️1.手元供養
愛犬の魂はお空に帰ってしまっても、いつまでもそばに気配を感じていたい。そんな愛犬家さんたちに人気なのが手元供養です。手元供養は大きく分けて、遺体を火葬してからお骨を自宅に置く方法と、自宅のお庭などに遺体そのものを土葬する方法の2つがあります。
火葬からの手元供養
現代ではマンション住まいでそもそも庭がなかったり、あっても狭いという家庭も増えているため、ペットが亡くなった場合も人間同様に火葬が一般的となりました。火葬後にお骨を返してもらい、自宅に骨壷を保管してわんこを弔うのが手元供養です。
最近では、お骨でペンダントなどのアクセサリーを作ってくれる業者などもあり、家だけでなく外出先でも愛犬と一緒の感覚を味わえるようにもなりました。理想的な方法にも思えますが、逆に「お別れをした」というケジメがつけづらく、ペットロスが長引きやすいというデメリットもあるようです。
土葬による手元供養
自宅の庭が広い場合には、庭の一角に穴を掘り愛犬の遺体を土葬してお墓を作るという昔ながらの方法もとることができます。「土に還る」という意味では最も自然な形かもしれません。
一緒に苗木を植えたり植物の種子を埋めたりすれば、「愛犬が木を育てて花を咲かせてくれている」といった楽しみ方もできます。ただし、引越しなどで自宅を手放すことになった場合には容易に掘り返すことができません。
️2.ペット霊園での供養
私たち日本人が一般的に行う人間の供養と最も近い形となるのが、ペット霊園での供養です。この場合、愛犬の遺体を火葬後、お骨上げをした骨壷をペット霊園のお墓に納骨し、お墓参りや定期法要に通うことになります。
供養のイメージが最もつきやすく心のケジメもつけやすいですが、人間同様に個人のお墓を建てたり、法要でお坊さんの手配を行ったりすることになるのでそれなりの費用がかかります。
️3.永代供養
永代供養はその名の通り、未来永劫に渡って供養を行うことを指します。通常の供養だと一回忌、三回忌などといった定期法要は個人で仕切らなければならず、そのたびに手間と費用がかかります。
また飼い主さんに子供がいなかったり、いてもわんこの供養をしてくれるつもりがない場合には、飼い主さんがお墓参りに行けなくなった段階でいわゆる「無縁仏」のような形になってしまいます。その点では永代供養なら、未来永劫に渡ってお寺や霊園が供養を行ってくれるので安心です。
ただし多くの場合は独立したお墓ではなく、合同墓地に他のわんこのお骨と一緒に納骨されることになります。また後から「やはり個人のお墓に移したい」と思ってもお骨を返してもらうことができないことも多いので、注意が必要です。
️4.人間のお墓に入れる
わんこはペットといえど大事な家族。「わが子と変わらない存在」だという人も少なくないでしょう。それだけに「将来は愛犬と同じお墓に入りたい」という考えが出てくるのも当然の流れと言えます。
残念なことに日本の法律上ではわんこは「モノ」扱いとなるわけですが、ある意味それが奏功して、わんこと人間を同じお墓に埋葬することに法的な問題はありません。
ですが仏教では、わんこは成仏することのできない「畜生道」の存在にカテゴライズされるため、お寺によってはわんこを人間のお墓に埋葬することを快く思わない場合もあります。そんな影響もあって現状まだ数は多いとは言えませんが、これからペットと人間の共葬は増えていくかもしれません。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?当然のことですが、愛犬の供養の形は一度しか選択できません。悲しい別れに動揺したり悲嘆したりするのは当然ですが、パニックになるあまりにその場の雰囲気に流されてしっかり供養ができないと後悔が残ってしまいます。
そうなるとペットロスがより深刻になってしまう可能性も否定できません。ぜひ愛犬が元気なうちに一度、ペット供養についてよく調べてみて、あなたの理想とする形を見つけておきましょう。