愛犬がシニアになる前に経験させるべき『5つのこと』
犬はシニア期に入ると今までよりも体力が衰え、体が弱くなる傾向にあります。すぐに疲れてしまったり、足腰を痛めやすくなるなどの変化が見られるようになるため、経験させてあげたいことは若いうちにたくさん経験させてあげましょう。
今回は、愛犬がシニア期に入る前に経験させるべきことを5つご紹介します。これらはシニアになると難しくなるため、早いうちに経験させてあげてください。
1.アジリティなどのスポーツに挑戦する
犬のスポーツとして人気の高い『アジリティスポーツ』は、日本国内にも各地に気軽に参加できる施設が点在しています。
しかし、アジリティスポーツは脳と体を同時に使うため、楽しめる一方で犬の疲労感も強く残ります。そのため、シニア期に入ると取り組むことが難しくなる犬も増えてきます。
もしも愛犬にアジリティスポーツを経験させてあげたいと考えている方は、なるべく早い段階で連れていってあげましょう。若いうちから取り組んでいると、シニア期に入ってからも楽しめる犬は多いですよ。
2.ドッグランで思い切り走らせてあげる
シニアになると犬は足腰に負担がかかりやすくなり、疲労を感じやすくなったり怪我を負いやすくなったりといった変化が生じます。
すると思い切り走り回ることさえも難しくなるため、犬の遊び場として人気の高いドッグランで思い切り走らせてあげることも難しくなる犬が増えてきます。
また、それまでドッグランに行ったことのないシニア犬にとっては、多くの犬が自由に走り回るドッグランにストレスを感じる子も多いです。シニア期に入ってから初めてドッグランに連れて行き、楽しんでもらうことは難しいと理解しておきましょう。
3.旅行など遠出を一緒に楽しむ
最近では、ペットと宿泊できるホテルや楽しめる観光施設も増えてきました。しかし、旅行は長い時間をかけて移動し、行ったことのない場所に訪れ泊まらなければいけません。犬にとって楽しめる一方で体力を消耗するイベントでもあります。
したがって体力が衰えてきているシニア犬にとっては楽しむ余裕がなかったり、若い頃よりも警戒心が強くストレスを感じやすい傾向にあります。
遠方への宿泊を伴った旅行は、なるべく若いうちに経験させてあげましょう。シニアになってからは、なるべく近場へのドライブやお出かけにとどめてあげると体に負担をかけずに楽しめます。
4.追いかけっこなど体力を必要とする遊び
シニア気に入り徐々に年齢を重ねて高齢化すると、室内遊びにも変化が見られるようになります。体に負担をかけるような遊びを嫌がる素振りを見せたり、移動する際に歩き方が慎重になったりといった変化です。
追いかけっこやロープを引っ張り合う遊びなどは体力を消耗しやすいため、シニア犬は思い切って遊ぶことができなくなる可能性があります。
基礎体力づくりのためにもこうした体を思い切り動かす飼い主との遊びは、若いうちからコミュニケーションの一環としてたくさん経験させておきましょう。
5.多くの人や犬との触れ合いを楽しむ
犬は社交的な動物なので、他の人や犬と触れ合い交流を深めることを好む子が多くいます。しかし、それでも初めて出会う相手には警戒心を持ちやすく、ストレスを感じる犬も少なくありません。
シニア期に入った犬はちょっとしたストレスで体調不良を起こすことがあるため、このようにストレスのかかる行動を無理にさせることは控えるべきです。
もちろん、他の犬と交流すること自体は悪いことではありません。若い頃にたくさん交流させておくことで、シニア期に入ってからも他の犬や人との交流をストレスなく心から楽しめるようになりますよ。
まとめ
いかがでしたか。シニア期に入ると若い頃には当然のようにできていたことが難しくなったり、配慮が必要になったりします。そうなる前に、飼い主さんが思いつく『思い切り楽しめるような経験』をたくさんさせてあげましょう。