犬の気持ちがわかるボディランゲージ8選
犬は、言葉の変わりにボディランゲージを使って気持ちを伝えますよね。ボディランゲージといえば、主に目・口・鼻・耳・尻尾や体全体を使います。
犬のちょっとした仕草や行動の意味がわかれば、愛犬と意思疎通とまではいきませんが、少なからず「こんな気持ちなのかも」と理解を深めることができるでしょう。
犬を飼い始めた人から改めて再確認したい人のために、犬の気持ちがわかる基本のボディランゲージ8選をまとめてご紹介します。
1.しっぽを振る
犬がしっぽを振っているときは楽しそうな様子がわかりますよね。しかし、犬がしっぽを振るのは楽しい気持ちばかりではなく、実は不安や悲しみを表していることも。犬のしっぽのボディランゲージからわかる喜怒哀楽を再確認してみましょう。
- 嬉しい、幸せ:左右に腰も大きく振り、なおかつ表情は穏やか
- 怒る、警戒:ピンと立てる、または興奮して激しく振る
- 悲しい、不安:垂れ下がる、後ろ足の間に隠す
- 戸惑う:下げたままゆっくり振る
しっぽを振っていても、怒りの感情を抱えていることがあります。嬉しい時は表情が穏やかで腰も一緒に振っています。しっぽだけでなく、犬の顔や体全体の仕草から気持ちを判断するといいでしょう。
2.お腹を見せる
犬がひっくり返ってお腹を見せる仕草には、いくつか犬の心理が隠れています。よくいわれるのが服従という意味ですが、どちらかといえば「飼い主さんを信頼しているよ!」という意味合いが強いボディランゲージです。
「お腹を見せると撫でてもらえる」ことを覚えた犬であれば、甘えの意味合いが強いです。また、イタズラが見つかった時に「飼い主さん落ち着いて!」という意味でお腹を見せる犬もいます。
3.お尻を高く上げる
犬が伏せをした状態でお尻を高く上げるのは、プレイバウと呼ばれる、遊びに誘うボディランゲージです。前足を突き出してしっぽを振る犬の姿はとても愛らしいですね。
お尻を高く上げてしっぽもピンと立っている時は、警戒している場合もあります。判断が難しいですが、口を開けて楽しそうだったり耳を後ろに倒していたりなど、ほかの部位も含めて意味を考えてみてください。
また、犬が伏せをする意味の多くは、自分と相手を落ち着かせるためのものです。これをカーミングシグナルと呼び、体を使って自分の感情を伝えるボディランゲージとは違います。
4.耳を動かす
犬の耳も感情が表れるパーツです。犬種によっては耳の仕草がわかりにくい場合もありますが、芝犬のような三角耳であればいくつかのボディランゲージを見て取ることができます。
- 前に倒す:怒り
- 後ろに倒す:信頼や甘え
- ピンと立てる:緊張や警戒
- 下がっている:恐怖や悲しみ
よく話題になる犬の飛行機耳は、犬が喜んでいる状態です。飼い主さんが帰宅して嬉しい時など、嬉しい時に見られるでしょう。
また、犬が耳をピンと立てるのは、必死に音から情報を掴もうとしている時です。散歩中に見知らぬ犬に出会った時などによく見られます。しっぽや表情などのボディランゲージと合わせて確認してみましょう。
5.鼻を鳴らす
犬が「ピーピー」と鼻を鳴らすのは、飼い主さんに要求している時が多いです。よくあるのが「おやつちょうだい」という訴えですが、わからない時は何をお願いしているのか観察してみてください。
また、「うちの犬は鼻をフン!と鳴らすことがある」という飼い主さんもいるでしょう。犬が鼻をフンと鳴らす時は、飼い主さんの関心を引きたい時や何かに対して不満を感じていることがあります。
これ以外にも、鼻の中を綺麗にするという意味で鳴らしたり、威嚇の意味として「フン!」と鼻を鳴らす犬もいます。
6.ワンワン吠える
犬が「ワンワン!」と吠える時は、興奮状態になっている時です。ただ、吠える理由は状況によって「要求がある」「警戒している」など違いがあります。
楽しくて興奮している時にも「ワンワン!」と犬は吠えますが、吠え癖を改善したなら吠えている時に撫でたり声をかけたりしないようにしましょう。
7.パンティングする
犬が口を開けて「ハッハッハッ」と小刻みに呼吸する状態をパンティングと呼びます。嬉しい時にもパンティングをしますが、緊張状態の時にも見られます。
このような感情表現ではない時も、犬は体温調整のために口で呼吸をするので、見分けが少し難しいかもしれません。暑い場所であれば、まずは熱中症など異常がないかチェックすることを優先しましょう。
8.体をすり寄せる
犬が体を人にスリスリとくっつけてくるのは、甘えたい気持ちがとても大きい時です。犬は好きな場所や相手に自分の匂いを付ける習慣があります。
しかし、飼い主さんの頭や顔に体をこすり付けるならちょっと意味合いが変わります。この場合は、犬が飼い主さんを目下に見ている可能性が高く、そこがお気に入りの場所なら「ちょっとどいて」と思っている可能性もあります。
まとめ
犬のボディランゲージは、知るほどに深みを増していきます。お伝えしたとおり、「しっぽを振る犬は嬉しい」と単純なものばかりではありません。
ぜひ犬の表情や仕草から「今どんな気持ちなのかな?」と観察してみてください。今までよりもずっと犬との距離を縮めることができますよ!