犬が自分の足を噛む…その原因は?
ふとした時に愛犬が自分の足を噛んでいる、知らぬ間に足が赤くなっている…という異変に気付くと、なぜこのような行動を起こしているのか気になりますよね。ここでは犬が自分の足を噛んでしまう原因や理由を紹介します。
1.退屈になり暇つぶしをしている
犬は退屈さを感じている時、暇な時間を潰すために様々な暇つぶしを考えます。お気に入りのおもちゃがある場合はおもちゃで遊んでみたり、窓から外を眺めてみたり…。そして暇潰しの1つとして、自分の足を噛む犬もいるのです。
これは癖になってしまうことが多く、暇潰しのために一度足を噛んでみたら、なんとなく止まらなくなってしまったというケースも少なくありません。
同じような常同行動に、しっぽを追いかけ回す、穴掘りするような様子を見せるといった行動を取る犬もいます。
2.ストレスを紛らわすために噛んでいる
お留守番中に飼い主がいない時や、なかなか飼い主に構ってもらえない時など、寂しさや不安を感じている時にも自分の足を噛むことで気持ちを落ち着かせようとすることがあります。
これは『自傷行為』にも当てはまる行為でストレスを強く感じるあまり、前足を舐めたり噛んだりする行動が自分では止められなくなってしまっている状態です。
分離不安を抱えている犬によく見られる行動なので、飼い主との正しい関係性や適切な距離感、ひとり時間の過ごし方を学ぶといった方法で改善されることも多いです。
3.痛みや痒みなど異変を感じている
犬が仕切りに自分の足を気にして噛むような様子を見せる場合は、自分の足に何らかの違和感を感じていることもあります。
痛みや痒み、痺れなどの違和感を覚えているため、「いったい何だろう?」「何だか不快だな」という心理が働き、舐めたり噛んだりすることで気を紛らわそうとしているのです。
あまりにも気にするような素振りを見せたり、他にも足に異変が見られる場合は病院で診察してもらうことをおすすめします。
犬が足を噛んでしまう時に飼い主がするべき対処法
犬が足を噛んでしまう時、飼い主はどのように対応するべきなのでしょうか。ここでは犬が足を噛んでしまう時に飼い主が取るべき適切な対処法を紹介します。
1.ストレスによって足を噛んでいる場合
暇潰しによって癖になっていたり、ストレスから気を紛らわすために足を噛んでいるという場合は、ひとり時間を上手に過ごせるように促すことが大切です。
愛犬が夢中になれるおもちゃを探して、一緒に遊びながらおもちゃの遊び方を学ばせたり、留守番中はテレビやラジオをつけっぱなしにすることで、寂しさを紛らわせてあげるという方法もあります。
また、お留守番前や退屈を感じている時は、散歩や体を動かす遊びを取り入れることで、ストレスや運動不足を解消してあげるという手段もあります。お留守番時間は、お昼寝タイムに移行できるよう誘導してあげると、自然と改善される傾向が強いです。
2.病院へ連れて行くべきサインは?
もしも以下のような症状が見られたら、適切な処置や検査、治療が必要となります。一度病院へ連れて行きましょう。
- 手足が腫れて赤くなっている
- 舐めすぎによって皮膚が傷ついている
- 舐めた部分が脱毛し始めている
- 舐めた足を引きずっている
- 手足が痺れているような震えを起こしている
骨折やヒビ、皮膚炎、アレルギー反応、椎間板ヘルニア、血栓塞栓症といった怪我や病気が隠れている可能性もあります。
上記の症状が出た時はもちろん、あまりにも頻繁に足を気にする素振りを見せる場合も病院で診てもらいましょう。
まとめ
犬が自分の足を噛んでしまう原因は、大きく分けて精神的な要因と身体的な要因が考えられます。それぞれに適した対応をとることで改善に向かうことができるので、気になった方は早めに対処し始めましょう。