迷子犬を見つけた時にしてはいけないNG行為
1.逃げる犬を追いかける
迷子犬を見つけた時、保護しようと追いかけることは、してはいけないNG行為です。
迷子犬のほとんどは、他人を見ると逃げてしまいます。飼い主と離れてひとりになってしまった犬は、不安と緊張から警戒心が高まっているからです。呼吸の荒いパンティングをしている時は興奮状態です。
他人が逃げる犬を追いかけると、犬は必死で逃げようとします。周りがよく見えていないため、車やバイクや自転車とぶつかってしまうかもしれません。車道に飛び出し、交通事故に遭ってしまうかもしれません。
迷子犬を見つけた時は、絶対に追いかけないでください。そっと歩み寄り、逃げる場合は放っておいた方が犬にとって安全です。
2.保護したことの届け出をせずに飼う
迷子犬を保護した時、警察署に届け出をせずに飼うことは、絶対にしてはいけないNG行為です。法律によって、遺失物横領罪に問われることがあります。
犬は飼い主の所有物(動産)という取り扱いがされます。拾った物の届け出をせず、自分の物にしてしまうのは、窃盗と同じなのです。
迷子犬を自宅で保護する場合、必ず警察署に届け出をしてください。公告期間が3カ月あります。期間を過ぎても飼い主が見つからなかった場合、保護主に所有権が移ります。その後、正式な手続きを経て、里親になることができます。
自身が里親にはならず、保護団体に引き渡す場合も、里親を探す場合も、保護することの届け出は必ず行ってください。
届け出をせずに保護した迷子犬を飼うことは絶対にしてはいけないNG行為です。
3.動物病院や保護施設に置き去りにする
迷子犬を見つけて保護した後、動物病院や保護団体の施設に置き去りにするのは、絶対にしてはいけないNG行為です。
営業時間外になると、動物病院や保護団体の施設の入り口に迷子犬を置き去りにする人がいます。何とかしてくれるだろうと考えているのでしょう。
基本的には、役所・警察署・保健所に連絡をし、保護してもらいます。ただ、保護してもらうことができる期間に限りがあり、殺処分されてしまうことがあります。
それでは可哀想だと思うのであれば、保護団体に連絡をし、正式に保護してもらってください。また、動物病院では、基本的には迷子犬の保護は行われていません。
迷子犬を動物病院や保護団体の施設に置き去りにするのは絶対にNG行為です。必ず「保護してほしい」と連絡をしてください。
4.「飼い主です」という言葉を簡単に信じて引き渡す
迷子犬を見つけて保護した時、「飼い主です」という言葉を簡単に信じて犬を引き渡してしまうのは、してはいけないNG行為です。
情報を拡散してもらうためにSNSに投稿することがあると思います。すぐに「飼い主です」と連絡があった場合、少し疑ってみてほしいのです。本当の飼い主ではない可能性があるからです。
飼い主である証拠を提示してもらってください。「狂犬病予防接種」「混合ワクチン接種」の証明書を見せてもらうのがよいと思います。
加えて、愛犬の写真を見せてもらってください。スマートフォンの中の写真に必ず愛犬の写真や動画があるはずです。全くない人の方が珍しいですよね。
迷子犬を見つけて保護した時は、「飼い主はこの人で間違いない!」という確信を得てから引き渡すようにしましょう。
- 繁殖目的
- 転売目的
このような理由で犬を誘拐する人がいるため、「飼い主です」という言葉を簡単に信じて犬を引き渡してしまうのは、してはいけないNG行為です。
まとめ
迷子犬を見つけた時にしてはいけないNG行為を4つ解説しました。
- 逃げる犬を追いかける
- 保護したことの届け出をせずに飼う
- 動物病院や保護施設に置き去りにする
- 「飼い主です」という言葉を簡単に信じて引き渡す
無理に保護しようとする必要はありません。ご自身と犬の安全を優先してください。保護できそうにない時は、すぐに役所・警察署・保健所に迷子犬の情報を届け出ていただけると助かります。