1.首輪・リード
首輪とリードは、外に出たときに犬の安全を守る「命綱」のようなものです。そのため、首輪やリードは耐久性が高く、安全性を確保できる丈夫なものを用意しなければなりません。
最近では100円均一のお店などでも犬の首輪やリードが販売されていて、リーズナブルな商品も多数あります。しかし、あまりにも価格の安いもののなかには、耐久性が低い金具や破けやすい素材が使われているものもあり、使用中に壊れてしまうことも考えらえます。
一見問題ないように見えても、犬が瞬発的に出す力の強さを理解せずに作られているものは、いざというときに簡単に壊れてしまいます。
散歩中に犬が驚いたり猫を追いかけたりして走り出そうとした場合、普通に歩いているときとは比べ物にならないほどの力が首輪やリードにかかります。そうした力に耐えきれず、金具が割れてしまったり、布の部分がブチッと切れてしまったりするのです。そして、犬の行動を制御しきれず、交通事故などに遭う可能性もあるため、首輪やリードは耐久性の高いものを選ばなければならないのです。
これと同様の理由で、車内で使う犬用のシートベルトなども、価格ではなく耐久性を含めた品質にこだわって選ぶべきものだとされています。
2.ドッグフード
犬の健康に最も大きな影響を与えるのが、毎日の食事です。最近では手作り食を与えている人も増えてきていますが、基本的にはドッグフードを利用している人が多いと思います。
ドッグフードは品質と価格に大きな関係性があるため、やはりあまり安価なものはおすすめできません。安いということは、安く手に入る材料が使われているということになり、その品質や栄養バランスが重視されていない可能性が高いのです。
人間の食事を用意するときにかかる食材費を考えると、明らかに安すぎると思われるドッグフードは数多く存在します。そのようなドッグフードには、人間が食べることができない粗悪な肉や、栄養のない廃棄する部分の穀物や野菜が使われていることが多いとされています。
原材料が明確ではない安価なドッグフードやおやつは、犬の体に悪影響を及ぼす可能性があるということを考え、犬にも適切な食費をかけるようにしてください。
3.グルーミング用品
ドッグフードなどの食べ物は、体の中から犬の健康を支えるものです。一方、シャンプーなど皮膚や被毛のお手入れをするための用品は、体の外から犬の健康を作ります。
シャンプーやブラッシングスプレー、歯みがきジェルなど、体をきれいにするためのものも、安価な商品は皮膚や被毛に負担をかける成分が含まれていることがあります。たとえば少量でも汚れが落ちるように強力な作用を持つ界面活性剤が使われていたり、見た目をよくするためだけに合成香料や蛍光剤などが含まれていたりします。そうした成分は、犬の皮膚や被毛を傷める原因になることもあります。
また、ブラシや爪切りといったアイテムも、安価なものではブラッシングの際に静電気が起こったり、ブラシで皮膚がこすれたり、切れ味が悪く痛みを伴うことも考えられます。このようなアイテムは、犬に関する知識をしっかりと持った会社が作っているものを選ぶようにしましょう。
4.ノミダニ対策用品
犬のノミ・ダニ対策をしている家庭は多いと思います。その中で、市販のノミ取り首輪など、安価で手軽に使えるアイテムを取り入れているということもあるのではないでしょうか。
しかし、これらの寄生虫対策には、動物病院で処方される医薬品やアイテムを使うことをおすすめします。市販のものは、効果が持続しないことが多く、犬の皮膚に刺激になり皮膚炎を起こしてしまう可能性があるものもあるので、効果の面や安全性の観点からも避けた方がよいかもしれません。
まとめ
犬用品の中で、お金をかけてでも品質にこだわって選ぶべきものは、「犬の安全を守るためのもの」と「健康な体作りをするもの」です。
外に出かけるときはもちろん、家の中でも愛犬が安全に過ごすために用意するものはある程度お金をかけて品質が確かなものを選んでください。また、毎日食べるドッグフードなどの食べものや体に直接触れるケア用品なども、信頼性の高いものをセレクトすることをおすすめします。一方、ペットシーツやウエットティッシュなどの消耗品は安価で使い勝手の良いものをチョイスしてもよいでしょう。
リーズナブルなものと品質の良い高価なものを上手に組み合わせて、愛犬にとって安全で快適な生活を提供してあげましょう。