間違ったリードの持ち方は危険!
外のさまざまな刺激に触れることのできる散歩は、犬にとって楽しい時間となるでしょう。しかし外では、車やバイクが行き交っていたり道端に何か落ちていたりするため、散歩には危険も伴います。
散歩中の危険から犬を守るために必須となるのがリードですが、リードはただ持てばいいというものではありません。正しい持ち方をしてこそ、安全で楽しい散歩ができます。
間違ったリードの持ち方で愛犬の散歩をしていると、脱走や取り返しのつかない事故などに繋がる恐れがあります。また、飼い主自身がケガをする可能性も…。間違ったリードの持ち方はさまざまな危険を招くのです。
絶対NGなリードの持ち方は?
間違ったリードの持ち方をしている飼い主は少なくありません。前述の通り、間違ったリードの持ち方で散歩をするのは危険です。以下から絶対NGなリードの持ち方をご紹介しますので、自分の持ち方が該当していないかチェックしてみましょう。
1.グルグルに巻いて持つ
リードを手の平や手首にグルグルに巻いて愛犬の散歩をしていませんか?この持ち方だとリードが手から離れにくく安全そうに思えますが、実は危険です。
犬が急に走り出すなどして力が加わったときに手や手首を痛めたり、転倒したりする可能性があります。力の強い大型犬の場合は、転倒したまま引きずられてしまうこともあり大変危険です。
2.常に長くした状態で持つ
リードを長くした状態で持ち、犬を自由に歩かせている飼い主を見かけることがあります。それが広場や大きな公園など、安全で周囲に迷惑がかからない場所であればOKです。(もちろん、犬の立ち入りが禁止されていない場所であることが前提です。)
しかし、散歩中ずっとリードを長くして持つのはNG。犬の自由度が高い上にとっさの制御が難しく、他人や他犬への飛びつきや拾い食いといったトラブルを起こしやすいです。
散歩中はリードを短めに持って、犬を飼い主の横につけて歩くのが基本。特に交通量や人通りの多いところでは、この基本を順守しましょう。それがマナーであり、危険やトラブルを回避することにも繋がります。
3.常にピンと張った状態で持つ
散歩中はリードを短めに持つのが基本ですが、短く持ちすぎないように注意が必要です。常にリードがピンと張った状態だと犬が歩きづらく、首などに負担をかけてしまう可能性もあります。では、リードはどのくらいの長さで持ったらいいのでしょうか。
ベストなのは、犬の横に立って手を下ろしたときにリードがJの字にたるむ程度の長さです。これくらい余裕を持たせておけば犬がリラックスして歩くことができ、いざというときに制御することもできます。
4.輪っかを掴むだけ
リードの輪っかの部分を掴むだけの持ち方も絶対NGです。リードが手から離れてしまいやすいため、犬が飼い主のもとから脱走して迷子になったり、道路に飛び出したりする恐れがあります。道路へ飛び出して運悪く走行中の車やバイクにはねられてしまった場合は、命を落としかねません。
正しいリードの持ち方は?
正しいリードの持ち方をすれば、とっさのときでも犬を制御しやすくなります。そしてそれが危険回避に繋がるので、ぜひこの機会に正しいリードの持ち方を確認しておきましょう。ここでは、犬を飼い主の左側につけて歩かせる場合の一例をご紹介します。
- 1.リードの輪っかを右手の親指にかける
- 2.輪っかを親指にかけたまま、垂れているリードを小指のほうから手の甲を経由して手の平にひと巻きして握る
- 3.左手でリードの中間辺りを順手で握る
- 4.左肘を直角に曲げるとリードがピンと張り、手を下ろすとリードがJの字にたるむように、握る位置を調節する
犬を飼い主の右側につけて歩かせる場合は、手が左右逆になります。(輪っかを左手の親指にかけます。)
リードの輪っかを親指にかけるのは、急に引っ張られても手から離れにくくするためです。そして両手を使ってリードを持つことで、何かあったときにすぐに犬を制御することができます。4.で調節した位置で結び目を作っておくと目印になり、毎回調節する必要がなくなり便利です。
まとめ
リードも持ち方次第で危険を招くことがあります。もし絶対NGな持ち方をしてしまっているのなら、正しい持ち方に直しましょう。そうすることで愛犬の行動をしっかりコントロールすることができ、リードが手から離れてしまうリスクも減らせます。つまり危険を回避できるのです。
正しいリードの持ち方をして、愛犬とともに安全な散歩を楽しみましょう。