犬を賢く育てることはできるの?
犬は犬種によって本来持つ気質や性格の傾向があるので「頭がいい」と呼ばれる犬種も多く存在します。しかし、やはり個体ごとの性格が大きく異なるため「頭がいい」と言われる犬種が全て賢く育つわけではありません。
また、個性豊かな犬達は個体ごとに学んでいくスピードが違います。要領よくグングン吸収していく個体もいれば、なかなか「学ぶ」という感覚が身に付かない個体もいるのです。
犬は賢いだけが全てではありませんが、愛犬を守るための最低限のしつけなどは早めに覚えてくれると助かりますよね。
また、犬は飼い主さんから多くの影響を受ける生き物です。「頭のいい犬種」でなくても、飼い主さんの接し方や愛犬に対する気持ちで賢いワンコに育てることは不可能ではありません。賢いワンコを育てるためのヒントをいくつかお伝えしていきます。
愛犬の頭をよくする『育て方』とは?賢いワンコを育てるためのヒント
1.子犬期に多くの経験をさせる
子犬を迎え入れたのであれば、1歳になるまでの一年間で多くのことを経験させてあげることをおすすめします。1歳になるまでにどんな経験を重ねたかでどれだけ社会性が身に付くか、またどんな性格に育つかまで決まってくるからです。
社会性の高い犬に育つとストレスに強く、誰に対してもフレンドリーでどんな環境にでも慣れやすい性格に育つ可能性が大きくなります。
多くの知らない犬との交流や、他の犬の飼い主さんとの触れ合い、色々な場所へ連れて行き車の音や外の世界の騒音などにも慣れてもらいましょう。また、パピー教室を行っているしつけ教室や動物病院もあるのでおすすめです。
2.リラックスできる場所を用意
私たち人間が安心して過ごせる場所が必要なように、犬にとってもリラックスできる場所は重要になります。しつけの際はリラックスできる空間であることで、集中力を高め学びやすくなるのです。
いつも落ち着くことが出来ずに不安や緊張状態にあると、出来るはずのことも出来なくなってしまうのは犬も人間も同じです。愛犬がゆったりとリラックスできる環境を用意してあげましょう。
3.愛情をもって接する
犬は飼い主さんの気持ちを読み取ることがとても得意な生き物です。どれだけ自分自身のことを愛してくれているのか、大切に想ってくれているのか理解しているはず。穏やかで頭のいい犬に育てるには、愛情を持って接することはとても重要なことだと思います。
犬はもちろん生き物なので感情もありますし、飼い主さんの思い通りにいかないことも多々あります。そんな時に感情的に怒ってしまうと、犬はとても悲しんで自信を失ってしまうこともあるのです。
自身を失ってしまった犬は吠える、噛むなどの問題行動も出やすくなってしまい、しつけも入りずらくなります。しつけの際は出来るだけ褒めて伸ばす様にしましょう。
4.犬という生き物について学ぶ
飼い主さん自身が犬という生き物についてしっかりと勉強することも、賢いワンコに育てるヒントだと思います。犬の習性やしつけの仕方、健康についてなど多くのことを学びましょう。
当然ながら愛犬とは言葉でコミュニケーションをとることは出来ません。また人間とは違う種族の生き物なので、どんなに可愛いからといって擬人化してしまうのは良くありません。
愛犬の仕草や行動、表情などからどんな気持ちでいるのか読み取り、その時の感情に合わせて接してあげましょう。犬の習性に合わせたしつけやトレーニングを行うと学習スピードも上がるはずです。
5.一貫性のあるしつけをする
犬に賢く学んでもらうには一貫性のあるしつけが大切です。一貫性のないしつけは犬を混乱させてしまい、なかなか学ぶことができません。犬の知能は人間の3歳児程度と言われています。犬にとって理解しやすく分かりやすいしつけをしましょう。
例えば、いつもはソファに上がることは「イケないこと」と教えているのに、気分によって「今日だけ特別だよ」と許してしまうと犬は混乱してしまいます。
またコマンドによるしつけも、人によって使用するコマンドが異なると犬は学習することが出来ません。家族全員で同じコマンドを使ったしつけをしましょう。
まとめ
愛犬を賢いワンコに育てるには飼い主さんの愛情が一番。子犬の頃に多くの経験をさせてあげるのも、リラックスできる環境を用意してあげるのも、犬についてたくさん学ぶことも、愛犬が大切な存在であれば自然と出来ることなのかもしれません。
厳しいしつけをすることが賢くなることではないので、信頼関係を大切に愛犬と過ごしていきましょう。