なぜ?愛犬が飼い主と一緒に寝たがらない理由5つ
「うちの子はいつも一緒に寝たがる」と話す飼い主がいる一方で、「うちの子は絶対に一緒に寝てくれない」と話す飼い主もいます。なぜ同じ犬でも飼い主と一緒に寝たがる犬と寝たがらない犬がいるのでしょうか。
ここでは、愛犬が飼い主と一緒に寝たがらない時に考えられる理由を紹介します。必ずしも悪い理由とは限らないので安心してくださいね!
1.飼い主の寝ている場所が寝床として快適ではない
飼い主と一緒に寝たがらない犬に多い理由として、飼い主に問題があるのではなく、飼い主の寝ている場所(ベッドや布団)が犬にとって快適な寝床環境ではないという理由が挙げられます。
犬にとって快適な寝床とは、広々としているベッドよりも狭く身を守りやすい環境です。このように犬と人間では快適な寝床環境に対する認識が異なるため、「飼い主さんのベッドは眠りにくい」と感じて一緒に寝たがらないことも多くあります。
2.飼い主と寝ることで睡眠を妨害される恐れがある
「以前は一緒に寝ていたのに最近は一緒に寝なくなった」という場合は、一緒に寝ていた時に愛犬の睡眠を妨害するような事態が起きていた可能性も考えられます。
飼い主の寝相が悪くて安心して眠れない、飼い主が布団に入ってからもスマホを使っているためライトの明かりで眠りに就けない…といった理由が考えられます。
3.飼い主のことを目上の存在だと認識している
飼い主と一緒に寝たがらないけれど同じ部屋には入ってくるという場合、飼い主のことを信頼し自分が頼りにするべきリーダー的存在だと認識していることも多いです。
こちらは諸説ありますが、群れで行動していた時代に犬たちは群れごとにリーダーシップをとる犬がいたと考えられています。そうした犬とは同じ高さ、同じ場所で眠らない習性があったため、今でもこの習性が影響しているのではと考えられているのです。
普段から一緒に遊んだり甘えてきたりと良い関係を築けていると感じている方は、特に問題視することはないでしょう。
4.飼い主と信頼関係が築けていない
愛犬が飼い主と一緒に寝たがらない理由の中には、残念ながら未だに信頼関係が築けていないことが原因であるケースもあります。特に警戒心の強い犬は、なかなか心を開いてくれない傾向があるため時間がかかることは珍しくありません。
就寝時以外にも飼い主に対して反抗的な態度をとることが多かったり、飼い主の隣で休むような行動が見られなかったりする場合は、まだ信頼関係を構築している最中なのでしょう。今後もコミュニケーションを通して、信頼関係をしっかり築いていけるよう努めてください。
5.甘えたがりではなく独立心が強い性格だから
柴犬や秋田犬などに見られることが多い理由です。そもそも性格的に甘えたがりではなく、マイペースで独立心が強い性格を持つ犬は飼い主と一緒に寝るのではなく、1匹で静かに眠りたいと考える犬もいます。
犬は1頭1頭性格が違うため、必ずしも飼い主と一緒に寝たいという心理が働くとは限らないのです。普段から比較的マイペースな性格を見せている場合は、元々の性質が影響していることも多いので、あまり気にすることはないでしょう。
そもそも犬が飼い主と一緒に寝ることは良いことなのか
今回は愛犬が飼い主と一緒に寝たがらない理由を紹介しましたが、そもそも犬が飼い主と一緒に寝ることは良いことなのでしょうか。
一緒に寝ることで飼い主との仲が深まるという意見がありますが、常に一緒にいることで依存心が高まってしまい分離不安に陥る犬もいます。
また寝ている間に犬に口を舐められてしまい、細菌が体内に侵入してしまう恐れもあるため、人間の健康に悪影響を及ぼす恐れもあります。
同じベッドや布団で眠るのではなく同じ部屋に犬用のベッドを設置し、同じ空間で眠ることは問題ないとされています。しかし前述した通り、飼い主の健康状態や犬との関係性に悪影響を及ぼす恐れもあるため、犬と一緒に寝ることはリスクを持つことも覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。愛犬が飼い主と一緒に寝たがらないからと言って、必ずしも飼い主のことを嫌っているとは限りません。一緒に寝てくれないことを問題視せず、昼間にコミュニケーションを積極的にとるようにしましょう。