犬が常に考えている「3つのこと」
犬と暮らす中で、愛犬の行動やしぐさに理由を求めることがあります。しっぽを振って嬉しさを表現したり、日々よっては残念そうな表情を浮かべたりすることもあるでしょう。
さまざまなボディランゲージから犬の気持ちを予想することはできます。しかし、最もわからないことといえば「犬が普段考えていること」ではないでしょうか?
犬も人間のように「今日はダルいなあ」「飼い主さんと遊びたいな」などと、自分のことや周りの人間について考えることがあるのか気になりますよね。ここではそんな、犬が常に考えている3つのことについてまとめました。
1.飼い主さんの気持ち
犬が普段考えていることといえば、お散歩やご飯よりもまず、「飼い主さんの今の気持ち」です!犬は飼い主の表情や声のトーンを察知して1日を終える、といっても過言ではないでしょう。
犬には人の表情やにおいで感情を読み取る能力がある、という研究結果もあることから、「飼い主さんが嬉しそう、悲しそう」という気持ちを捉えています。犬自身が待ち望んでいるお散歩や食事の時間がすぐにわかるのも、常に飼い主さんの言動や行動を観察しているからです。
飼い主さんが笑ったり落ち込んでいたりすると、愛犬も共感してくれているように見えることってありますよね。飼い主さんがストレスを感じている時は、犬も同じようにストレスを察知するといわれています。
つまり「うちの犬は何を考えているんだろう?」と飼い主さんが見つめている間、犬も同じように「飼い主さんは今何を考えているんだろう?」と思っている可能性が高いです。愛犬は常に飼い主さんのことを思っているとわかると、とても嬉しいですよね。
2.目・鼻・耳から入る情報が何か考えている
犬を観察していると、何もない場所をじっと見つめたり、急に鼻をひくひくさせたり、耳をピクッと動かしたりすることがありますよね。人間よりも優れた能力を持つ犬は、常に音やにおいなどの正体が何かを考えています。
犬の目は暗闇でも物を判別するほど優れており、鼻と耳もご存知の通り高い能力を持っています。とはいえ、特に何もなければ犬も反応することがなく、ぼーっとして見える時は何も考えていないのかもしれません。
美味しそうなにおいにいち早く察知できるのも、犬ならではの行動ですよね。飼い主さんが散歩に行く準備をしただけで嬉しそうにしっぽを振り始めるのも、常に観察しているからです。
こんな風に見ると、犬は今を生きる生物だということがわかります。しつけトレーニングで覚えたことは記憶しますが、自らの過去を振り返る・・・なんていうことはしないようです。
3.危険や不安の原因について
犬が何を考えているかを知るには、犬の世界に飛び込んでみるとよくわかります。前項でお伝えした通り、犬は優れた能力を駆使してその瞬間の出来事を察知しています。
とくに危険察知能力は人間の4倍以上だといわれており、遠くの音やにおいなど小さな異変にも気づくことが可能です。犬といえば大きな音がする雷や花火が苦手ですよね。
人間にはわからない小さな変化も気づくことができるため、地震や災害も察知できるともいわれています。かつての大きな災害時にも、「人間が気づかないうちに犬が何らかの反応を示した」という報告例もあります。
動物の異常行動は災害の前触れだといわれていますが、もし愛犬が不自然な仕草を見せたら「何が起きたのか」を考えてみてください。
まとめ
犬は言葉が伝えられない分、常に飼い主さんのことやその場のことを必死に考えて生きています。それは本能的なものであり、飼い主さんとの信頼関係から生まれるものですね。
犬の気持ちはボディランゲージから汲み取ることができますが、根本的な部分はわかりません。ですが、犬の感情は一緒にいると伝わってくるもの。そして犬は、飼い主さんの感情を分かち合おうとしていますよ!