犬が散歩の時によくする行動
1.パンティング
犬は散歩中によくパンティングをします。パンティングをすることで唾液を蒸発させ、気化させることによって体温を調節しています。人間が汗をかいて体温を調整することと同じ意味があります。
- 散歩が嬉しくて少し興奮している
- 体を動かすことができて楽しい
- ニオイや音や声に刺激されてワクワクしている
- ちょっぴり体が暑くなってきた
犬はこのような心理状況なのではないかと思います。
注意しなければならないのは、激しく行うパンティングです。あまりにも体温が上がってしまい、荒い呼吸をするような状態です。見ていても暑そうですし、苦しそうにも感じられます。
休憩をする、抱っこして帰宅する、ゆっくり歩いて帰宅するなど対応するとよいです。すぐに水分補給をさせてあげましょう。犬の状態によっては、冷房の効いた室内で休ませてあげる必要がある場合もあります。
2.地面のニオイを嗅ぐ
犬は散歩中によく地面のニオイを嗅ぎます。飼い主にとっては、せっかく運動しに来たのにニオイを嗅いでばっかり…という時もありますよね。
地面には、犬にとって必要な情報が様々に落ちています。
- 他の犬の体臭
- 他の犬の唾液
- 他の犬の排泄物
主にこのようなニオイを嗅いでいますが、「確認したい」という心理による行動です。ニオイを嗅ぐことで、他の犬の体の大きさ・性別・強さ・性格などが分かるとされています。
マーキングの後のニオイを嗅ぐこともありますが、マーキングには掲示板のような役割があるんです。犬にとっては縄張りを主張するための行動でもありますし、挨拶代わりの行動でもあるんです。
注意したいことは感染症です。他の犬の唾液や排泄物に触れることによって感染する病気があります。また、拾い食いにも注意が必要です。駆虫剤などの毒物を誤って飲み込んでしまうことがあります。
3.公園や広場の芝生に座り込む
犬は散歩中によく公園や広場の芝生に座り込むことがあります。歩かないの!?いつまでそうやってるつもりなの!?という時がありますよね。
- 風を感じたい
- 音をじっくり聞きたい
- 休憩したい
- お気に入りの場所でくつろぎたい
- お友達犬を待っている
犬はこのような心理状況なのではないかと思います。
散歩の楽しみは、歩くことや体を動かすことばかりではありません。ただその場に座って景色を眺めたり、風や音を感じたり、のんびりと時間を過ごすこともその犬にとっての楽しみなのです。
4.歩くスピードが遅くなる
犬は散歩中によく歩くスピードが遅くなることがあります。行きは早歩き、帰りはのんびり歩き、もしくは歩かなくなる犬もいますよね。
- 目的を果たした
- 満足した
- はしゃぎ疲れた
犬はこのような心理状況なのではないかと思います。
公園に行くという目的を果たしたり、ニオイを嗅いで回ることに満足したり、散歩が嬉しくてはしゃぎすぎて疲れてしまうなどし、帰りくらいはのんびり歩いて帰ろうと考えているのでしょう。
逆のパターンもあるかもしれません。行きはのんびり歩き、帰りは猛ダッシュ。この場合、家族が待っているから早く帰らなければ!帰ってごはんを食べよう!などと考えているのかなと思います。
まとめ
犬が散歩の時によくする行動を4つ解説しました。
- パンティング
- 地面のニオイを嗅ぐ
- 公園や広場の芝生に座り込む
- 歩くスピードが遅くなる
よくあることではないのですが、散歩中に仮病を使う犬もいますよね。手足が痛いふりをしたり、疲れて動けないふりをしたり、飼い主に抱っこを要求することがあります。つい負けて抱っこしてしまうのは私も同じです。
パンティングには熱中症のサインがあらわれていることがあります。外の温度や湿度が高い日は、注意して様子を見ながら散歩するようにしましょう。