️犬が『へそ天』をする理由は?考えられる5つの心理
皆さんは『へそ天』という言葉をご存知でしょうか。ネット上で話題となった「犬が仰向けになってお腹を見せるポーズ」を指す言葉です。犬が『へそ天』をしている時、具体的にどのような心理が働いているのでしょうか。
1.相手のことを信頼している
基本的に犬が『へそ天』する時は、目の前にいる相手や視線を向けている相手を信頼していることが多いです。
犬にとってお腹は柔らかく弱点となり得る部分です。敵にお腹を見せてしまうと襲われて命を失う危険すらあります。しかし、相手が信頼できる仲間や家族であれば、お腹を見せても問題ないと判断する犬が多いです。
したがって、目の前で躊躇することなくお腹を見せてくれた時は、「自分のことを信頼してくれているんだ」と認識して良いでしょう。
2.リラックス中
仰向けになりお腹を見せるようにゴロゴロと寝転がっている時は、多くの犬がリラックスタイムを満喫している最中です。日向ぼっこをしていたり、お昼寝をしていたりと各々のくつろぎ方を堪能しています。
同じ部屋に誰かがいる状況でリラックスした様子を見せている場合は、その人のことを心から信頼している証しです。
その人が自分に危害を加える恐れはないと確信しているだけでなく、何かあっても守ってくれるだろうと頼りにしているのでしょう。
3.撫でてとアピールしている
目の前でゴロンとお腹を見せてくる時は、「撫でて〜」とアピールしていることが多いです。お腹は急所でもあり、撫でてもらうと「気持ちいい」と感じる部分でもあります。そのため、大好きな飼い主さんや知り合いに撫でてほしいと甘える犬は多いです。
犬のお腹を撫でるときはあまり強く圧迫するのではなく、優しくゆっくりと時計回りに円を描くように撫でてあげましょう。
この撫で方はお腹の温めることもできるため、腸の活性化にもつながります。便秘気味の犬には、このマッサージをスキンシップタイムに取り入れてあげると良いでしょう。
4.相手に敵意がないことを伝えている
犬にとってお腹は柔らかく弱点となり得る場所なので多くの場合、信頼している相手にしか見せません。しかし例外はあります。
例えば、初めて会った人や犬が自分のことを警戒していると感じた場合、あえてお腹を見せることで「こちらに敵意はありませんよ。落ち着いてください」とボディランゲージを送ることがあります。
この行動は、特に性格が穏やかな犬や社交的な犬に見られる傾向があります。また、「相手が自分を攻撃する可能性が低い」「飼い主がいるからいざという時は守ってくれるはず」と考えている時に見せることも多いです。
5.「もうこれ以上怒らないで」と降参アピール
飼い主が愛犬を叱っている最中に、なぜかゴロンと寝転がりお腹を見せてくることはありませんか。「怒っているのがわからないの?」「もしかしてなめられてる?」と余計にイライラしてしまうという人もいるでしょう。
しかしこの行動は、相手に自分の弱点を見せることで「降参」を示しているのです。つまり、自分に対してネガティブな感情を抱いている飼い主に対して「そんなに怒らないで」「もうわかったから落ち着いてください」とアピールしているのです。
叱る際、あまりに長々と説教のように叱っても、犬は恐怖心を抱くだけでしつけとしてはあまり効果がありません。長々と叱り続けるのではなく、「ダメ」と一言伝えた上で黙々と後片付けをし、しばらく構わないなど、よりわかりやすく効果的な方法で叱りましょう。
️まとめ
いかがでしたか。犬が『へそ天』をする時は、基本的に相手に対する信頼や甘えたいアピールを意味していることが多いです。しかし中には相手を落ち着かせようと、あえて自分の弱点を見せていることもあります。
その場の状況に応じて、愛犬や目の前にいる犬の『へそ天』がどのような意味を持っているのか考え、それぞれの心理に合った対応をとりましょう。