留守番のリスク・悪影響・危険性
1.おもちゃの誤飲誤食
犬の留守番中はおもちゃの誤飲誤食の危険があります。
愛犬の安全のために室内の環境を整えていると思います。出かける前には掃除や片づけもされていると思います。おもちゃはどうでしょうか。寂しくないように、退屈しないようにと、自由に遊べるようにおもちゃを置いて出かけることがあるのではないでしょうか。
普段は上手に遊べていると思います。5歳をすぎた頃にはおもちゃを破壊するような遊びもほとんどなくなります。しかし、留守番中は目を離してしまうので問題が起こりやすいのです。
ちぎれたり割れたりしたおもちゃの破片を飲み込んでしまうことがあります。小さなおもちゃを丸ごと食べてしまうことがあります。おもちゃが壊されていることには気づいても、愛犬の体調に変化にはすぐに気づいてあげられないかもしれません。
おもちゃの誤飲誤食には次のようなリスクがあります。
- 口の中、食道、胃や腸を傷つけてしまう
- 喉に引っかかってしまう
- 胃や腸に詰まってしまう(消化管閉塞)
- 窒息
- 死
症状は数日経ってからあらわれることもあります。
おもちゃは出しっ放しにしないでください。留守番中はあえておもちゃを与えない方がよいでしょう。帰宅した後、おもちゃを使ってたくさん遊んであげてください。
2.熱中症
犬の留守番中は熱中症の危険があります。
留守番中の室内が高温多湿になると、犬は熱中症になりやすく、命を落としてしまうことがあります。夏だけではなく、冬の暖房で暖められた室内でも熱中症は起きています。
午前中は涼しく快適な室内も昼過ぎから西日によって高温になる場合もありますよね。ケージの中に入って留守番する犬の場合、他の涼しい廊下や室内に移動するということができず、熱中症になりやすいです。
夏はゲリラ豪雨や雷雨によって停電が起き、冷房がストップしてしまうこともありますね。
犬に快適な室内の温度は25℃前後くらい、湿度は40%~60%くらいであるとされています。犬種・年齢・体調・健康状態などによって異なります。犬と人とでは体感温度が違いますので、室温計を置き、留守番中の愛犬に合った温度と湿度を保てるように対策しましょう。室内の温度は床付近と天井付近では異なります。室温計の高さは、犬がいる位置に合わせて測ってください。
エアコンの遠隔操作ができるスマートリモコンをご存じでしょうか。アプリを使って外出先から操作することができます。停電によってエアコンがストップしてしまった時、温度を調整したい時に便利です。留守番中の愛犬をリスクから守るための方法のひとつです。
3.転倒・転落事故
犬の留守番中は転落事故の危険があります。
- ソファーから飛び降りて骨折
- 階段から転げ落ちて骨折
- 室内を走ってフローリングで滑って転倒、頭や全身を強打
手術や入院、長期の治療や通院が必要となるような大怪我は自宅で起こることもあります。飼い主がちょっと目を離した隙であったり、留守番中であったりします。
普段は上手に上り下りできる階段も、時には踏み外してしまうことがあると思います。使い慣れたソファーもチワワやポメラニアンなどの超小型犬が飛び降りるには高すぎます。
階段にはペットゲートを設置し、上り下りできないように対策するとよいです。フローリングには専用の塗料によって滑り止め加工をする、絨毯やラグやジョイントマットを敷くなど対策するとよいです。
ソファーですが、超小型犬には犬用のスロープがおすすめです。小型以上の犬には犬用の階段を設置してあげるとよいと思います。最も犬の安全を守れる方法はソファーの上り下りをさせないことです。
まとめ
犬の留守番にはどのようなリスク・悪影響・危険性があるのかを3つ解説しました。
- おもちゃの誤飲誤食
- 熱中症
- 転倒転落事故
愛犬が留守番する環境に犬にとってリスク・悪影響・危険を伴うようなものはありませんか?今すぐに対策が必要です。
思わぬものが危険を及ぼすことがありますので注意しながらチェックしてみてください。