あなたは愛犬を褒めていますか?しつけにおいて最も重要なのは『信頼関係』

あなたは愛犬を褒めていますか?しつけにおいて最も重要なのは『信頼関係』

犬をしつけよう!と考えたとき、まだまだ多くの人はダメ出しばっかりを犬にしてしまいがちです。望ましくない行動に対して「だめ!」「やめなさい!」とNOを突きつけるばかりで、望ましい行動に対してそれを認めることをしているでしょうか?しつけようと息巻くよりも望ましい行動や状態に対して「おりこうだねぇ!」と褒めて、それは犬にとってもポジティブなことなのだと理解してもらえるようトリーツを使って伝えるほうが断然楽です。あなたは愛犬を褒めていますか?ぜひこちらの記事を読みながら思い返してみてください。

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大事なのは「犬との信頼関係」

笑顔で握手する男性とビーグル

「犬を飼ったら周りに迷惑をかけないためにもしっかりしつけなければ!」と気合い十分なのは素晴らしいことですが、その気合いから間違った方法を選択してしまうケースが非常に多いです。

そもそもしつけは必要なのでしょうか?

この質問を投げかけられたときほとんどの飼い主さんは「え?なにを当たり前のことを言っているの?」と驚くと思います。また、しつけは必要ないなんて言ってしまうと「好き放題にすることを許すとんでもない奴だ!」と批判さえ集めるかもしれませんね。

ですが、しつけよりもまず必要なことがありここを築けていなければ目的とする「しつけ」なんてものは達成することはできません。

それは『信頼関係』です。

しつけとは犬を従わせることではありません。あくまでも人間が望ましいと考える行動を犬にしてもらうことです。その「してもらう」というのは犬に「協力をしてもらう」ことであり、力や恐怖で犬を支配し従わなければ罰を与えるというものでは決してありません。

信頼関係ができてくると犬はこちらの方を良い意味で気にしてくれるようになります。それはこちらのご機嫌をみて顔色を伺うという意味ではなく、人間を気遣ってくれるような様子を見せるという意味です。これは主従関係、リーダー、上下関係、舐められないように、といった考えでは決して築くことは不可能な関係。

しつけをしよう!と思う前に、まずは何より信頼関係を築くために犬に寄り添い、労り、慈しみ、愛する、という優しさに満たされた接し方をしましょう。

犬のすべての行動には理由があることを理解する

吠えるビーグル

とはいえ、やはり人間社会で生活を共にするためには優しく接するだけでは犬は学習することはできません。

なぜなら、「人間」と「犬」は全く違う動物です。同じ言語が使えないので言葉によるコミュニケーションはできませんし、犬にとって普通のことが人間にとっては普通ではないことなんてたくさんあります。

つまり、人間目線と犬目線では感じ方・考え方・捉え方というのが全く違うということを知っておく必要があります。それを知っておくことで、犬が取るすべての行動には理由があるんだということを認識できるのではないでしょうか。

ときに犬の取る行動を『問題行動』として紹介されていることが多くありますが、それは問題行動ではなく犬にとって当たり前の行動です。ただし、そこには健全な行動である場合と異常な行動である場合がありますので、よく観察してそれがどちらにあたるかを見極める必要があります。

その上で犬に人間が望ましいと考える行動を教えるためには、犬にとってわかりやすく優しい方法で正解を伝える必要があるのです。

人間が目を光らせるべきは犬の望ましい行動

望遠鏡で覗く探検者

では、犬にとってわかりやすく優しい方法とはなんだと思いますか?それは「望ましい行動に対して褒めること」です。そして褒めるというのは単純に言葉で「いいこね」と褒めるだけではありません。

犬にとって嬉しいものを同時に提供することで「ある行動をしたら嬉しい・楽しいことが得られる」という学習をしてもらいます。

基本的に犬にとって一番正解がわかりやすい物として「トリーツ」を使います。トリーツとは「食べ物」のことを指しますので、これは普段食べているドッグフードで大丈夫です。そして、特別なにか言葉をかける必要はないので犬が望ましい行動をとったその瞬間に「そう!いいこ!」と褒めてトリーツを1粒あげます。

褒め言葉ではなくクリッカーを使ってもいいですね。この辺はどのように使ったらいいのか分からない飼い主さんのほうが多いかと思いますので、ぜひクリッカーにも興味をもっていただけたら幸いです。

話を戻します。望ましい行動をしたその瞬間に『褒める+トリーツ』!これを繰り返すことで、犬は(これをしたら美味しい・楽しい・嬉しいことが出てくる!)と学習します。すると、犬はその行動を積極的にするようになり繰り返すことで行動は定着していくので、その結果「しつけができた状態の犬」という形になるのです。

ですから、できなかったことに対しては特に何もする必要はなく、ただただできた行動に対して『褒める+トリーツ』(おもちゃでも可、犬にとってうれしいもの)を提供するだけでOK♪

どうしても人間はできなかったことに対して目を光らせ、注意をしなければ!となりがちですがそうではなく、できたことに対して注目・評価をし、それを強化していってください。

まとめ

手を添え合う犬と人間

犬をしつけるために「厳しく、舐められないように、自分がリーダーになって上下関係を作る!」という考えでは信頼関係は築けません。そして、しつけることを目的にして使う方法は厳しい方法ではなく、ただただ優しく犬にとってわかりやすい正解を伝えるといった方法で良いのです。

だからこそ目を光らせるべきは犬の「望ましい行動」。加えて、人間がやるべきことは『褒める(正解のトリーツやおもちゃなどの提供含む)こと』です。

あなたは愛犬を褒めていますか?ついできていないことに対して叱っていませんか?

ときには厳しさも必要だと思いこんで、辛く当たってしまっていませんか?それをすることを虐待と言われたり、あなた自身が辛いと感じることはありませんか?

それは必要なことではありません。大事なのは優しく接すること、褒めることです。築きましょう、犬との信頼関係を。

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