犬が知らない人に『挨拶』をしている時の行動5つ

犬が知らない人に『挨拶』をしている時の行動5つ

犬好きの方の中には、散歩中の犬などに会うとつい撫でたくなって手を伸ばしてしまうという方もおられるのではないでしょうか。犬は知らない人に対して警戒心を抱いています。犬が知らない人に挨拶をする時の行動を理解した上で、上手に犬の警戒心を解くことで、初対面の犬とも仲良く交流することができるかもしれません。

お気に入り登録

初対面の犬と接する場合のマナー

散歩中にすれ違う人

たとえ犬と一緒に暮らしていなくても、犬好きの方であれば犬を見かけると嬉しくなり、仲良くなりたいと思うのが自然の心理かもしれません。しかし、初対面の犬と接する時にその接し方を間違えると、決して仲良くはなれません。

まず大原則は、犬が飼い主さんと一緒にいる時に触れ合うこと。そして、必ず事前に飼い主さんに確認を取ることです。それがマナーだからでもありますが、犬を安心させるための重要なポイントでもあるからです。

犬は、当然知らない人に対して警戒します。しかし飼い主さんと親しくすることで、自分に対しても敵意のない信頼できる人物だと受け止めてくれることが多いからです。

それでは、犬が知らない人に対して挨拶をしている時の行動をご紹介しますので、初対面の犬とふれあいを持ちたい時の参考にしてください。

犬が知らない人に挨拶をしている時の行動

散歩中に見つめる犬

1.じっと見つめる

人間と同じように、犬も見知らぬ人に出会った時には、まずじっくりと観察をします。少し遠くからじっと見つめると共に、嗅覚や聴覚も総動員してあなたのことを観察するでしょう。

この時にあなたが犬のことをじっと見つめ返してしまうと、警戒心を呼び起こしてしまいます。なるべく目を逸らして無関心を装い、敵意がないことを伝えましょう。またゆったりとした動作と穏やかな話し方が、犬に安心感を与えやすいです。

2.近付いてニオイを嗅ごうとする

親しげに近付く犬

じっと観察をした結果犬があなたに興味を抱いたら、もっとあなたの情報を得ようとして近付いてくるでしょう。あなたのニオイを嗅ごうとしているのです。犬同士がお互いのニオイを嗅ぎ合って挨拶をするのと同じでです。

犬があなたに近付いてきたら、しゃがんで視線を犬の視線の高さに合わせ、そっと犬の下の方からゆるく握った拳の甲を上に向けて、犬の鼻先に近付けましょう。そして犬の気が済むまで、ゆっくりとあなたの手のニオイを嗅がせてあげましょう。

もし犬が近付いてきたのにあなたが立ったままだと、犬はあなたの股間あたりのニオイを嗅ぐことが多いです。あなたも飼い主さんも恥ずかしいでしょうし、同じ視線の高さの方が安心も得やすいので、しゃがむことをおすすめします。

3.身体を擦り寄せる

すり寄る犬

犬があなたに敵意がないことを認め、仲良くしてもいいなぁと感じてくれると、体を擦り寄せるような仕草をしてくれることがあります。これは、好意を持ってくれた上での挨拶です。

ゆっくりと友好的な関係を深めていきましょう。もしかすると、ふとした瞬間に犬があなたの方にお尻を向けて背中側を向けるような体勢になるかもしれません。これは、あなたに背中を見せても大丈夫だと信頼されたサインです。

4.舐める

手を舐める犬

初対面の犬であっても、元々人懐っこくて甘えん坊な性格であれば、「この人とは仲良くしても大丈夫」という安心感を得られたらすぐにペロペロと舐め始めることもあります。

手のニオイを嗅いだ後にそのまま手を舐めた場合は、遊んでほしいとか撫でてほしいという気持ちと、もっと多くの情報を知りたいという気持ちが表れていると考えられます。

まだ子犬だったり甘えん坊の子は、口の周りを舐めることもあります。これは子犬が母犬に餌をねだる行為の名残だと言われており、あなたを信頼したというサインです。ただし口の中は雑菌が多いため、ゆっくりと立ち上がる等でさりげなく避けた方が良いでしょう。

5.唸る、吠える、噛みつく

吠える犬

最初の挨拶から好意を持たれた際の行動までをご紹介しました。ここでは、犬が不信感を覚えてしまった場合の行動をご紹介します。

犬があなたに対して警戒心を高めてしまうと、唸り声をあげたり、大きな声で吠えたり、噛みつこうとしたりすることがあります。これは、これ以上自分や飼い主さんに近付くなという警告です。

あなた自身が原因かもしれませんし、過去に経験したトラウマなどの影響かもしれません。いずれにしろ、挨拶していた犬がこのような様子を見せた場合は、慌てずに落ち着いて犬から離れましょう。

初対面の犬と仲良くなるための注意点

犬と仲良く

もし初対面の犬と仲良くなりたいのであれば、次の注意点を意識しながら、仲良くしたい犬と紹介したような挨拶を交わしてください。

  • まず飼い主さんとの交流で犬を安心させる
  • 犬の視線の高さとあなたの視線の高さをできるだけ合わせる
  • 犬が自分から近付いてくるまでは無理に近づかない
  • 犬があなたのニオイを嗅いでいる間はじっと待つ
  • 突然早くて大きな動作をしたり大声を出さない
  • 犬が友好的な様子を見せてくれたら、ゆっくりと見えるように撫でる

犬の頭を撫でようとする動作は、犬にとって威圧的な行為に映ります。せっかく友好的な関係を築きかけてきたのに台無しにしてしまうこともありますので、犬の頭の上に手をかざすことは避けましょう。

まとめ

犬との交流

犬や動物が好きな方は、初対面の犬でもついつい「かわいい!」と撫でたくなってしまうものです。

犬にも個々の性格がありますし、過去の体験で見せる反応も変わってきます。しかし大抵の場合、犬は知らない人に対してはとても警戒をしています。その事をよく意識して、まずは犬の警戒心を解くように考えて行動すると良いでしょう。

まずは、犬が単独で繋留されているような時には近づかないことです。飼い主さんと会話をすることでマナーを守り、かつ犬の気持ちも安心させることから始めましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。