『しつけが難しい犬』の特徴5選
犬は1頭1頭、体格や性格が異なります。同じ犬種であっても大きく性格が異なったり、体格差があったりすることも珍しくありません。ここでは、一般的にしつけが難しい傾向にある犬の特徴をご紹介します。
1.体格が大きい
しつけが難しい傾向にある犬の特徴として、体格が挙げられます。やはりトレーニングを始めた初期段階では、まだ飼い主がコントロールし切れていないこともあり、体格の大きい犬ほどしつけが難しいと感じる人が多いです。
毎日の日課である散歩でも体格が大きい犬の方が力も強いため、飼い主が力負けしてしまうことも少なくありません。このように体格の大きい犬はパワーもあるので、小さな犬に比べるとしつけの難易度が少し上がります。
2.知能が高く賢すぎる
賢い犬はしつけがしやすいと考えている方も多いですが、実はしつけが難しい傾向にあることをご存知でしょうか。
知能が高く賢い犬種は多いですが、一般的に「賢すぎる」と評価されている犬はしつけの内容への理解度などは高いものの、頭が良すぎるが故に飼い主の予想を上回る行動をとることが多いです。
そのため、躾を行う上で自分の思い通りにことが運ぶよう動いたり、トレーニングを回避するために自分に利益のある行動を見せたりすることがあるのです。こうした理由から、賢すぎる犬はしつけが難しいと言われています。
3.警戒心が強すぎる
犬の中でも特に警戒心が強い犬は、無駄吠えや飛びつき癖など攻撃的な行動へのしつけが難しい傾向にあります。
飼い主がしっかりコントロールできるようになるまでは、誰彼構わず飼い主以外の人や犬に吠えたり唸ったり、中には飛びついて噛みつこうとする犬もいます。そのため、警戒心の強い犬はトレーニングを完了させることが難しく、難易度が高いと言われることが多いです。
4.頑固でマイペースな性質が強い
日本犬に多く見られる傾向がある特徴として、頑固でマイペースな性質が挙げられます。頑固でマイペースな性質が強い犬は、飼い主がトレーニングに誘ったり指示をしたりしても気分によって指示を無視することも少なくありません。
また、一度「嫌だ」「楽しくない」と思ってしまうと、次からトレーニングに参加してくれなくなることも多いです。
こうした理由から頑固でマイペースな性質が強い犬の場合は、なるべく犬自身が「やりたい!」と思うようなトレーニング方法を実施するなど、一工夫必要となります。
5.飽きっぽく1つのことに集中できない
好奇心旺盛な犬は多く、犬としても重要な性質の1つとも言えます。しかし、あまりにも好奇心旺盛な犬は飽きっぽいという一面を持ち合わせていることもあり、1つのことに集中できないため、しつけがなかなか進まないというデメリットが生じることも多いです。
最初は楽しそうにトレーニングに参加していたのに、少し経つと集中を切らし、そわそわと別のことに興味がいってしまう…という話は珍しくありません。
犬種によってしつけの得意・不得意はあるの?
同じ犬種でも犬によって性格が異なるケースは多いです。しかし、犬種ごとに性格的傾向が見られることも事実であり、犬種によってしつけの難易度が異なるとも言われています。
例えば秋田犬や柴犬は、自我が強く頑固でマイペースな性質が強い子が多いため、初心者には難しい犬種と言われています。
またボーダーコリーは知能が高すぎるために、飼い主の考えを上回るような行動を見せ悪知恵を働かせることがあるため、初心者が1人でトレーニングを行うことは難しく、スクールに通わせることを勧められることも少なくありません。
反対に、トイプードルは知能が高いという点においてボーダーコリーと同様ですが、体格が小さくなおかつ人懐こい性格の犬が多い傾向にあるため、しつけしやすく初心者向きと言われることが多いです。
大型犬ではレトリーバー犬種は賢く温厚、さらに家族に対する愛情が特に深い犬が多いため、比較的しつけがしやすいと評価されることが多くあります。
このように犬種によってしつけ難易度にも傾向が見られるので、犬を迎える際は、犬種ごとのしつけのしやすさと自身の経験やトレーニング知識などを考慮し、迎える犬種を選ぶことも大切です。
まとめ
いかがでしたか。今回紹介したような特徴を持つ犬は、一般的にしつけが難しい傾向にあると考えられています。しかし、きちんとしつけを行うことで他の犬よりもより忠実に、そして深い愛情を見せてくれるようになる犬も多いです。必要に応じてスクールを利用しながら、愛犬としっかり向き合いましょう。