犬の『鼻水』が危険って本当!?3つの理由や対処法を解説

犬の『鼻水』が危険って本当!?3つの理由や対処法を解説

「愛犬の鼻が光っている」と感じて確認してみると、鼻水を出していたという経験はありませんか。「そんなに大したことではないのでは」と思われる犬の鼻水ですが、実は犬が鼻水を出している状態が危険である可能性も考えられるので注意が必要です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛犬の鼻から『鼻水』が!犬の『鼻水』は危険なの?

くしゃみをする犬

時折、犬がくしゃみをする光景を見ると思います。そんな時、大丈夫かなと鼻水が出ていないか確認するという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬の鼻から鼻水が出ているだけであれば「大したことではない」と考える飼い主さんも多いでしょう。しかし、あまりにも頻繁に鼻水を出したりくしゃみをしたりしている場合は、病気が疑われるため注意が必要です。

このように、一般的にあまり重要視されにくい犬の『鼻水』ですが、重大な病気を抱えている可能性もあるため、そのまま見過ごさないようにしましょう。

犬の『鼻水』が危険と言われる理由

犬の横顔アップ

では、犬が鼻水を出していると危険と言われる理由には、具体的にどのような理由が関係しているのでしょうか。ここでは、よく「犬の鼻水で注意しなければいけない」と言われている理由を3つご紹介します。

1.鼻炎を発症している可能性

まずは鼻炎を発症している可能性です。鼻腔内の粘膜に炎症が起こることで鼻水が出ることは犬によく見られます。多く見られる原因としては、ハウスダストや花粉、真菌などによって起こるケースです。

しかし、中には鼻腔内腫瘍や歯周病などが原因で鼻水が出ていることも少なくありません。鼻腔内腫瘍の場合、初期段階ではサラサラとした通常の鼻水が出ていますが、徐々に慢性化し、膿が混ざったようなドロッとした粘り気のある鼻水に変化していきます。同じ側の鼻から鼻汁が出るのも鼻腔内腫瘍の特徴です。

このような症状は、「大したことがない」とそのまま放置してしまうと重症化し、膿が溜まりやすくなる副鼻腔炎を発症する原因にもなります。呼吸がしにくくなったり、鼻が熱を持つようになったりと生活に支障をきたすこともあるため、早めに対処が必要です。

2.細菌感染の症状である可能性

獣医とパグ

鼻水と一緒にくしゃみがよく見られる場合は、細菌感染やウイルス感染といった症状が疑われます。特に注意したい感染症は『ジステンパーウィルス感染症』です。

ジステンパーウィルス感染症は、空気や飛沫によって感染してしまう病気です。鼻や喉から感染することが多いため、初期症状として鼻水症状が現れることが多いです。

ただし重症化してしまうと致死率は高く、早いと感染してから2週間〜数ヶ月で命を落としてしまうという事例も報告されています。発熱を伴う鼻汁で、徐々に鼻や肉球が乾燥してひび割れたり、目脂がひどくなる場合はジステンパーの疑いは強くなります。少しでもおかしい、体が熱を持っていると感じたら、すぐに病院へ連れていきましょう。

3.命に関わる呼吸器感染症の疑いも

鼻水だけでなく、触った時に体が全体的に熱を帯びているような気がする、という場合は、ウイルス感染や肺炎といった呼吸器感染症を発症している可能性があります。

特に肺炎は、重症化してしまうと死亡するケースも多く放置は危険です。鼻水、発熱、元気消失、息苦しさなどの症状が現れた場合は、すぐに病院で診察してもらいましょう。

また、子犬期にこうした症状がよく見られる場合は『ケンネルコフ(伝染性気管気管支炎)』の可能性が疑われます。重症化すると非常に危険なので、早急に病院で診てもらいましょう。

犬が鼻水を出している時の対処法を解説

診察してもらう子犬

犬が鼻水を出している時、一時的であったり短時間で治る場合は、経過を観察してみましょう。部屋の空気を入れ替えたり、清潔な状態を保つために掃除したりと、鼻水の原因と思われるものをなるべく排除していきましょう。

ただし、上記で紹介したように鼻水と一緒に頻繁にくしゃみが出る、発熱している、元気や食欲がないなどの明らかにおかしな症状が見られる場合は、早急に病院で診てもらいましょう。子犬がかかりやすいケンネルコフの疑いがあります。

「たかが鼻水」と侮ってはいけません。そこには致死率や重症化率の高い病気が隠れていることがあるからです。早期発見、早期治療を行い重症化を食い止めましょう。

まとめ

毛布に包まれる犬

一時的な鼻水や短時間で治るような鼻水は一過性の場合が多いため、あまり大きな心配はいりません。しかし、あまりにも長引く場合や、その他にも症状が見られる場合は、早急に動物病院で診察してもらましょう。

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