パピーパーティーとは?
子犬の為のパーティ
「パピー」=「子犬」つまり子犬のパーティーということになります。簡単に言えば、パピーパーティーは同じ位の月齢の子犬たちが集まって、初めての経験をたくさんしよう!というものです。タイトルにある「社会性」は、人と一緒に暮らしていく上ではとても重要なものです。成犬になってから出てくる困った行動(いわゆる問題行動)は、この子犬の時期の社会化不足からくるものが大半を占めるのです。では、パピーパーティーについて詳しく説明していきます。
パピーパーティー参加の対象月齢は?
本当ならばパピーパーティーは6ヶ月齢くらいまでの子達が対象です。中には1歳までとしているパピーパーティーもありますし、飼い主さんも1歳まではまだまだみんな子どもだと思っている方がほとんどです。でも、6ヶ月を過ぎると体格差も出てきますし、遊び方も変わってきてしまいます。パピーの時期は怖いもの知らずで、何にでも興味を持ちます。しかし、逆にこの時期に恐怖心を持ってしまうとそれがトラウマに変わってしまうことも多くあります。
外の世界は「楽しい」という思いで満たしてあげること。それが最大の目的でもあるパピーパーティーで、少し大きい子達に思いっきりあそびに誘われたり、吠えたてられてしまうと萎縮してしまう可能性もあるのです。それらを考慮してパピーパーティーは6ヶ月くらいまでがベストと考えています。(それ限りではありません。性格もあるので、小さい子と遊ぶのに適しているジュニアの子もいます)
パピーパーティーの内容
では実際のパピーパーティーではどんなことをしているのでしょうか?気になりますよね!パピーパーティーでは主に遊びを中心としていることがほとんどです。パピーは遊びの中でたくさんのことを学びます。お友だちへの挨拶の仕方や遊びの誘い方、どのような態度を取ってしまったら遊んでくれなくなってしまうのかなど、相手の気持ちに気づくことも大切です。他に甘噛みの加減を学んだりします。
その遊びの中でたくさんの音を聞いたり、たくさんの人に会ったりして社会化していきます。しつけ教室主催だと、歯磨きやブラッシングなどのお手入れの仕方を練習したりするところもあります。いづれも子犬の時期にしか出来ない社会化を行うことが目的ですので、パピーパーティーでは「しつけ教室」のような「お座り」や「フセ」の練習などは行うことはほとんどないと思います。飼い主さんも皆さん楽しんでいます。
パピーパーティー開催場所
しつけ教室や動物病院で行われることがほとんどで、室内で行います。月に1回くらいのペースでパピーパーティーが行われることが多いです。
パピーパーティー活用法
出来ればパピーの時期はたくさん参加してほしいです。前述したように成犬時に言われる問題行動のほとんどが、子犬の時期の社会化不足から起きていると言っても過言ではありません。社会化期は3~15週齢と言われることが一般的です。つまりは4、5ヶ月の時が、勝負です。
同じ位の月齢の子たちとの触れ合いが室内で行われるので、ワクチンも3回接種終了まで待つ必要はないと考えています。(我が子も2回め終了後からパーティーに参加したり、他犬と関わっていました)親犬や兄弟犬が一緒にいない子は特に、積極的にパピーパーティーに参加してほしいですね。
パピーパーティー参加の注意点
楽しいパピーパーティーですが、大切な愛犬の将来のために少し注意したい点もあります。参加場所を選ぶ参考にしてみて下さい。
会場は清潔か。きちんと消毒するものなども用意されているか
ワクチンプログラムの真っ最中の子も居ますし、たくさんのワンちゃんが集まります。パピーパーティーに限らず、しつけ教室などの施設は綺麗な掃除の行き届いているところを選ぶのが鉄則です。
スタッフの数は足りているか
トイレをしたり、遊びが激しくなってしまったりと、パピーたちはじっとはしていられません。中にはシャイなタイプで動けなくなってしまっている子もいます。そんな子達に目を配れるだけのスタッフがいるかどうかも大切です。
飼い主も楽しめるか
初めての場所、初めての人、初めての体験…愛犬だけでなく、飼い主さんもドキドキのはずです。一緒に楽しむことによって犬も初めての場所も楽しい!たくさんの人がいてうれしい!と思ってくれることでしょう。飼い主さんが楽しい思いをすれば、パピーパーティーもまた参加しようと思えますしね!
これらのことは行かなければ分からないことですが、ホームページを見たりワン友の先輩に聞いたりして情報収集をしましょう。もし、将来に定期的なしつけ教室の利用を考えているのであれば、色々な場所のパピーパーティーに参加してみて、選ぶ参考にしても良いでしょう。
遊びながら学べる大切な時期なので、1回だけと言わずに参加可能な月齢の許す限り、たくさん参加することをオススメします。
まとめ
しつけは「直す」よりも「予防する」ことが大切です。その予防の第一歩としてパピーパーティーがあります。可愛い愛犬に、外の世界は楽しいことがいっぱい!ということを教えてあげてくださいね♪
ユーザーのコメント
40代 女性 pon
しかし記事中にあったワクチンプログラムが終了していなくても、同じ月齢同士だから大丈夫といった記載にはちょっとだけ引っかかりました。
というのも、それはその犬が病気をうつされないということを考えてのご意見だと思いますが、仮にその犬が保菌者(保ウイルス者)だった場合は大変です。実際にパピーパーティでウイルスをまき散らされて何頭か病院へ行く羽目になった話を聞いたことがあるのです。ウイルスは潜伏期間が1カ月近いものもあるため、飼い主さんは気が付いていなかったようです。素人考えですが、体力や免疫力のない子犬ですので、念には念を入れて、最後のワクチンを終えてから、ペットショップやブリーダーから迎えて1カ月近く時間が経ってからのほうが良いような気がします。
40代 女性 SUSU
ブリーダーのもとで親兄弟と共に生後100日程過ごした子犬と比べると、成犬になってからの問題行動を起こす確率は格段に高いと言われています。
そういっった問題に対処するために、動物病院やドッグカフェなどで同月齢の子犬を集めたパピーパーティーが増えているようです。
社会化不足の子犬のために、このような機会があることは良いことだと思います。
ただし、記事には書かれていませんでしたが1点、気にかかることがあります。
会場選びの際、記事にあるように収容頭数に対しスタッフの数が足りているかを確認すると共に、会場の面積、換気などの空調設備についても十分考慮する必要があると思います。
狭い会場に社会化不足のたくさんの子犬がいる場合、そのストレス臭は相当のものだと思います。
狭い空間に犬が興奮しやすいおもちゃやアジリティが置かれ、目がランランとしたパワフルな子犬が走り周っている、、、外の世界が怖い、他の犬が怖いといった子犬にとって、いきなり狭い会場にたくさんの他の犬がいるなかに放り込まれた場合、その恐怖に対するトラウマは相当のものがあると思います。
最初は怖がっていても、放っておけばそのうち慣れて遊ぶようになるといった話もききますが、うまくいかなかった場合の飼い主への不信感を考えると、リスクは高いように思います。
また、犬の臭覚や聴覚は人間の感覚とは比べようもないほど優れており、お互いが発するストレス臭や警戒吠えにお互いに悪影響をもたらすことになりかねません。
パピーパーティーではないですが、犬の幼稚園に通っているワンコは、そのストレスから体調を崩すことが多いという話も聞いたことがあります。
広くてゆったりとした空間、欲を言えば自然の中で、風や草木の匂いを嗅ぎながらその子それぞれのペースでゆっくりと社会化出来るような施設が理想ですが、都会では特に難しいのかもしれません。
もしそのような施設があると、社会化不足で苦しむワンコや飼い主さんが減るのになと思います。
30代 女性 まろんママ
30代 女性 悠里
親兄弟と十分にスキンシップをはかっているパピーちゃんと出会える可能性は
そんなに高いものではないのではないでしょうか?
更に、飼い主さん自身が初めての愛犬だった場合
飼育書やネットで「社会化」が必要という知識は得ていても、具体的にどうすればいいのか?は
手探りでしかないでしょう。
普段のお散歩コースになるような近隣に、雰囲気のいいコミュニティがあればいいのですが
トラブルや面倒に巻き込まれるケースもあるし、そもそも、出会いがないかもしれませんね。
パピーパーティーという仕組みは体験したことはありませんが
愛犬のためにも、特に初心者の飼い主さんのためにも、いい機会になるのではないかな?と思います。
勿論、記事にあるように環境や条件(ワクチンプログラムの真っ最中の子の参加は、ちょっとどうかな?と個人的には感じますが)の吟味は必要ですが...
私自身は、3ヶ月齢の子犬を迎えた初心者で、そこから3ヶ月程、愛犬と他の犬の関係性を作る方法がわからず、四苦八苦した経験があります。運良く、通りすがりの犬の飼い主さんが色々と教えて下さり、月齢の近い同犬種の子と出会ったのをキッカケに、みるみる愛犬が変化したのです。今でも感謝しきりです。以来、街中で同じ様な飼い主さんに出会った時には、出来る限り声をかけようと思っています。
40代 女性 匿名
遊び方を知らないとうちのワンコのように、大人になってからとまどってしまいます。
でも、記事にあるようなパピーパーティーのようなものがあれば、犬見知りにもならずに遊ぶ楽しさが経験出来てとても良い場だと思います。ただ、沢山の子が集まる場所は衛生面がちゃんとしているかはチェックした方が良いと思います。皮膚病などの感染も防ぐためにも、飼い主がきちんと確かめて参加したいですね。
30代 女性 ハッピー