犬が『脱水』している時に現れる症状3選 適切な処置は?

犬が『脱水』している時に現れる症状3選 適切な処置は?

犬が脱水状態に陥ると、体にさまざまな悪影響を及ぼします。ここでは、犬が脱水状態になっているときにあらわれる症状をご紹介しますので、異変を見逃さないようにぜひチェックしておいてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.水を大量に飲む

水を飲んでいるレトリバー

犬の体が水分不足、つまり脱水状態になっているときにまずあらわれる症状が、水をたくさん飲むというものです。当然のことですが、体の水分が足りなくなると喉の渇きを感じます。熱中症対策などでも言われることですが、喉の渇きを実感しているときにはすでに体内の水分が不足しています。そのため、喉に渇きを感じて水を大量に飲んでいるということは、体内が脱水状態に陥っているということになります。

日頃から犬が飲んでいる水分量を正確に確認している飼い主さんはそれほどいないかもしれませんが、いつもと飲んでいる量が違うということには気がつくことができると思います。給水ボトルを使用している場合は、1日の終わりにボトル内の水の高さを確認すれば、その日にどの程度飲んだかがわかりますし、ボウルに入れて与えている場合は水がなくなって空になる回数が増えることで飲水量が増えていることに気がつくでしょう。

特に暑い日やたくさん運動をした日などは、一時的に飲水量が増えることもありますが、生活に変化がないのに水を飲む量が増えたり、継続的に量が増えたりしている場合は、体に異変が起きている可能性が考えられます。糖尿病や腎不全など急を要する病気の可能性があります。

暑い日の散歩をした後など水を欲しがる理由が思い当たるのであれば、室温を下げたり水をたくさん与えたりして体の熱を下げてあげましょう。そうではない場合や下痢や嘔吐などほかの症状が出ている場合は、動物病院に確認するようにしましょう。

2.皮膚に弾力がない

頭を触られている犬

水分というのは、全身の細胞に行きわたって健康を維持するために働きます。そのため、体内の水分量が減ると、皮膚にも変化が起こるのです。脱水状態に陥ると、皮膚表面が乾いているだけでなく、弾力がなくなってしまいます。

犬の皮膚の弾力は誰でも簡単に確認できるので、日常的なスキンシップの一貫として、時々チェックしてあげるといいでしょう。

皮膚つまみ試験(ツルゴールテスト)の方法

1.犬の首の後ろや背中の皮膚(たるみがあり、つまんでも痛がらない部分)を指でつまむ
2.そのまま首元の皮膚をそっと上に持ち上げてつまみ上げる
3.つまんだ皮膚から指を離して、元の状態に戻るまでの状態を確認する

皮膚が元の状態に戻るまでに2秒以上かかる場合、脱水を起こしている可能性があります。ただし、チェックをする皮膚の部位や元々の体質によって個体差があるので、健康な状態のときに皮膚つまみ試験を行い、正常時に皮膚が戻るまでの時間を確認しておくといいでしょう。健康なときの戻る時間より、1秒以上長い場合は脱水が疑われます。

皮膚に異常が出るほどの脱水であれば、元気がないなどほかにも異変があらわれている可能性があります。少しでもおかしいと感じたら、動物病院で診てもらうようにしてください。

3.おしっこの量や色に変化がある

トイレシートの上に乗るジャックラッセル

犬の体が脱水状態になっていると、当然のことながら排泄される尿の量も少なくなります。また、尿の中の水分量が少なく老廃物が多いため、色が濃くにごったような状態になったり、強いにおいが発生したりします。

ただし、腎臓病や糖尿病、ホルモン異常などによって尿が大量に作られてしまう病気を発症している場合は、非常に色の薄い大量のおしっこが出ます。この場合は、たくさん飲んで、たくさん排出されるため、常に体が水を求めている状態です。室温や水分量の調整などの問題ではなく、適切な治療が必要な状態なのですぐに動物病院に行くようにしましょう。

まとめ

手から水をもらっている犬

水分というのは、体にとってとても重要なものです。体の中の血液を正常に動かし、必要な栄養素を必要な場所に届ける働きをしたり、体温を正常に保ったり、細胞を守ったりする働きを持っています。

そのため、脱水状態になり体に水分が足りなくなってしまうと、様々な身体的トラブルを引き起こします。また、脱水は腎臓病や糖尿病の症状としてもあらわれます。

脱水症状という言葉は比較的身近に感じられるものですが、実はとても恐ろしいものだということをぜひ認識しておいてください。犬の体の60~70%は水分です。その水分量の12%以上がが失われるとショック状態を引き起こし、命の危機に陥ります。犬たちの命さえも奪いかねないものなので、特に暑い季節には脱水に気をつけてあげてください。

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