1.人間と同じものを食べさせる
かわいい愛犬は「犬扱い」ではなく「人間と同等の扱い」をしたいと思うのが親心。ですが気持ちのうえでいくら「人間と同じ」にしたくても、身体の機能やつくりはどうしても人間と異なります。そこを理解して対応できなければ、わんこの命にも関わってしまうことがあるのです。
その典型的な例が「食事」です。「人間と同じようにおいしいものを食べさせてあげたい!」「このおいしさを愛犬と共有したい!」と思うあまりに人間と同じものを与えてしまうのは絶対にNG。
チョコレートやネギ類に代表されるように、人間にとってはおいしい食材であってもわんこにとっては有害なものは多々あります。また人間用にほどこされた味付けそのものも、塩分や糖分の過剰摂取に繋がってわんこの健康を脅かす恐れがあるのです。
2.リードなしで散歩する
よくしつけされて懐いているわんこの中には、カモの赤ちゃんのように常に飼い主さんの後をくっついて歩くという子もいますよね。ですが、だからと言って「うちの子は絶対に自分のそばを離れないから」「他の人に飛びかかることはないから」とリードなしで外を連れ歩いてしまうのは絶対にNGです。
いつもはどんなに良い子であっても大きな音や見慣れないものなど、突然のハプニングに驚いてパニックを起こしてしまう可能性はゼロではありませんし、そのはずみで逃げ出してしまい交通事故に巻き込まれたり、迷子になってしまったりといったリスクも低くありません。
また同様の状況で、もし他の人に咬みついてしまい相手に怪我を負わせてしまったら、相手にとっても愛犬にとっても不幸な結果につながりかねません。
3.飼い主さんの「おしゃれ」を押し付ける
ひと昔前には「犬に洋服を着せるなんて」と物議をかもしたものですが、今や洋服など序の口、コスプレのような衣装や奇抜なカット・カラーリングなど、わんこの「おしゃれ」も多様化しています。
またSNSの流行で「かわいい格好をした愛犬の姿をたくさんの人に見てもらいたい!」と考える人も増えたのではないでしょうか。ですがその「おしゃれ」、飼い主さんの期待や願望を押し付けるあまりに愛犬の健康にとって負担になってはいませんか?
洋服を着るのが嫌いなわんこにとっては、シンプルな洋服ですらストレスとなり、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。突飛なカットやカラーリングは施術に時間を要すため負担も大きいですし、犬種の特性に合わないカットは病気や怪我を招くこともあります。
「おしゃれ」を楽しんではいけないとは言いませんが、その「おしゃれ」が愛犬の健康と引き換えになってしまっていないかを今一度立ち止まって考えてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ある程度の親ばか行為は誰でもあることですし、「親ばかだなあ」と笑って済ませられるでしょう。ですが今回ご紹介したような行為は愛犬の命をも危険にさらしかねないものです。
目に入れても痛くないほどかわいい愛犬だからこそ、天寿を全うできるようにしっかりと守ってあげるのが飼い主さんの責任です。