愛犬の臆病度を測るチェック項目
1.お散歩中、他の犬に「吠える?」「吠えない?」
お散歩中、他の犬に吠えるか吠えないかによって愛犬の臆病度を測ることができます。吠える場合も吠えない場合も、どのように吠えるのか、どれくらい吠えるのかによっても臆病度が変わります。
臆病である犬の場合、次のような順番で臆病度が高いと言えます。
- 他の犬を見ながら警戒してゆっくり歩いてすれ違う(攻撃に備えたい気持ち)
- 他の犬を見ながら歯をむき出しにして威嚇する(とりあえず威嚇しておきたい気持ち)
- 他の犬を見ながら小さく唸り声をあげる(近づくなよ?と警告したい気持ち)
- 他の犬を見ながら激しく吠える(恐怖心から攻撃してしまう気持ち)
- 吠えないけれど他の犬を見ると立ち止まる(恐怖と緊張から身動きできなくなる気持ち)
臆病ではない犬も他の犬に吠えることがありますが、会えたことが嬉しすぎて興奮して吠えてしまうんです。臆病な犬とは態度が全く違うので分かりやすいです。
2.雷の光や音が「怖い?」「怖くない?」
雷の光や音を怖がるか怖がらないかによって愛犬の臆病度を測ることができます。犬は雷の光や音だけではなく、雷による振動を感じることに恐怖心があるのではないかとされています。
臆病である犬の場合、次のような順番で臆病度が高いと言えます。
- 雷が鳴ると体をブルブルと震わせる
- 雷が鳴ると大量のよだれが出る
- 雷が鳴るとパンティングが激しくなる
- 雷が鳴ると吠えたり動き回ったり落ち着きがなくなる
- 雷が鳴ると家から出て行こうとする
雷に驚いて脱走してしまう犬がいますよね。庭に繋がれていた犬がリードを引きちぎって脱走したり、換気のために開けられていた窓の網戸を突き破って脱走したりすることがあります。
雷と同じように花火を怖がる犬もいますね。私たち人間にも振動が感じられることがありますが、犬にはそれが雷や花火というものによる現象だ、なんて理解できません。だからこそ怖いのです。
3.飼い主の行動に「驚く?」「驚かない?」
飼い主の行動に驚くか驚かないかによって愛犬の臆病度を測ることができます。
例えば、愛犬の頭を撫でようとした時、「何だ!?何するんだ!?」と、驚いたような表情をする犬がいます。撫でようとする手から逃れるように頭をスッと避ける犬もいます。
飼い主が大きなくしゃみをした時、驚いて立ち上がり、しっぽを下げて目を見開き、明らかに警戒した様子を見せることがあります。驚かされたことに不安を感じ、部屋から出て行ってしまうこともあります。
飼い主に撫でられることも、飼い主がくしゃみをすることも、一緒に生活をする中で幾度となく経験することです。それなのに驚いてしまうのは、やはり臆病でビビりだからなのではないでしょうか。
臆病な性格を治すために~ビビりな犬への正しい接し方~
臆病な性格は無理に治そうと考えなくても大丈夫です。ただ、愛犬にとってよくない影響がある場合、生活することがつらそうな場合、飼い主としてできる限りのことをしてあげたいと思いますよね。
社会勉強に出かける
ビビりな愛犬と社会勉強のために積極的に出かけることをおすすめします。他の犬や人と接する機会を与えてあげるためです。社会勉強が不足すると他の犬や人との接し方が分からず恐怖心を感じてしまうことがあります。
お散歩の時に他の犬に吠えることがあるかもしれませんが、リードを短く持ってすれ違う練習をしてみましょう。ドッグランに出かけるのもよいです。初めから中には入るのではなく、外から眺めることで少しずつ他の犬や人に慣れるようにしてみてください。
信頼と安心感のある飼い主になる
ビビりな犬は飼い主に対して信頼できない部分があるようです。隣にいても安心感を得ることができないのです。
雷を怖がる時は「大丈夫だよ」「怖くないよ」などの言葉をかけないようにしてみてください。雷が鳴っていない時と同じように接するとよいです。
他の犬にビビる時は、飼い主が他の犬と接する様子を見せてあげてください。「こうやって交流するんだよ」ということを教えてあげてほしいのです。
まとめ
愛犬の臆病度を測るチェック項目を3つ解説しました。
- お散歩中、他の犬に「吠える?」「吠えない?」
- 雷の光や音が「怖い?」「怖くない?」
- 飼い主の行動に「驚く?」「驚かない?」
私の愛犬(元保護犬)も臆病でビビりな犬です。お散歩に行くこともできませんでした。家族になって9年が経った今も臆病な性格に変わりはありませんが、楽しくお散歩し、少ないですがお友達犬もできました。
時間はかかるかもしれませんが、根気強く付き合ってあげてください。犬は飼い主の行動や態度を見て学んでいます。