犬の『情緒不安定サイン』4選!治すための方法は?

犬の『情緒不安定サイン』4選!治すための方法は?

私たち人間もそうですが、犬も「情緒不安定」となって急激に感情が上下したり、行動のコントロールが出来なくなったりすることがあります。誰にもある事ではありますが、この情緒の不安定な状況が長く続くと心や体の健康に支障がでてくるので、早めの対処が必要です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

情緒不安定とは

自分の手をかむ犬

「情緒」とは、さまざまな経験や事柄によって呼び起こされる感情や雰囲気、一時的に上下する感情の動きや高まりという意味を持つ言葉です。

通常の状態であって、本を読んだり、なにかの出来事を経験したりすることによって人の感情は起伏するものですが、振れ幅は人によりさまざまです。

通常であれば大きく感情が揺れてもしばらくするとまた元の安定状態になりますが、何らかのストレスを受けている状態であるとこの振れ幅が大きくなったり、いつまでも安定せずに感情が波打つままだったりします。これが「情緒不安定状態」です。

情緒不安定な状態として、イライラしたり涙が急にでたり、という状態がよく挙げられますが、急に騒ぎたくなったり楽しくなりすぎたりする状態が続くのも、一種の情緒不安定状態といえるでしょう。

さてこの情緒ですが、人だけでなく犬にももちろん存在します。

犬は言葉を話せませんが、ボディランゲージであったり表情であったり様々な方法で感情を表現しますね。この表現方法が変化することが、「情緒不安定サイン」なのです。

情緒不安定のサインとは

ソファを破壊した犬

1.破壊行動

トレーニング中の子犬はともかく、成犬になると「いけないこと」と理解しているので、よほどのことが無ければ家具や飼い主の持ち物などを壊そうとはしません。

しかし何らかの原因で犬の情緒が安定していないと、飼い主の興味をひこうとして物を壊したり、ストレスの発散方法として破壊行動を起こしたりすることがあります。

留守番中や夜寝るときにひとりになったタイミングで室内のものを壊している場合は、犬の情緒が安定していないのかもと考えてみてください。

2.吠え続ける

ある程度おとなになるとむやみやたらと吠えることはしなくなるものですが、飼い主が目の前からいなくなると「分離不安」からずっと吠え続けてしまうことがあります。

分離不安は多くの犬に見られる代表的な情緒不安定の状態で、飼い主と離れてひとりになったときに不安感からパニックになってしまいます。吠えるだけでなく、下痢や嘔吐、破壊行動などが見られます。不安感が強いと、目の前から飼い主が見えなくなっただけでけたたましく吠えるので、トイレなどに隠れて様子を見てみるのも良いでしょう。

また飼い主が帰宅した際などに興奮して吠え続けることも、「喜び」の感情が大きく振れ過ぎてコントロールができない状態です。一過性のものなら良いのですが、ずっと吠え続けていたり走り回り続けていたり、「うれしょん」と呼ばれる失禁をしたりすることが続く場合はこちらも情緒が不安定といえるでしょう。

3.自傷行為

人間の場合も同じく、これは代表的な情緒不安定のサインです。犬の場合は手足、爪、しっぽなどを噛み続けていたり、ひっかき続けていたりして皮膚に傷をつけるまでやることがあります。

また、被毛を執拗になめ続けている場合も同様です。

4.常同行動

こちらはノイローゼの状態といえるでしょう。長時間にわたって同じ場所をぐるぐると歩き続ける、うろうろ行ったり来たりし続ける、しっぽを追いかけ続ける、同じ場所をなめ続けるといった行動です。

これは何かストレスを感じているときに、気を紛らわせるための行動とも言われています。

情緒不安定の改善方法

女性に撫でられる犬

犬たちが情緒不安定なときのサインを見かけたら、それは大きなストレスを抱えている状態ですので、早急にそのストレスのもとを見つけて緩和する必要があります。

そのストレスの元は運動不足であったり、スキンシップ不足であったりと飼い主との関係から発生することが多いため、お互いの生活習慣や環境を整えることを中心に考えましょう。初期の状態であれば、コミュニケーションを増やして犬を安心させてあげることでかなり改善する可能性が高くなります。

しかし情緒不安定は精神的な病気の一つでもあり、進行してしまうと飼い主の努力だけでは回復が難しいこともあります。行動治療に詳しい獣医師に相談をしたり、ドッグトレーナーに犬との関係性の改善を相談したりすると良いでしょう。

まとめ

自分のしっぽをかむ犬

犬の情緒不安定なサインは気づくのに時間がかかります。

ちょっと吠えるようになったな、ちょっと物を壊すようになったな、帰宅したときに大はしゃぎするようになったな、という「ほんの少しの変化」を見逃さず、犬たちをよく観察してあげてくださいね。

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