、何年も前と比べると性格が変わったように感じるかもしれない…という飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
生まれ持った性格が途中で大きく変わることは稀なことかもしれませんが、やんちゃすぎるくらい活発だった子犬が成長と共に落ち着いてきた時、飼い主としては“性格が変わった”と感じることがあると思います。
学習や経験が犬に変化をもたらすこともありますが、もともとの性格が途中で変わったというよりも、気持ちに変化があったと考えられる場合もあるのではないでしょうか。
犬の性格が途中で変わる要因
1.好奇心よりも警戒心の方が高まること
好奇心の塊であった子犬が成長すると共に警戒心を高め、途中で臆病でビビリな性格に変わった、と感じることがあります。
社会化期を終える生後6カ月頃から感じられるようになる変化だと思います。臆病な性格に変わってしまったということではなく、慎重に考えて行動や対応をすることができるようになった、と考えてよいのではないでしょうか。
2.経験を積んだことで自信を持てるようになったこと
もともと臆病で警戒心の強い性格だった犬が、経験を積んだことで自信を持てるようになり、途中で性格が変わったように感じられることがあります。
ビビリで他の犬や人を怖がっていた犬が、お散歩の時に色んな人とすれ違い、声をかけてもらい、他の犬と一緒に遊んだり喧嘩をしたり…。そういった経験が犬の精神的な部分を成長させ、よい方へと成長が変わることがあります。
緊張していた相手と緊張せずに交流することができるようになったり、不安でおどおどしてばかりいた犬が積極的に自分から向かって行くことができるようになったり、飼い主としては嬉しい性格の変化を感じることができると思います。
3.反抗期を迎えたこと
犬にも反抗期があり、急に性格が変わってしまったように感じられることがあります。飼い主の指示に全く従わなくなってしまったり、飼い主を威嚇したり攻撃したりなど、反抗的な態度を見せるようになります。
飼い主を困らせるためにわざとイタズラをしたり粗相をしたりするようになることもあります。心配してもらいたくてわざとごはんを食べなかったり体調が悪いふりをしたりすることもあります。
子供のイヤイヤ期のようなものだと思って優しく対応してあげてください。叱ったり無視したりすることはよい対応ではないと思います。危険な行為をした時には正しく叱ってあげることも必要です。
4.体の機能が衰え始めたこと
健康状態や個体差はありますが、10歳を過ぎた頃から体の機能の衰えによって、途中で性格が変わったように感じられることがあります。
主に視覚・聴覚・嗅覚の衰えによって、不安や恐怖が増してしまうことによる変化です。物事に慎重になったり、不安や緊張から嫌がるようになったり、恐怖心によって攻撃的になるなどすることがあります。
すべきではないNG行為
以下のような行為は、犬の性格を悪い方へと変えてしまうことがあるNG行為です。
- 厳しく叱りつける
- 感情的になって怒鳴る
- 罰としてケージに閉じ込める
- 罰として無視をする
- 過剰に甘やかす
- 家からほとんど出さない
とくに子犬から成犬へと成長する期間は犬が学習と経験を積む期間です。生まれ持った性格が大きく変わるわけではありませんが、新たな性格が生まれることのある期間だと思います。
基本的なしつけも大事ですし、飼い主や家族以外の犬や人との交流をさせることもよい性格へと成長させる大事な経験だと思います。ぜひ積極的に外の世界に触れさせてあげてほしいです。
まとめ
犬の性格が途中で変わる要因を4つ解説しました。
- 好奇心よりも警戒心の方が高まること
- 経験を積んだことで自信を持てるようになったこと
- 反抗期を迎えたこと
- 体の機能が衰え始めたこと
愛犬の性格の変化をネガティブにとらえる必要はないと思います。
もし、飼い主のNG行為による悪い変化なのであれば、行為をやめることで元の性格を取り戻すことができる可能性もあると思います。