犬からの愛情は何気ない仕草や行動にも表れている
犬は人間と同じ言語を話すことができません。しかし、感情豊かな動物なので、喜怒哀楽がありますし、何より飼い主に対して気持ちを伝えようと『ボディランゲージ』を使って伝えています。
ボディランゲージとは、犬ならではのコミュニケーション方法の1つで、仕草や行動、態度などで相手に自分の気持ちを伝える方法です。嬉しい時、悲しい時、ストレスを感じている時、怒っている時など様々な場面でボディランゲージが見られます。
普段、私たちが何気なく見ている愛犬の仕草にも、実は愛情サインやストレスサインが隠れていることが多くあります。こうしたサインを見逃さず、しっかり愛情を返してあげることが大切です。
犬の散歩中にわかる『飼い主への愛情度』チェック項目4つ
犬は散歩中にも飼い主に対して愛情サインを送っていることが多くあります。ここでは犬の飼い主への愛情度がわかるサインを4つご紹介するので、それぞれのチェック項目に愛犬が当てはまっているか、ぜひチェックしてみてくださいね!
1.チラチラと飼い主にアイコンタクトを送る
散歩中、下からチラチラと飼い主の様子を窺うようにアイコンタクトを送ってくる犬は多いですよね。実はこれも飼い主に対して愛情を感じている犬が見せる行動の1つです。
犬は大好きな人や仲間と感情を共有したいと考えています。そのため、「自分は散歩を楽しんでいるけれど、飼い主さんも楽しんでくれているかな?」と視線を送っているのです。
また、犬は飼い主に対する忠誠心が強い動物です。そのため、いつ飼い主が自分に指示を出してもしっかり応えられるように、という理由も込められています。
2.笑顔に似た表情で見上げてくる
ふと視線を感じて愛犬の方を向くと、口角を上げ目尻を下げ、まるで笑顔のような表情で見上げてくることはありませんか。とても嬉しそうに、そして楽しそうな愛犬の表情を見るとこちらまで嬉しくなりますよね。
「そう見えるだけで、実際は笑顔ではないのでは?」という人もいますが、実は最近の研究により、犬は長い歴史を経て人間の表情を遺伝的に真似するようになっていると結果が出ています。
特に犬は飼い主の行動や表情を観察する能力に長けているため、表情と感情を一致させ、同じように嬉しい時は笑顔を、悲しい時は悲しそうな表情を見せる犬が多いのです。
つまり、笑顔で見上げてくる時は「楽しいね!」と飼い主に共感を求めていることが多く、これは飼い主に対する愛情が深いことを意味しています。
3.飼い主に合わせて隣を歩く
目立った行動ではありませんが、飼い主の歩行速度に合わせて隣を歩く行為も愛情度が高い証の1つと言えます。隣を歩ける犬の飼い主から見れば「当たり前のこと」と思いがちですが、この行動は信頼関係をしっかり構築していなければ難しいとされています。
犬にとって散歩は、1日の中でも犬としての本能的欲求を満たせるとても楽しみな時間です。そのため、ついはしゃいでしまい興奮状態に陥り、欲求のままに走ってしまう犬も多いです。
しかし飼い主ときちんと信頼関係ができ、なおかつ飼い主に対する愛情が深い犬は、しっかり理性を保ちつつ、飼い主の隣を離れようとしません。こうした一見、当たり前と思える行動にも愛情サインは隠れています。
4.飼い主のコマンド指示を聞き従う
前述した通り、犬にとって楽しみな日課の1つである散歩中は、つい理性を失いがちです。そんな散歩中に飼い主が「おすわり」「待て」などのコマンドを出した際、しっかり聞き従うことができる犬は、飼い主への愛情度が高いと言えます。
どんな状況でも飼い主のコマンドにしっかり応えられるというのは、当たり前のようで簡単ではありません。それだけ飼い主のことを信頼し、愛しているからこそできる行動です。
まとめ
いかがでしたか。一見、普段から当たり前のように見てきている行動にも、実は愛犬からの深い信頼と愛情が隠れていることが多くあります。特に散歩中は、愛犬がこうしたサインを見せていることが多いので、1つの参考としてぜひチェックしてみてください。