️1.家族や近しい人と同じ名前
言わずもがなですが、家族やよく訪ねてくる親戚・友人、お散歩中に出会うことが多い近所の人などと同じ名前は避けるべきでしょう。
私たち人間ですら、聞こえてきた会話の中に自分と同じ名前の人が登場したり、誰かが自分と同じ名前の人を大声で呼んでいたりしたら、「え、私?」とびっくりしてしまいますよね。わんこも同じです。
それどころか、私たち人間であれば会話の流れや文脈から「あ、自分のことではなかった」と理解することができますが、会話の全てを聞き取ることができるわけではないわんこにとっては余計混乱してしまいます。
また、もちろん呼ぶ方も気を遣うということもあるでしょう。どんなに思い入れのある名前だとしても、近くに同名の人物がいる場合は避けましょう。
️2.近い人の名前と母音の配列が同じ名前
わんこが人間の言葉の一部を聞き取れているということは、科学的にも証明されています。それらにまつわる実験の中で明らかになった事実の1つとして、わんこはいわゆる子音の聞き分けがあまり得意ではないということが挙げられます。
例えてみると「犬(いぬ)」と「肉(にく)」は私たちにとっては全く響きの異なる別の言葉ですが、わんこにとってはどちらも「i•u」と聞こえるため聞き分けることが難しいのです。
これを先にご紹介した例と合わせて考えると、飼い主さんとしては家族や近しい人とかぶらないように決めた名前のつもりでも、運悪く母音の配列が一緒になってしまっていると、結局わんこを混乱させてしまうことになりかねないのです。
️3.コマンドと母音の配列が同じ名前
母音・子音の関係でもう1つ注意したいのが、「マテ」「ハウス」「ヨシ」など指示しつけで頻繁に使用するコマンドです。これらのコマンドと名前の母音の配列が同じになってしまうと、わんこは飼い主さんの言葉が何らかの指示なのか、それとも単純に自分に呼びかけているのかが判別できずに混乱してしまいます。
特に問題なのは、これらの指示しつけはかなり基本的なものであるため、わんこが自分の名前を覚えるか覚えないかの時期からトレーニングを開始している場合が多いということです。
そのため、場合によってはコマンドを自分の名前と勘違いして覚えてしまうこともありえます。一度勘違いして覚えてしまうと、それを直すにはかなりの労力を要します。
️おすすめの母音は「a」「o」「u」
わんこは子音の聞き分けが苦手とご紹介しましたが、比較的聞き分けの得意な母音の中でも特に「a」「o」「u」は判別しやすいと言われています。
そのためわんこに名前を付けるときには、この3つの音で終わる名前が好ましいようです。そう考えると「〜男」「〜郎」「〜子」などの日本ぽい名前は案外理にかなっているのかもしれませんね。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事を読んで「どうしよう。うちの子の名前、NGだった!」とわかってもあまりショックは受けないでください。もちろん今から改名する必要なんてありません。
これまでご紹介してきたものはあくまで経験的・科学的に検証されただけのものであって、実際に今困ったことが起きていなければ、もしくは無事にトラブルを乗り越えてきたのであれば問題はありません。
名付けの由来はそれぞれですし、飼い主さんたちが一生懸命考えて付けた名前であればそれはどれも素晴らしいものです。ただ、もしこれから新しく家族に迎えるわんこに名前をつけるときには、今回ご紹介した内容を頭の片隅に置いておいてもらえたら幸いです。