犬が苦手意識を持ちやすい人の特徴
自分では犬と仲良く接していると思っていても、犬の方ではあなたに対して苦手意識を持ちながらも我慢をしてくれているのかもしれません。一般的な犬が「この人は苦手だ」と感じやすい人の特徴を挙げてみます。
- いつも大声で話す人
- 声が低い人
- 大柄な体格の人
- 突然予想外の行動をする人
- 興奮しやすい人
- 犬を怖がっている人
もしもあなたが上に挙げたような特徴を持っている場合、もしかしたら愛犬や普段仲良く接している近所の犬などから(ちょっと苦手だな、あまり好きじゃないな)と思われているかもしれません。
犬があまり好きではない人に見せる仕草や態度をご紹介しますので、心当たりのある方は、犬と接している時に犬の様子をチェックしてみてください。
犬があまり好きではない人に見せる仕草や態度
1.近くにいると呼吸が荒くなる
犬が独りでいる時には普通の呼吸をしているのに、あなたが近くにいると何故か呼吸が荒くなるなと感じたら、犬があなたに対して苦手意識や警戒心を抱いているのかもしれません。緊張のために呼吸が速くなっているのだと考えられるからです。
ゆっくりと犬の脇にしゃがんで目線を犬の高さに合わせたり、少し高めの声で優しく語りかけたりしてみてください。また突然突飛な行動をしないように、常に落ち着いてゆっくりと動くようにし、気持ちを穏やかな状態に保つように意識して犬と接するようにしてみてください。
2.近寄ろうとすると唸る
同じように、あなたが犬に近寄ろうとする度に眉間にシワを寄せて唸り出すという場合も、あなたに対する警戒心がいつまでも解けていないというサインです。牙をむき出して唸っている場合は、犬の警戒度も高まっています。近付くのはやめ、犬を見つめるのをやめて目を逸らしてあげてください。
3.前足を片方だけあげる
犬がお座りをしている時に、あなたを見て片方の前足をあげるようなポーズをとった場合も、あなたに対して警戒したり緊張したりしているというサインです。この場合も、それ以上近付くのをやめて、犬から目を逸らしてあげましょう。
他にも、犬がストレスを感じている時に見せるサインとして、鼻を舐める、あくびをする、体を掻く、尻尾をピンと立てる、尻尾を激しく振るといった仕草があります。あなたと接している時に、こういったサインが頻繁に見られる場合は、犬があなたに苦手意識を持っていると考えても良いでしょう。
4.視線を合わせない
犬と目があった時に犬が目を逸した場合は、あなたに「敵意はないよ」と伝えているサインです。これは、友好的な気持ちを表しているのではなく、あなたのことを「怖い」と思っているから出てくる行動です。
解決するためには、犬があなたの何に対して怖いと感じているのかを探ることが必要です。
5.隠れて出てこない
あなたの姿を見た犬が、飼い主さんや家具の後ろに隠れたり、他の部屋に行ってしまって出てこなくなる場合も、その犬から「ちょっと苦手だな」と思われていると考えられます。
犬がどこに隠れているのかが分かっていたとしても、そこから無理に連れ出そうとしてはいけません。犬に対して、ますます恐怖心を与えてしまうだけです。人間同士でも、相手の方からあまりにもグイグイと詰め寄られると、怖くなって拒否してしまいますよね。
犬の身になって考え、時間をかけて少しずつ犬との距離を縮めていけるように努力しましょう。
犬から嫌われないための注意点
それぞれの犬の仕草毎に対処の目安もご紹介しましたが、改めて犬から嫌われないための注意点をまとめておきます。
犬と仲良くなりたい場合は、常に下記のことを意識するようにしてみましょう。そうすることで、冒頭でご紹介した「犬がこの人は苦手だ」と感じやすくなる要因を、緩和させられるはずです。
- いつでも落ち着いてゆっくりと動くこと
- 大声を出さず、犬に話しかける時は少し高めの声で優しく
- 犬が嫌がるニオイ(きつい香水、煙草、アルコール等)をさせない
- 仲良くなろうとして焦らずに、犬の方から近寄ってくるのを待つこと
まとめ
犬にも感情があり、人との相性もあります。いくらこちらが犬に対して好意を寄せ、仲良くなろうと積極的になっても、犬の方では(この人はちょっと苦手だな…)と思っているかもしれません。むしろ、こちらが積極的になればなるほど、犬との距離は離れていっている可能性もあります。
犬との付き合い方も、基本的には人同士の付き合い方と同じです。まずは相手の立場になって考え、どうすれば自分を受け入れてもらえるかを考えることです。
もしも今回ご紹介したような(あまり好きじゃない)と思われているサインを頻繁に目にするようであれば、ぜひ今までの犬との接し方を振り返り、どこを改善すればよいのかを考えてみてください。時間をかければ、少しずつ距離を縮めていけるはずです。