1.フレンチブルドッグ
鼻ぺちゃで顔が大きめ、体も丸みがあるフレンチブルドッグは、その名の通りフランス原産の犬種です。小型犬に分類されることもありますが、筋肉質でがっちりとした体系で体重も10kg前後あるので、中型犬に近い扱いをされることもあるでしょう。
ユニークな外見とともに、遊び好きでおちゃめな性格で人気を集め、日本でも家庭犬として多く選ばれています。人に対しても基本的には友好的ですが、興奮しやすい一面や頑固な一面もあるため、行動をコントロールするためのしつけがとても大切です。
2.パグ
フレンチブルドッグに似た見た目のパグは、つぶれた鼻としわくちゃの顔が印象的です。小型犬ですが体は筋肉質で、フレンチブルドッグに比べてやや小さめの6～8kg程度とされています。顔のしわ部分に汚れが溜まったり、皮膚に炎症が起きたりすることが多いので、こまめなケアを行うようにしてください。
性格は明るく穏やかで、人にも犬にも攻撃的な姿勢はあまり見せません。吠えることもあまり多くはありませんが、なかには頑固で言うことを聞かない犬やマイペースで話を聞かない犬もいるので、性格に合わせて接していく必要があります。
3.狆
日本原産の犬種ですが、元々は中国や朝鮮から渡ってきた犬が祖先とされています。「ジャパニーズ・スパニエル」と呼ばれることもあります。被毛はさらさらとして美しく、柔らかな毛質です。一般的にシングルコートですが中にはダブルコートの個体もいるようです。抜け毛が少なく、体臭もあまりないため、飼育しやすいことも人気の理由です。
性格は穏やかで賢く、子どもに対しても友好的に接するため、家庭犬に向いています。ただし、なかには繊細な性格の犬もいて、しつこくかまわれるとストレスを感じることもあるので、犬の様子をしっかりと観察してください。
4.ペキニーズ
中国王朝の宮廷内で愛された狆は、長年門外不出の希少な犬種とされていました。現在では、世界各地に広まっていて、ふさふさの毛とやや短めの足、つぶれた顔が愛らしく人気を集めています。小型犬ですが、毛がふわふわでやわらかく量が多いので、皮膚が蒸れてしまったり毛玉ができたりするので注意しましょう。
性格は一見穏やかですが独立心が強いため、余程信頼している相手でなければ、指示などを無視することもめずらしくありません。気が向いたときには甘えることもありますが、猫のように気まぐれな様子も見られます。
5.ボクサー
ボクサーはドイツ原産の大型犬で、マスティフ系の犬を中心にブルドッグなどの犬種を掛け合わせて作られた犬です。体高が高く筋肉質でかつては軍用犬や闘犬として働いていました。体は頑強ですが、顔はブルドッグのように鼻がつぶれ気味で愛らしさが感じられます。
性格は愛情深く忠実さがありますが、見知らぬ相手に対しては警戒心を抱いたり、状況次第では攻撃性を見せることもあります。体重も重く力で制御することがむずかしい場合もあるため、小さなうちからしっかりとしつけを行うことが大切です。
6.チャウチャウ
中国原産のチャウチャウは、たっぷりとしたもこもこの被毛で覆われた丸みのある体と、困ったような表情、つぶらな瞳が印象的です。
丸みのある愛らしい見た目から、サモエドやマスティフ系の血を引いていることがわかります。体重は20～40kgと個体差が大きいものの、いずれもボリューム感があり、力強いので行動制御のためにきちんとしたしつけが必要です。
物静かで冷静な性格を持つことが多く、独立心もありますが、信頼している相手に対しては従順な態度を見せます。警戒心も強く、信頼関係を築くまで時間がかかることもあるため、初心者向けの犬種とは言えないでしょう。しかし、愛情と信頼で結ばれた関係性であれば、控えめながらも甘えるような様子を見せることもあり、そのギャップにとりこになる飼い主さんも少なくありません。
まとめ
「ブサカワ犬」のチャームポイントと言えば、つぶれ気味の鼻やしわくちゃの顔、丸みのある体などが挙げられるでしょう。それらは、愛らしさを感じさせるものですが、その分皮膚や呼吸器系にトラブルが起こりやすいので、こまめなケアや配慮が必要です。
犬も飼い主さんも楽しく快適に暮らしていけるよう、個性的で愛すべき「ブサカワ犬」の特徴や注意すべき点を知ってください。
