️犬の「嗅覚」の仕組み
基本的な鼻の役割は、犬も人間も同じです。
しかし、ニオイを感じ取る能力は、圧倒的に犬の方が優れています。鼻腔を覆う嗅上皮には「嗅細胞」があり、嗅細胞がニオイを感知するセンサーのような働きをしています。
犬は嗅上皮の表面積が広く、嗅細胞の数も人間より多いため、空気中を漂うわずかなニオイであっても、察知することができるのです。
ニオイの種類によって、得意・不得意はありますが、犬の鼻の感度は、人間の約100万倍〜1億倍に相当すると言われています。
️初対面の人のニオイを嗅ぐ理由
1.安全確認
ニオイには、その人の感情や環境を示す情報が溢れています。情報を得るためにニオイを嗅いで、緊張や不安を解消しようとします。
手のひらのニオイを嗅がせてくれる人間は、敵意がなく、自分に危害を及ぼすことのないと相手だと判断するようです。
2.興味がある
好奇心旺盛な犬は、初めて嗅ぐ新しいニオイに興味を示します。「何のニオイかな?」とニオイを嗅いで確かめ、本能的な探究心を満たそうとします。
好きなニオイと嫌いなニオイを嗅ぎ分けることができるのも、犬の嗅覚の特徴と言えるでしょう。
3.仲良くなりたい
ニオイを嗅いで一通り挨拶が終わった後、相手の手足をペロペロ舐めはじめたら、仲良くなりたいサインです。「信頼できる」「仲良くなれそう」と認めていなければ舐めることはしません。
ニオイ嗅ぎをきっかけに、犬との仲を深められるかもしれませんね…!
️まとめ
ニオイを嗅ぐのは犬の習性であり、コミュニケーションの一部です。優れた嗅覚を存分に活かし、相手の情報を知りたいだけなのです。
とはいえ、世の中の全ての人が犬好きとは限りません。中には、犬アレルギーがあったり、犬が苦手な方もいるでしょう。散歩中はリードを付けて、他人との接触を防ぐ対策をとってください。
犬を飼う身であっても、知らない犬が至近距離まで近づいて来ると、ビックリしてしまうことがあります。飼い主の皆さんは、周囲への配慮を忘れずに思いやりをもって行動してくださいね!