犬の飼い主は飼っていない人よりも幸せを感じているという調査結果

犬の飼い主は飼っていない人よりも幸せを感じているという調査結果

イギリスの動物保護団体が行ったアンケート調査で、犬を飼うことで得られるポジティブなインパクトが示されました。調査の結果をご紹介します。

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「犬と孤独」をテーマにしたアンケート調査

男性と並んだラブラドール

「犬と暮らすことは幸せだ」犬を飼っている人の多くはそう感じていることと思います。過去にも多くの研究が犬との暮らしが人間の心身の健康にメリットがあることを示しています。

イギリスでは毎年5月にメンタルヘルス啓発週間が設定されており、2022年のテーマは『孤独がメンタルヘルスに与える影響』でした。啓発週間を主宰するメンタルヘルス基金は動物保護団体ドッグズ・フォー・グッドと、同団体のパートーナーである保険会社モアザンに「犬と孤独」をテーマにしたアンケート調査を依頼しました。

ドッグズ・フォー・グッドとモアザン社はPaws for a Smileと名付けたキャンペーンを立ち上げ、オンラインで実施されたアンケート調査には2,004人の参加者が回答しました。

犬の存在がコミュニティとのつながりのきっかけに

色々な犬と飼い主たち

回答者のうち81%の人が社会的な交流やつながりは愛犬のおかげであると答えています。過去の同種の調査でも、犬を飼っていることが地域の人との交流につながることが度々示されています。

また同数の81%の人が犬と一緒にいると新しい知り合いを作るのが簡単になると感じています。これも過去の他の研究で、犬を連れている人は男女を問わず親しみを持たれやすいという結果が出ていることと一致します。

犬を飼っていない人を含めた他の調査結果と比べると、犬を飼っている人は「幸福感を高める有意義な社交」の機会が飼っていない人よりも69%も多いことも分かりました。

犬を飼っていない人の約半数は、新しい人と交流することはほとんどないとも回答しています。犬との暮らしはそれ自体が孤独感を和らげてくれるものですが、犬が飼い主と社会の橋渡し役になっていることがよく分かります。

障害者の場合には、犬の役割がさらに大きい

車椅子の男性と犬と女性

ドッグズ・フォー・グッドは障害を持つ方々が自宅でより自立した生活を送れるよう支援するためのアシスタント犬の提供も行っています。障害者が持つ社会から孤立しているという感覚や孤独感は大きなものです。同団体が支援している多くの人々は犬を迎える前には家から出ることも、初対面の人と会話をすることもほとんどなかったと言います。

アンケート調査では障害を持つ飼い主の52%が、散歩中に出会った人と深く長い友人関係を築いていることが分かりました。

犬を飼っている障害者は、(あいさつ程度ではない)有意義な会話をする機会は1ヶ月に平均11回ですが、犬を飼っていない場合には平均3回という大きな違いも明らかになりました。

回答者の5人に4人は、新しい人と交流することで孤立感や孤独感が和らぐと回答しています。

まとめ

芝生に座る2人の女性とコーギー

イギリスでのアンケート調査から、犬との暮らしは幸福感を高めるような社交の機会を
増やし孤独を和らげること、特に障害を持つ人々が人との深い交流を持つために大きな役割を果たしているという結果をご紹介しました。

犬がいなければ知り合うことがなかった人と交流ができたというのは、多くの飼い主さんが経験していることだと思います。犬との暮らしが身体的にも精神的にも長期的に良い影響を与えてくれることは明らかです。

とは言え、もちろん犬との生活は良いことばかりでも楽なことばかりでもありません。私たちに大きな恩恵を与えてくれるからという理由でなく、生き物として犬を尊重し共に暮らすことで犬と私たちのつながりはさらに強いものになると言えるでしょう。

《参考URL》
https://nypost.com/2022/05/10/dog-owners-are-happier-than-those-without-a-four-legged-companion-study/
https://www.dogsforgood.org/smile/

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