運動神経が悪い犬種はいない?!犬種ごとに得意不得意が異なる
今回は『運動神経が悪い犬種』をご紹介するといった名目ではありますが、そもそも犬の中に運動神経が全体的に悪い犬種はいないと言っても過言ではありません。
もちろん、犬によって「運動が好き!」「運動が苦手」という子は人間と同じように分かれますが、それでも基本的な運動神経に関して言えば、皆何かしら得意な運動能力を持っていることが多いです。
しかし、やはり体格差や基礎体力、そして遺伝的に受け継がれている能力などが犬種によって異なるため、「他の犬種と比べると、運動能力が劣る部分が多い傾向にある」と言われる犬種は存在します。
今回は、そんな一般的に他の犬種に比べると運動神経で劣る部分のある愛らしい犬種をご紹介していきます。
理由や注意点は?『運動神経が悪い犬種』4選
では、一般的にどのような犬種が「運動が苦手」「あまり運動を好まない」と言われているのでしょうか。ここでは「運動神経が悪い」と言われがちな4犬種とその理由、さらに運動する際の注意点などを解説していきます。
1.フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグ自体は、基礎的な運動能力は低くない犬種です。元々はネズミを狩る使役犬として人間と共存してきた歴史を持つ犬種なので、獲物を追いかけるといった動作には長けている犬種とも言えるでしょう。
しかしフレンチブルドッグが運動神経が悪い、苦手なのではと言われる理由として、短頭犬種であるために呼吸がしにくく早い段階で息が乱れてしまったり、スタミナ切れを起こしてしまったりといった理由が挙げられます。
最悪の場合、呼吸困難に陥ってしまったり、心臓に負担がかかってしまったりすることも。そのため、フレンチブルドッグの散歩や運動はあまり長時間続けて運動させることは避け、休憩を挟んだり激しい運動は避けるなどの配慮が必要です。
2.チャウチャウ
チャウチャウは犬の中でも歴史の古い犬種と知られており、昔から毛皮用、食肉用など、今はほぼないであろう目的で飼われてきた犬種です。そのため、他の犬種に比べても運動能力に特化した育ち方はしておらず、珍しく運動が苦手な犬種と言われています。
「犬というより猫っぽい」と言われることも多いチャウチャウは、散歩や運動など体を動かすことを自ら好む性格の子が少ない傾向にあります。こうした理由から、肥満にならないよう積極的に運動させるよう警鐘を鳴らされることもあるほどです。
たくさん運動させる必要はありませんが、大型犬に分類される犬種なので、肥満にならないよう1日2回、1回30分〜1時間の散歩を行うようにしましょう。
3.ダックスフンド
ダックスフンドも元々はアナグマを狩る役割を担ってきた歴史を持つ犬種なので、狭い場所をくぐり抜けて獲物を捕獲するといった動作は得意な動物です。
しかし、魅力の1つでもある胴長短足という特徴は、どうしても他の犬種と比べると運動がしにくい体型です。走ること自体は苦手ではありませんが、俊敏さやジャンプ力などが劣るため、運動神経が悪いと思われがちな犬種の代表格です。
ダックスフンドは胴長短足という特徴を持つため、運動する際は高低差のある激しい運動や長時間の運動をさせると、足腰に負担をかけてしまう恐れがあります。無理な運動は避け、ダックスフンドに合った適度な散歩や嗅覚を生かした運動などを取り入れてみましょう。
4.チワワ
犬の中でも世界最小と言われるチワワはその体格から俊敏性は高いものの、すぐにスタミナ切れを起こしてしまったり、あまり高低差のある運動が得意でないなどの点が目立ちます。
チワワ自体はとても活発な性格をしている子が多いため、運動が大好き!という犬も多いです。しかし前述した通り、体が小さく他の犬種に比べて体の丈夫さも心配な面が多いため、あまり無理をさせ過ぎてはいけません。
特に高低差のある運動や激しすぎる運動は、足腰への負担だけでなく怪我や呼吸困難などの症状につながる危険性もあります。ちょっとした段差から落下し、衝撃で骨折といったケースも多いので、室内の環境にも配慮してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。多くの犬は基礎的な運動能力が高いため、今回紹介した犬たちも基本的には「運動神経が悪い」とは言い切れません。しかし、他の犬種と比べて体力面や体の頑丈さなどに劣る部分があることを理解し、それぞれの犬種に合った運動や散歩を考えてあげましょう。