犬をおんぶするリスク
犬がおんぶされている姿を見たことがあるでしょうか。私は実際に目にしたことはありませんが、SNSではよく写真や動画で見ることがあります。
- 犬をおんぶしてエスカレーターを利用する人
- 自転車やバイクを運転する人におんぶされている犬
- 散歩中、歩かなくなった犬をおんぶして歩く人
このような内容です。どれを見ても危険だなと感じますし、私は絶対にしない行為だなと思います。みなさんはいかがでしょうか。
1.犬が落下する
犬をおんぶすることには、犬が落下するリスクがあります。
おんぶされている犬は、人の両肩に自分の両手を置いています。しかし、人のように指や掌を使ってギュッと掴まることはできません。猫のように爪を引っかけてとどまることもできません。
人が歩く時の振動によって、肩に置いていた手がズレ落ちてしまい、犬自身もそのまま地面に落下してしまうことがあるのではないでしょうか。
腕に抱っこされていた犬が暴れてしまい、落下してしまう事故も多く起きていますよね。おんぶするということは背中に乗せるということですから、人からは犬の姿を確認することができません。
腕に抱っこすることよりも落下するリスクはかなり高いと思います。受け止めることも難しいですよね。
2.脊椎損傷・死亡事故
犬をおんぶすることには、脊椎損傷や死亡事故のリスクがあります。主に落下したことによるものです。
- おんぶされていた犬が落下し、脊椎や脊髄を損傷する
- おんぶされていた犬が落下し、頭と体を強打し亡くなる
考えただけでも恐ろしいことです。
「SNSに投稿したら話題になれるかもしれない」などという安易な気持ちで犬をおんぶし、大切な命を奪ってしまったら…。絶対にNGな行為であると言えるのではないでしょうか。
3.お互いに腰や背中を痛める
犬をおんぶすることには、犬にも人にもお互いに腰や背中を痛めるリスクがあります。
中型犬や大型犬であれば、人が気軽におんぶすることができる体重ではないのではないでしょうか。「重さ的には子供と同じくらいだから平気だよ」というご意見もあるかと思いますが、犬をおんぶするのと子供をおんぶするのとでは全く違います。
体の構造が違うためです。犬が人にしがみつくことはできません。子供をおんぶする時は膝の裏に腕を通して支えることができまずが、犬の場合ではできません。おんぶする人への負担は子供と犬とでは大きく違うのです。
上手く体が支えられていないため、おんぶされる側の犬への負担も大きいです。不安定な状態で高い位置に抱え上げられているような状態なので、バランスを取るために体に不自然な負荷がかかってしまうのです。
犬をおんぶする必要性
私はゼロだと思います。ケガをした時、病気をした時、介助や介護が必要な時、どうしても犬を抱き上げなければならないことがあると思います。
犬の正しい抱き方をご存じですか?犬の体への負担が少なく、しっかり体を支えながら抱っこすることができる方法があります。
抱っこすることが難しい場合には、キャリーバッグ・クレート・ペットカートなどを利用しましょう。
まとめ
犬をおんぶするリスクを3つ解説しました。
- 犬が落下する
- お互いに腰や背中を痛める
- 脊椎損傷、死亡事故
おんぶすることは、犬を危険に晒すことのある絶対にNGな行為だと思います。犬にだけではなく、おんぶする人にもリスクは伴います。
面白半分でおんぶしてみたら、飼い主が腰や背中を痛めてしまって愛犬のお世話を十分にすることができない…なんて不甲斐ないですよね。
犬をおんぶするのは危険の方が大きいので、やめるようにしましょう。