犬が「気分が悪いと訴えている時のサイン
1.公園や道端の草を食べようとする
犬がお散歩中に公園や道端の草を食べようとするのは、「気分が悪い」と訴えている時のサインです。
本来は肉食である犬が草を食べる理由は様々ですが、『胃腸の具合が悪いのではないか』ということが考えられます。胃に不快感がある時、草を食べて胃を刺激し、嘔吐することで吐き出そうとすることがあります。
草と一緒に白く泡立ったような液体を吐き出すことがありますが、その後はスッキリとした様子であることがほとんどです。胃の不快感が取り除けたのではないかと思います。
たまに草を食べたがる程度なのであれば、それほど心配はいらないと思います。毎日のように草を食べたがる場合や大量の草を食べたがる場合には、胃腸の検査を受けるために病院へ行くことをおすすめします。
公園や道端の草には除草剤が撒かれていることがあります。動物の糞尿が付着していることもありますし、私は人間が唾を吐いたり立ち小便をしたり、たばこの吸い殻を捨てているところを目撃したこともありあります。
安全な草ではない可能性があるため、食べさせない方がよいと思います。ホームセンターに「犬猫の草」として売られている植物がありますので、与えるのであればそちらをおすすめします。
2.大量の水を飲むようになる
犬が大量の水を飲むようになるのは、「気分が悪い」と訴えている時のサインの場合があります。
体調不良を見極めるためには、愛犬が普段どれくらいの量の水を飲むのか、ということを把握しておかなければなりません。
1日では飲みきれないほどの大量の水を常に用意している場合、把握しづらいのではないでしょうか。こまめにお水を入れ替えている、という場合にも把握しづらいと思います。
大量の水を飲むようになると、おしっこの量や回数も増えます。お水の飲みすぎから軟便や下痢になる可能性もあります。サインのひとつと考えて良さそうです。
基本的には、脳・腎臓・ホルモンなどの機能によって水を飲む量がコントロールされています。クッシング症候群・腎臓病・糖尿病などの病気により、水を飲む量が増えることがあります。
「暑い場所で長時間過ごしたわけでもなく、激しい運動をしたわけでもないのに、お水を大量に飲む日が続いている。何か病気かも…」と少しでも不安に思うのであれば、すぐに病院で診察を受けてください。
3.体をキュッと丸めて1日中寝てばかりいる
ケージやベッドで体をキュッと丸めて寝ているのは、「気分が悪い」と訴えている時のサインです。
犬の睡眠時間の平均は12時間程度ですが、それよりも寝ている時間が増えたり、全く活動する様子がなく1日のほとんどを寝て過ごしたりすることもあります。
体をキュッと丸めているというところがポイントのひとつです。不快感や痛みに耐えようとしている時の体勢です。人がお腹が痛い時、お腹を抱えるように背中をキュッと丸めるようなイメージです。
寝ている時間が長ければ長いほど、その時間をずっと不快感や痛みに耐えているというサインだと思います。すぐに病院へ連れて行ってあげてください。
ごはんを食べることができるのか、お水を飲むことができるのか、排泄をすることができるのかを把握することも体調不良の程度を見極めるコツです。
まとめ
犬が「気分が悪い」と訴えている時のサインを3つ解説しました。
- 公園や道端の草を食べようとする
- 大量の水を飲むようになる
- 体をキュッと丸めて1日中寝てばかりいる
ほんの少し気分が悪い程度である場合、お散歩には行きますが、あまり積極的ではない様子が見られることがあります。歩くスピードもゆったりで、早く帰りたがるかもしれません。
軽度の体調不良である場合、ごはんを食べることはできますが、食べ残したり、後で嘔吐や下痢をしたりすることがあります。
しばらく様子を見ても大丈夫ですが、嘔吐や下痢が1日に何度も続く場合、1日1回でも数日続いている場合には、病院へ連れて行ってあげてください。